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考え方を変えられない人へ──「役割」を変えると答えが見えて

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仕事・キャリアの悩み

「考え方を変えなければ」と頑張るほど、心が苦しくなっていませんか。

「もっと前向きに考えよう。」

 

「気持ちを切り替えよう。」

 

そう思っているのに、同じことばかり考えてしまう。

 

そんな経験はありませんか。

 

仕事で責任ある立場になると、「自分が何とかしなければ」という気持ちが強くなります。

 

真面目で責任感がある人ほど、自分を責める時間も長くなってしまいます。

 

そして、「考え方を変えなければ」と努力するほど、かえって心は苦しくなることがあります。

 

実は、無理に考え方を変えようとしなくても大丈夫です。

 

心が軽くなるきっかけは、「役割」を変えて物事を見ることにあります。

 

役割が変わると、見える景色が変わります。

 

見える景色が変わると、自然と気持ちや行動も変わっていきます。

 

 

今回は、責任感の強さから苦しんでいたLさんのお話をご紹介します。

 


相談者事例

Lさん(40代・男性・事務職)

Lさんは、事務職として働く40代の男性です。

 

現在は、部下をまとめるリーダーとして日々忙しく働いています。

 

周囲からは、「責任感が強く、安心して仕事を任せられる人」と信頼されていました。

 

しかし、その責任感の強さが、少しずつLさん自身を苦しめるようになっていました。

 

部下が仕事でミスをすると、

 

「もっと自分が教えていれば防げたのではないか。」

 

取引先とのやり取りがうまくいかないと、

 

「説明の仕方が悪かったのは自分かもしれない。」

 

そんな考えが頭から離れませんでした。

 

仕事が終わって家に帰っても、頭の中では一日を何度も振り返ります。

 

休日になっても気持ちは休まず、仕事のことばかり考えてしまいます。

 

「もっと気楽に考えられたらいいのに。」

 

そう思っても、考え方を変えることができず、自分を責め続ける毎日でした。

 


心理学から見る心の状態

心理学では、人は強い責任を感じ続けると、「自分が何とかしなければならない」という思い込みが強くなることがあると考えられています。

 

すると、周りのことばかりを優先してしまい、自分の気持ちや疲れに気づきにくくなります。

 

Lさんも、「部下のため」「会社のため」と頑張り続けるうちに、自分自身を大切にする時間を失っていました。

 

このような状態が続くと、一つの考え方にとらわれやすくなります。

 

「もっと頑張れば解決できる。」

 

「自分が悪いから苦しい。」

 

そんな考えから抜け出せなくなってしまうのです。

 

だからこそ必要なのは、無理に考え方を変えることではありません。

 

今までとは違う役割や立場から、自分や出来事を見つめ直すことです。

 

視点が変わるだけで、心の負担は少しずつ軽くなっていきます。

 


脳科学から見る心の働き

私たちの脳には、不安や危険を素早く察知する扁桃体という部分があります。

 

責任や緊張が続くと、扁桃体は「失敗してはいけない」と警戒を続けます。

 

その状態が長く続くと、考えを整理したり、冷静に判断したりする前頭前野の働きが弱くなります。

 

すると、「考え方を変えよう。」

 

と思っても、同じ不安や後悔が頭の中を繰り返してしまいます。

 

これは意志が弱いからではありません。

 

あなたの脳が、あなたを守ろうとして働いている自然な反応なのです。

 

安心できる時間が増えると、前頭前野は少しずつ本来の働きを取り戻します。

 

すると、物事を広い視野で見られるようになり、新しい考え方や行動を選びやすくなります。

 


声紋分析から見えてきたLさんの特徴

Lさんの声紋分析では、**聴感覚(イエロー〜ターコイズ)**が優位に表れていました。

 

聴感覚は、対話・協調・共感を大切にする判断感覚です。

 

相手の気持ちを受け止め、周囲との調和を大切にしながら行動できることが、大きな強みです。

 

一方で、相手を思う気持ちが強いからこそ、

 

「迷惑をかけていないだろうか。」

 

「期待に応えられているだろうか。」

 

と、自分よりも相手を優先しやすい傾向があります。

 

さらに、本来の資質を表すV4では、**相手軸(ターコイズ)**が表れていました。

 

相手軸とは、「目の前の人の役に立ちたい」という思いを自然な行動の基準にしている状態です。

 

そのためLさんは、人から頼られる場面が多い反面、責任まで一人で抱え込んでしまうことが少なくありませんでした。

 

カウンセリングでは、この特徴を「変えなければならない性格」と捉えるのではなく、「人を大切にできる強み」として受け止めました。

 

そして、「上司」という役割だけで物事を見るのではなく、「同僚・友人という役割で見比べる」出来事を見つめる視点を少しずつ育てていきました。

 

するとLさんは、「すべてを自分で背負わなくてもいい」と感じられるようになり、心にも少しずつ余裕が生まれていきました。

 

 

疲れセルフチェックリスト

最近のあなたはいかがでしょうか。

当てはまるものがいくつあるか、気軽な気持ちでチェックしてみてください。

□ 仕事が終わっても、頭の中で仕事のことを考え続けてしまう。

□ 「もっと自分が頑張ればよかった」と、自分を責めることが多い。

□ 人に頼ることが苦手で、一人で抱え込んでしまう。

□ 相手の気持ちを優先して、自分の気持ちは後回しになっている。

□ 「迷惑をかけたくない」が口ぐせになっている。

□ 休日でも心から休めた気がしない。

□ 「考え方を変えよう」としても、同じことを何度も考えてしまう。

 

3つ以上当てはまった方は、心が「頑張り続けている状態」かもしれません。

あなたが弱いからではありません。

責任感が強く、周りを大切にしてきたからこその反応です。

 

まずは、「疲れている自分」に気づいてあげることが、心を整える第一歩になります。

 


今日からできるセルフケア

① U-LaLa446呼吸法

やり方

鼻から4秒かけてゆっくり息を吸います。

4秒間、そのまま息を止めます。

口から6秒かけて、ゆっくり息を吐きます。

これを5分ほど繰り返します。

効果

呼吸がゆっくりになることで、自律神経が整いやすくなります。

気持ちの緊張がやわらぎ、頭の中で繰り返していた考えも落ち着きやすくなります。

エビデンス

ゆっくりとした呼吸は、副交感神経の働きを高め、心身をリラックスした状態へ導くことが報告されています。
(片岡ら「腹式呼吸と自然呼吸の相違による自律神経系への影響」2005年)

 


② 小さな成功メモ

やり方

一日の終わりに、「今日できたこと」を3つ書き出します。

「時間どおりに出勤できた。」

「部下に笑顔で声をかけられた。」

そんな小さなことで十分です。

最後に、「どうしてできたのか」を一言書き添えてみましょう。

効果

失敗ばかりに向いていた意識が、「できていること」にも向くようになります。

少しずつ、自分を認める力が育っていきます。

エビデンス

日々の前向きな出来事を書き留める習慣は、幸福感や前向きな感情を高めることが報告されています。
Robert EmmonsMichael McCullough, 2003)

 


③ サンウォーク

やり方

朝起きてから1時間以内を目安に、10〜15分ほど外を歩きます。

空を見上げたり、風を感じたりしながら、ゆっくり歩いてみましょう。

効果

朝の光を浴びることで体内時計が整いやすくなります。

気持ちの切り替えがしやすくなり、一日のリズムも整いやすくなります。

エビデンス

朝の光は体内時計を調整し、睡眠や気分のリズムを整えることが広く報告されています。
Till Roenneberg ほか、時間生物学の研究)

 


クライエントさんの声

「以前の私は、『もっと考え方を変えなければ』と、自分に言い聞かせ続けていました。

 

でも、頑張れば頑張るほど苦しくなり、同じことを何度も考えてしまう毎日でした。

 

カウンセリングで声紋分析の結果を見ながら、『Lさんは相手を大切にする力がとても強いですね』と言われたとき、

 

不思議と肩の力が抜けました。

 

今までは、それを『優柔不断な自分』や『気にしすぎる性格』だと思っていたからです。

 

でも、本当は人を大切にできることが私の強みだったのだと知り、自分を見る目が少し変わりました。

 

さらに、『上司として』ではなく、「上司・同僚・友人という役割で見比べる」として

出来事を見てみましょうと言われたことで、今までとは違う景色が見えてきました。

 

教えていただいた446呼吸法を仕事の合間に取り入れ、小さな成功メモを書くようになると、

 

失敗ばかり探していた自分が、少しずつ変わっていきました。

 

今では、すべてを一人で抱え込もうとは思わなくなりました。

 

人に頼ることも、自分を大切にすることも、仕事を続けるためには必要な力なのだと感じています。

 

まだ悩む日はあります。

 

それでも、『今の自分でも大丈夫』と思える時間が、少しずつ増えてきました。」

 


カウンセラー視点

人は、自分の強みを短所だと思い込んでしまうことがあります。

 

Lさんも、相手を大切にする力があるからこそ、多くの責任を一人で抱え込んでいました。

 

声紋分析は、「あなたはこういう人です」と決めつけるためのものではありません。

 

今どのような判断感覚を使いやすいのか。

 

本来どのような行動軸を持っているのか。

 

それを知ることで、自分らしい選択ができるようになるための道しるべです。

 

自分を変えようと頑張るより、自分を理解すること。

 

それが、心を整える第一歩になると、私は考えています。

 


まとめ

「考え方を変えよう。」

 

そう頑張ってきたあなたへ、お伝えしたいことがあります。

 

変えるのは、考え方ではなく「役割」でもいいのです。

 

役割が変われば、見える景色が変わります。

 

景色が変われば、心の感じ方も少しずつ変わっていきます。

 

そして、自分の判断感覚や行動軸を知ることで、「どうして苦しかったのか」が見えてくることがあります。

 

自分を責める毎日から、自分を理解する毎日へ。

 

その小さな一歩が、これからのあなたを支えてくれるはずです。

 


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