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「私たちが死んだら、この子はどうなる?」 働かない子どもを抱える親の不安

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親子・介護ストレス

この子は、いつになったら働くんだろう。

 

私たちが元気なうちは、何とかなる。

 

でも、私たちが病気になったら。

 

介護が必要になったら。

 

そして、私たちが死んだら。

 

この子は、一人で生きていけるのだろうか。

 

そんな不安を抱えながら、毎日を過ごしている親御さんがいます。

 

子どもが30代、40代になれば、親も年齢を重ねていきます。

 

だからこそ、心配は現実味を増していきます。

 

仕事の話をすれば、子どもは不機嫌になる。

 

何も言わなければ、このままでいいのかと不安になる。

 

周りの家庭と比べてしまうこともあります。

 

育て方が悪かったのだろうか。

 

もっと厳しくするべきだったのだろうか。

 

甘やかしてしまったのだろうか。

 

そして最後には、

 

私がこの子を何とかしなければ。

 

そう思ってしまいます。

 

でも、カウンセリングでは、子どもを変える方法を探すことから始めるとは限りません。

 

まず大切にするのは、

 

親御さん自身の心を整理することです。

 

息子を働かせるには、どうしたらいいですか

60代のKさんには、30代の息子さんがいました。

 

息子さんは以前、会社で働いていました。

 

しかし、人間関係でつまずいて退職しました。

 

その後、何度か仕事を探しましたが、思うようにいきませんでした。

 

次第に外出も少なくなりました。

 

Kさんは心配になり、

 

仕事は探しているの。

 

いつまでこの生活を続けるの。

 

これからどうするつもりなの。

 

と聞くようになりました。

 

すると息子さんは、

 

わかってるよ。

 

と言って、自分の部屋へ戻ってしまいます。

 

言えばケンカになる。

 

だから黙っている。

 

でも、黙っていれば不安になる。

 

そんな毎日の繰り返しでした。

 

カウンセリングでKさんは、

 

息子を働かせるには、どうしたらいいでしょうか。と話されました。

 

そこで私は、すぐに息子さんを動かす方法を考えるのではなく、Kさん自身の気持ちを聞いていきました。

 

息子さんが働かないことで、一番怖いことは何でしょう。

 

Kさんは少し黙りました。

 

そして、

私たちが死んだあとです。と話されました。

 

この子は、一人で生きていけるんでしょうか。

 

その言葉の奥には、長い間、一人で抱えてきた不安がありました。

 

子どもの問題と、自分の不安が一緒になっていた

話を続けていくと、Kさんの中には、いくつもの気持ちがあることがわかってきました。

 

息子の将来が心配。

 

老後のお金がなくならないか心配。

 

自分の育て方が悪かったのではないか。

 

夫は自分ほど真剣に考えていない気がする。

 

親戚からどう思われているのか気になる。

 

自分が元気なうちに何とかしなければならない。

 

いろいろな不安が重なっていました。

 

でも、それまでは全部まとめて、

 

息子が働かないから苦しい。と思っていたのです。

 

カウンセリングでは、それを一つずつ分けていきました。

 

子どもの問題。

親自身の不安。

今できること。

 

今すぐには答えが出ないこと。

 

こうして整理していくと、Kさんは少しずつ気づき始めました。

 

息子を何とかしなければと思っていたけれど、私自身が怖かったんですね。

 

不安が強いと、心は悪い未来ばかり考えます

心理学では、不安が強くなると、まだ起きていないことまで悪い方向へ考えてしまうことがあります。

 

一つの心配から、次の心配が生まれます。

 

このまま働かなかったら。

お金がなくなったら。

自分が病気になったら。

子どもが一人になったら。

 

考えれば考えるほど、まだ起きていない未来が、今すぐ起きる問題のように感じられてしまいます。

 

そして、

早く何とかしなければ。

 

という焦りが強くなります。

 

焦りが強くなると、相手を動かしたくなります。

 

そのため、何度も同じことを言ったり、先回りしたりしてしまいます。

 

でも、それは親御さんが子どもを嫌っているからではありません。

 

むしろ反対です。

 

大切だからこそ、怖いのです。

 

脳も危険から子どもを守ろうとしています

脳には、扁桃体という部分があります。

 

簡単にいうと、危険に気づく警報装置のような働きをするところです。

 

子どもの将来を考えるたびに、

 

危ない。

 

何とかしなければ。

 

という状態が続くと、心も体も休みにくくなります。

 

一方で、物事を落ち着いて整理したり、いくつかの方法を比べたりするときに大切なのが前頭前野です。

 

不安が強いときには、落ち着いて考えることが難しくなることがあります。

 

だから、不安の中で無理に答えを出そうとしなくてもいいのです。

 

まず、

 

私は何が一番怖いのだろう。

 

と、自分の気持ちを言葉にしてみることが大切です。

 

カウンセリングは、子どもを変える場所ではありません

カウンセリングというと、

 

どうすれば息子が働きますか。

 

どう言えば娘が変わりますか。

 

その答えを教えてもらう場所だと思う方もいるかもしれません。

 

でも、カウンセリングでは、誰かの人生を思いどおりに変える方法を教えるわけではありません。

 

まず、相談に来られた方の心を一緒に整理します。

 

なぜ私は、こんなに焦っているのだろう。

 

何が一番怖いのだろう。

 

どこまでが親である私の問題なのだろう。

 

どこからが子ども自身の問題なのだろう。

 

本当は、この子とどんな関係でいたいのだろう。

 

一つずつ話していきます。

 

子どもが変わることだけを心の支えにしていると、親御さんの気持ちも子どもの行動に左右され続けます。

 

仕事を探せば安心する。

 

何もしなければイライラする。

 

外に出ればホッとする。

 

部屋にいれば落ち込む。

 

これでは親御さんの心も休まりません。

 

だから、

子どもを変えることからではなく、まず親御さん自身の心を整理する。

 

そこから始めてもいいのです。

 

そして、子どもを信じる

もう一つ、大切にしたいことがあります。

 

それは、

子どもを信じることです。

 

働いていない。

 

外にもあまり出ない。

 

何を考えているのかわからない。

 

そんな姿を毎日見ていたら、

 

本当にこの子に任せて大丈夫なの。

 

と思うでしょう。

 

だから親は先回りします。

 

求人を探す。

 

仕事を勧める。

 

生活について注意する。

 

これからどうするのと何度も聞く。

 

それは、心配だからです。

 

けれど、親が何でも先回りしていると、知らないうちに、

 

あなた一人ではできない。

 

あなたに任せておくのは心配。

 

という思いが伝わってしまうこともあります。

 

だからといって、何もしないということではありません。

 

信じることと、放っておくことは違います。

 

困ったときには手を差し伸べる。

 

必要なら専門家につなぐ。

 

家族として話し合う必要があることは、きちんと話し合う。

 

でも同時に、

 

この子には、この子なりに考える力がある。

 

この子には、この子の人生がある。

 

そう考えて、一歩引いて見守ることも大切です。

 

今は立ち止まっているように見えても、その人の中では何かを考えているかもしれません。

 

すぐに動けないからといって、これからもずっと動けないと決まったわけではありません。

 

親が子どもの人生を全部背負わないことは、見放すことではありません。

 

あなたには、あなたの人生を歩いていく力がある。

 

そう信じることでもあります。

 

こんな状態が続いていませんか

□ 子どもの将来を毎日のように考えている。

□ 夜になると、親亡き後のことが心配になる。

□ 子どもの顔を見ると、仕事のことを言いたくなる。

□ 周りの家庭と比べて落ち込む。

□ 自分の育て方が悪かったと思ってしまう。

□ 夫婦で子どもへの考え方が違う。

□ 老後のお金が心配で仕方がない。

□ 子どもの機嫌に自分の気持ちが左右される。

□ 自分の楽しみを持つことに罪悪感がある。

□ 私が何とかしなければと思っている。

 

いくつも当てはまるなら、子どものことだけではなく、親御さん自身の心も疲れているのかもしれません。

 

今からできる3つのセルフケア

1.思考の交通整理メモ

やり方

紙を用意します。

事実、考えたこと、感じたこと、したいことの4つに分けます。

たとえば、息子が今日も家にいたは事実です。

このまま一生働かないかもしれないは考えたことです。

怖い、焦るは感じたことです。

落ち着いて話す時間を作りたいは、したいことです。

 

効果

頭の中で一緒になっていた事実と不安を分けやすくなります。

考え続けて疲れているときにも、自分の心を少し離れて見る助けになります。

 

備考(エビデンス)

認知行動療法では、出来事、考え、感情などを整理して記録する方法が使われています。

自分の考え方の特徴に気づき、現実的な対処を考えるための方法の一つです。

 

2.U-LaLa446呼吸法

やり方

楽な姿勢になります。

鼻から4秒かけて息を吸います。

4秒止めます。

口から6秒かけて、ゆっくり吐きます。

苦しくない範囲で5分ほど繰り返します。

 

効果

子どもに何か言いたくなったときや、将来の不安が頭から離れないときに、いったん立ち止まる時間を作れます。

ゆっくりした呼吸は、体の緊張をゆるめる助けになります。

 

備考(エビデンス)

腹式呼吸と自律神経の関係については、片岡らによる腹式呼吸と自然呼吸の相違による自律神経系への影響(2005年、日本保健医療行動科学会誌)などで検討されています。

 

3.未来ブロック解除メモ

やり方

今、一番心配していることを一つ書きます。

次に、本当に今起きていることなのかを書きます。

もし起きた場合、誰に相談できるかを書きます。

最後に、今日できることを一つだけ書きます。

 

効果

私たちが死んだらどうしようという大きな不安を、今できる小さな行動に分けやすくなります。

 

備考(エビデンス)

認知行動療法では、自動的に浮かぶ考えを書き出し、別の見方や現実的な対処を考える方法があります。

大きくなりすぎた不安を整理する際にも使われる考え方です。

 

クライエントさんの声

最初に相談したとき、私は息子を何とか働かせたいということばかり考えていました。

 

30代になって仕事もせず家にいる息子を見ていると、このままでいいはずがないと思っていました。

 

友人から子どもの結婚や仕事の話を聞くのも、だんだんつらくなっていました。

 

夜になると、私たちが死んだらこの子はどうなるんだろうと考えて眠れない日もありました。

 

カウンセリングでも、最初は息子を変える方法を教えてもらえると思っていました。

 

でも話しているうちに、私は息子のことだけではなく、自分の老後やお金のこと、

 

母親として失敗したのではないかという気持ちまで全部一緒に抱えていたことに気づきました。

 

カウンセラーさんから、まず自分の不安を分けて考えてみましょうと言われて、思考の交通整理メモをやってみました。

 

すると、実際に起きていることと、私が頭の中で想像して怖くなっていることが違うと少しずつわかってきました。

 

息子に何か言いたくなったときには、446呼吸法もするようになりました。

 

前ならすぐに、仕事はどうするのと言っていましたが、一度落ち着いてから話せる日が増えました。

 

一番大きかったのは、息子を信じることは放っておくことではないとわかったことです。

 

今でも心配はあります。

 

息子もまだ、自分の道を探している途中です。

 

でも、私が息子の人生を全部背負わなくてもいいんだと思えるようになりました。

 

これからは、私自身の人生も大切にしながら、息子には息子の力があると信じて見守っていきたいと思っています。

 

カウンセラーとしてお伝えしたいこと

働かない子どもを抱えている親御さんに、心配しないでください。

 

と言っても、心配はなくならないと思います。

 

親だからこそ、心配するのです。

 

大切なのは、その心配を一人ですべて背負わないことです。

 

そして、心配と信頼は一緒に持つことができます。

 

心配だけれど、信じてみる。

 

必要なときには助けるけれど、何でも先回りしない。

 

子どもの人生と、自分の人生を少しずつ分けて考えていく。

 

それは冷たいことではありません。

 

親御さん自身が、自分の人生を取り戻していくことでもあります。

 

そして、子どもに、

 

あなたには自分の人生を生きる力がある。

 

と伝えていくことにもつながります。

 

私たちが死んだら、この子はどうなる

この問いに、今すぐ完璧な答えを出す必要はありません。

 

現実的な準備は必要です。

 

生活費。

住まい。

仕事。

利用できる制度。

相談できる場所。

 

一つずつ考えていけばいいのです。

 

長く仕事をしていない。

 

家からほとんど出られない。

 

心や体の調子が悪そう。

 

そのような場合は、家族だけで抱えず、医療機関や自治体、ひきこもり地域支援センターなどへ相談することも大切です。

 

https://hikikomori-voice-station.mhlw.go.jp/support/?utm_source=chatgpt.com

 

そして、現実的な準備と同じくらい、

 

親御さん自身の心を整理することも大切です。

 

私は何が怖いのだろう。

 

私はどこまで背負おうとしているのだろう。

 

子どもに任せてもいいことは何だろう。

 

私はこれから、どんな人生を送りたいのだろう。

 

カウンセリングでは、そんなところから一緒に考えていきます。

 

子どもを変えることから始めなくてもいいのです。

 

まず、自分自身の心を整理する。

 

そして、

 

自分を信じる。

 

子どもを信じる。

 

親子それぞれが、自分の人生を歩いていくために。

 

そこから始めてみませんか。

 

U-LaLaカウンセリングのご案内

U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学を取り入れながら、やさしいカウンセリングを行っています。

 

子どもを何とかしなければと思ってしまう。

 

私たちがいなくなった後のことを考えると不安になる。

 

子どもに何を言えばいいのかわからない。

 

自分の育て方が悪かったのではないかと責めてしまう。

 

そんなときは、まず親御さんご自身の気持ちからお聞かせください。

 

子どもを変えるためではなく、まず、あなた自身の心を整理するために。

 

オンライン・電話でも対応可能です。

 

お気軽にお問い合わせください。

 

▶ ご予約・詳細はこちら

https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

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