悩みが解決しないのは、いつも同じ「自分」で考えているからかもしれません
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自己肯定感・生き方の迷い
仕事のことを考えているはずなのに、気づけば人間関係のことを考えている。
答えを探しているのに、同じことを何度も繰り返し考えてしまう。
そんな経験はありませんか。
一生懸命考えているのに、心が軽くならない。
それは、考える力が足りないからではありません。
いつもと同じ視点、同じ考え方で答えを探しているからかもしれません。
私たちは無意識のうちに、自分が慣れている考え方を選びます。
そのため、出口を探しているつもりでも、同じ場所をぐるぐる回ってしまうことがあります。
今回は40代のHさんのお話を通して、心理学、脳科学、そして声紋分析の視点から、その理由をやさしくお伝えします。
相談者事例
Hさんは40代の会社員です。
管理職として部下をまとめ、ご家庭では二人のお子さんを育てています。
責任感が強く、周囲からの信頼も厚い方です。
しかし、ご本人はいつも心のどこかに焦りを感じていました。
仕事で判断をしたあとも、「もっと良い方法があったのではないか」と考え続けます。
部下との会話や会議での発言も、家に帰ってから何度も思い返してしまいます。
休日になっても頭の中では仕事が終わりません。
「考えれば解決する。」
そう思っているのに、同じところを何度も行き来してしまう。
Hさんはカウンセリングで、静かにこう話してくださいました。
「毎日考えているのに、何も変わらないんです。」
心理学から見る心のしくみ
心理学では、人はこれまでの経験をもとに物事を判断すると考えられています。
経験があるからこそ、安全に生活することができます。
しかし、その経験が強く働きすぎると、新しい見方が入りにくくなることがあります。
真面目な人ほど、「もっと考えれば答えが見つかる」と思い、一人で考え続けてしまいます。
でも、同じ考え方で考え続けても、同じ答えに戻ってしまうことがあります。
悩みが続くのは、意志が弱いからではありません。
考え方のクセが自然に働いているだけなのです。
脳科学から見る心の動き
脳には、それぞれ役割があります。
前頭前野は、物事を整理したり、新しい発想を考えたりする場所です。
扁桃体は、不安や危険を感じる働きをしています。
海馬は、過去の経験や記憶を取り出す役割があります。
ストレスが続くと、扁桃体が強く働きやすくなります。
すると脳は、新しい方法よりも、これまでの経験を優先して選ぼうとします。
その結果、前頭前野の柔軟な発想が出にくくなり、同じ考えを繰り返しやすくなるのです。
だから「考えているのに答えが出ない」という状態が起こることがあります。
声紋分析から見えたHさんの特徴
U-LaLaでは、約6秒間の声から、その時の判断の傾向や行動の特徴を見つめていきます。
声紋分析は、病気を診断するものではありません。
自分でも気づきにくい考え方や行動の特徴を知るための、一つの手がかりです。
Hさんの声紋分析では、判断基準は視感覚の特徴が高く表れていました。
視感覚は、ブルーからマゼンタの色レンジに対応し、物事を客観的に見たり、全体像をイメージしたりすることが得意な感覚です。
一方で、頭の中で何度も考えを組み立て直し、もっと良い答えを探し続ける傾向もあります。
また、行動基準では自分軸の特徴が表れていました。
自分軸の人は、自分が納得できることを大切にし、自分自身の判断を基準に行動します。
だからこそ、答えを出したあとも、「本当にこれで良かったのだろうか」と、自分の中で何度も確認してしまうことがあります。
これは弱さではありません。
責任感があり、自分に誠実だからこその特徴です。
しかし、その誠実さが強くなると、一人で答えを出そうと頑張り続け、新しい視点を取り入れる余裕がなくなってしまうことがあります。
Hさんは分析結果をご覧になり、安心した表情でこう話してくださいました。
「悩みの原因は周りにあると思っていました。でも、本当は自分の考え方のクセだったんですね。」
自分を変えようとする必要はありません。
まずは、自分の判断の特徴を知ること。
それが、長く続いていた悩みから抜け出すための、大切な第一歩になるのです。
今の疲れをチェックしてみましょう
次の項目で当てはまるものはありますか。
□ 同じことを何度も考えてしまう。
□ 人に相談しても、最後は自分だけで答えを出そうとしてしまう。
□ 決断したあとも、本当にこれで良かったのか考え続ける。
□ 頭の中で会話や出来事を何度も思い返してしまう。
□ 休んでいても心が休まらない。
3つ以上当てはまる方は、心だけではなく脳も疲れているサインかもしれません。
今日からできるセルフケア
1. U-LaLa446呼吸法
やり方
背筋を軽く伸ばします。
鼻から4秒吸います。
4秒息を止めます。
口から6秒かけてゆっくり吐きます。
これを5分ほど繰り返します。
効果
呼吸がゆっくりになることで気持ちが落ち着きやすくなります。
考え続けている状態から心を切り替えやすくなります。
備考(エビデンス)
片岡ら「腹式呼吸と自然呼吸の相違による自律神経系への影響」(2005年、日本保健医療行動科学会誌)では、ゆっくりした呼吸が副交感神経の働きを高めることが報告されています。
2. U-LaLa小さな成功メモ
やり方
寝る前に今日できたことを3つ書きます。
小さなことでも構いません。
できた理由も一言添えてみましょう。
効果
できなかったことではなく、できたことへ意識を向けられるようになります。
自分を認める気持ちが少しずつ育っていきます。
備考(エビデンス)
島井哲志「ポジティブ心理学の展開」(2010年)では、日々の良かった出来事を書き出すことが幸福感や自己肯定感につながることが紹介されています。
3. U-LaLaサンウォーク
やり方
朝から午前中に20〜30分程度歩きます。
できれば緑のある場所を選び、景色を眺めながら歩いてみましょう。
効果
気持ちが切り替わりやすくなります。
考え続ける時間から離れ、心と体のリズムを整える助けになります。
備考(エビデンス)
日本うつ病学会「うつ病の運動療法ガイドライン」(2012年)では、有酸素運動が気分の改善に役立つことが示されています。
クライエントさんの声
以前の私は、答えは自分の中にあると思っていました。
だから、もっと考えれば解決すると信じていました。
でも実際は、考えれば考えるほど迷いが増えていました。
カウンセリングで話をしていく中で、自分は物事を頭の中で何度も組み立て直す傾向があることを知りました。
さらに声紋分析で、自分は視感覚が高く、自分軸で判断する特徴があると教えていただきました。
それを聞いたとき、性格が悪いわけでも、考えすぎる自分がおかしいわけでもないと分かり、とても安心しました。
教えていただいた呼吸法や小さな成功メモを続けているうちに、考える時間と行動する時間を少しずつ分けられるようになりました。
以前は一つの失敗を何日も引きずっていましたが、今では「今の自分にできることをやろう」と切り替えられる日が増えています。
悩みがなくなったわけではありません。
でも、一人で抱え込まなくなりました。
自分の特徴を知ることで、自分との付き合い方が分かってきたように感じています。
カウンセラーからお伝えしたいこと
悩みが長く続く方ほど、真面目で責任感が強い方が多くいらっしゃいます。
だからこそ、一人で答えを見つけようと頑張り続けてしまいます。
しかし、いつもと同じ視点だけでは、新しい答えは見つけにくいことがあります。
自分を否定する必要はありません。
まずは、自分の判断の特徴を知ること。
そこから新しい見方が生まれ、心は少しずつ軽くなっていきます。
まとめ
悩みが解決しないのは、考える力が足りないからではありません。
いつもと同じ自分の視点で考え続けていることが理由かもしれません。
自分の特徴を知ることは、自分を変えることではありません。
自分を理解し、より自分らしい選択を増やしていくことです。
もし今、一人で考え続けて疲れているなら、一度立ち止まって違う視点から自分を見つめてみませんか。
その小さな一歩が、これからの毎日を少しずつ変えてくれるかもしれません。
U-LaLaカウンセリングのご案内
U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせた、やさしいカウンセリングを行っています。
約6秒の声から、あなたの判断の特徴や行動の傾向を知ることができます。
オンライン・電話でのご相談にも対応しています。
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