親に褒められなかった子ども時代が大人の心に残すもの
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メンタル症状・不安/抑うつ
なぜ私はこんなに認めてほしいのだろう
仕事で成果を出しても満足できない。
誰かに褒められても安心できない。
もっと頑張らなければと思ってしまう。
そんな苦しさを抱えている人は少なくありません。
実はその背景に、子どもの頃の親との関係が影響していることがあります。
特に、
褒めてもらえなかった。
認めてもらえなかった。
頑張ることが当たり前だった。
という経験を持つ人は、大人になってからも認められることを強く求め続けることがあります。
今回はその理由を心理学・脳科学・声紋分析の視点からやさしくお伝えします。
相談者事例
Kさん。
47歳の男性会社員です。
仕事は真面目で責任感があります。
周囲からも信頼されています。
しかし本人はいつも不安でした。
上司に評価されても満足できません。
取引先から感謝されても安心できません。
もっと成果を出さなければ。
もっと認められなければ。
そんな思いが頭から離れませんでした。
カウンセリングの中で幼少期の話を伺うと、Kさんは静かにこう話されました。
私は子どもの頃、一度も褒められた記憶がありません。
良い成績を取っても当たり前。
頑張っても当然。
失敗した時だけ怒られていました。
心理学解説
子どもにとって親は世界そのものです。
親から認められることは、
自分は大切な存在なんだ。
ここにいていいんだ。
という安心感につながります。
しかし褒められる経験が少ないと、
もっと頑張らなければ認めてもらえない。
結果を出さなければ価値がない。
という思い込みが生まれることがあります。
心理学ではこれを条件付きの自己価値感と呼ぶことがあります。
ありのままの自分ではなく、
頑張った自分だけが価値がある。
そう感じるようになるのです。
すると大人になってからも、他人の評価によって自分の価値を確認し続けるようになります。
脳科学解説
脳には扁桃体という不安や危険を察知する部分があります。
子どもの頃に認められなかった経験が続くと、
認められない=危険
という学習が起こることがあります。
すると大人になっても、
評価されない。
否定される。
無視される。
という状況に強い不安を感じやすくなります。
また記憶を司る海馬には、子どもの頃の体験が残っています。
現在は十分評価されていても、昔の寂しさが刺激されることで、
もっと認めてほしい。
という気持ちが繰り返し湧いてくることがあります。
さらに前頭前野は冷静な判断をする部分ですが、ストレスが続くと働きが弱くなります。
そのため、
私は十分頑張っている。
という事実よりも、
まだ足りない。
という感覚の方が強くなってしまうのです。
声紋分析から見える傾向
認められたい気持ちが強い方には、ゴールドやイエローのエネルギーが活性化していることがあります。
ゴールドは自己顕示や存在感を表します。
イエローは自分軸を表します。
本来は、
自分らしく生きる。
自分の思いを表現する。
という大切な力です。
しかし幼少期に認められなかった体験があると、
自分を表現することよりも、
認めてもらうことが目的になってしまう場合があります。
また相手軸であるターコイズが強い方は、
嫌われたくない。
期待に応えたい。
という思いから頑張りすぎることもあります。
声紋分析では、その人が無意識に使いやすい判断感覚や行動軸を客観的に確認することができます。
その結果、
なぜこんなに苦しかったのか。
が見えてくることがあります。
※声紋分析は6秒程度の声から判断感覚や行動傾向を可視化するものであり、診断や治療を行うものではありません。
疲れセルフチェックリスト
□ 褒められても満足できない
□ 評価されないと落ち込む
□ 人と比較してしまう
□ 失敗が怖い
□ 頼まれると断れない
□ 頑張りすぎてしまう
□ 自分を褒めるのが苦手
3つ以上当てはまる方は、認められたい気持ちで心が疲れているかもしれません。
セルフケア提案
U-LaLa小さな成功メモ
やり方
①寝る前に今日できたことを3つ書く
②なぜできたかを一言添える
効果
自分で自分を認める力が育ちます。
備考(エビデンス)
島井哲志
ポジティブ心理学の展開
2010年
U-LaLa446呼吸法
やり方
①4秒吸う(鼻から)
②4秒止める
③6秒吐く(口から)
④5分繰り返す
効果
不安や緊張を和らげます。
備考(エビデンス)
片岡ら
腹式呼吸と自然呼吸の相違による自律神経系への影響
2005年
U-LaLaグリーンマインドフル
やり方
①公園や自然のある場所へ行く
②緑や風をゆっくり感じる
③五感に意識を向ける
効果
心が落ち着き安心感が高まります。
備考(エビデンス)
宮崎良文ら
森林浴によるストレス軽減効果
2007年〜
クライエントさんの声
私はずっと認められたい人間でした。
仕事で成果を出しても安心できませんでした。
もっと頑張らなければと思っていました。
カウンセリングで子どもの頃の話をした時、親に褒められた記憶がほとんどないことに気づきました。
自分では忘れていたつもりでした。
でも心は覚えていたのだと思います。
カウンセラーさんから、認められたい気持ちは弱さではなく、認めてもらえなかった寂しさかもしれませんと言われました。
その言葉を聞いた時、涙が出ました。
私はずっと頑張りが足りないと思っていました。
でも本当は安心したかっただけだったのです。
小さな成功メモを続けるうちに、自分でも少しずつ自分を認められるようになりました。
以前ほど人の評価に振り回されなくなりました。
今でも認められたい気持ちはあります。
でもそれは悪いことではないと思えるようになりました。
これからは他人の評価だけでなく、自分自身の頑張りにも目を向けながら生きていきたいと思っています。
カウンセラー視点
認められたい気持ちは、わがままでも甘えでもありません。
子どもの頃に満たされなかった安心感を求めている心の声であることがあります。
大切なのは、その気持ちを否定することではなく理解することです。
理解された心は少しずつ癒されていきます。
まとめ
なぜ私はこんなに認めてほしいのだろう。
その答えは現在ではなく、過去の体験の中にあるかもしれません。
親から褒められなかった。
認めてもらえなかった。
そんな寂しさを抱えたまま大人になった人は少なくありません。
だからこそ今必要なのは、さらに頑張ることではなく、自分自身を認める練習です。
あなたは十分頑張ってきました。
そのことを誰よりも先に、自分自身が認めてあげてください。
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