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何を言っても動かない30代の子ども。母親はどう接したらいい?#1

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親子・介護ストレス

もう30代後半なのだから、自分で考えて動いてほしい。

 

そう思うのに、何を言っても動かない。

 

昼まで寝ていて、夜になると起きてくる。

 

仕事のことを聞いても、これからのことを聞いても、はっきり答えない。

 

そんな子どもの姿を毎日見ていると、親のほうが焦ってしまいます。

 

このままで大丈夫なの。

 

私がいなくなったら、この子はどうするの。

 

心配だから声をかける。

 

でも、言えば言うほど子どもは黙ってしまう。

 

何も言わずにいると、今度は自分が何もしていないようで不安になる。

 

けれど、ここで忘れたくないことがあります。

 

動かないように見える子ども自身も、悩んでいるかもしれないということです。

 

本人も、このままでいいと思っているとは限りません。

 

動きたいけれど動けない。

 

何から始めたらいいかわからない。

 

失敗するのが怖い。

 

家族に申し訳ない。

 

そんな気持ちを、うまく言葉にできずにいることもあります。

 

今回は、中学、高校で不登校を経験し、30代後半になった現在も昼夜逆転がある次男と暮らす母親の事例から考えてみます。

 

大切なのは、どうすれば子どもを動かせるのかだけではありません。

 

子どもの力をどう信じるのか。

 

そして、親はどこまで子どもの人生を背負うのか。

 

親子それぞれが自分の人生を取り戻すことについて考えていきます。

 

相談者事例

相談に来られたのは、30代後半の次男と暮らしている母親のKさんです。

 

Kさんには二人の息子がいます。

 

長男はすでに独立し、家庭を持っています。

 

一方、次男は小さいころからおとなしい性格でした。

 

自分から強く意見を言うことは少なく、母親に言われたことには従う子どもだったそうです。

 

早くしなさい。

 

宿題をしなさい。

 

明日の準備をしなさい。

 

Kさんが指示すると、次男はその通りに動きました。

 

強く反抗することもありませんでした。

 

そのためKさんも、この関わり方に問題があるとは感じていませんでした。

 

ところが、中学生になるころから学校へ行けない日が増えていきました。

 

高校でも不登校の時期がありました。

 

Kさんは心配になりました。

 

何とか学校へ行けるようになってほしい。

 

このままでは将来困ってしまう。

 

そんな思いから、以前にも増して次男に声をかけるようになりました。

 

朝起きなさい。

 

今日は行ってみたら。

 

これだけでもやってみたら。

 

Kさんにとって、それは次男を苦しめるための言葉ではありませんでした。

 

助けたい。

 

困らないようにしてあげたい。

 

そんな思いから出ていた言葉でした。

 

しかし、30代後半になった現在も、次男には昼夜が逆転する時期があります。

 

昼間は寝ている。

 

夜になると起きてくる。

 

これからどうするのと聞いても黙ってしまう。

 

以前なら言えば動いていた次男が、今は何を言っても動かないように見えます。

 

しかも長男は独立して家庭を持っています。

 

同じように育てたのに、どうしてこの子だけ。

 

Kさんは次第に、自分の育て方まで責めるようになっていました。

 

心理学から見ると、動かないことと悩んでいないことは違います

親から見ると、次男は何もしようとしないように見えます。

 

でも、動かないことと、何も考えていないことは同じではありません。

 

30代後半になり、仕事や生活が思うようにいかない状態が続いていれば、本人自身も悩んでいる可能性があります。

 

兄は独立して家庭を持っている。

 

自分は実家で暮らしている。

 

同年代の人たちは仕事をしている。

 

親にも心配をかけている。

 

そんなことを本人なりに考えているかもしれません。

 

今さら何を始めたらいいのだろう。

 

またうまくいかなかったらどうしよう。

 

人からどう思われるだろう。

 

自分に何ができるのだろう。

 

こうした思いがあっても、おとなしく、自分の気持ちを表現することが苦手な人は、黙ってしまうことがあります。

 

親から見ると、何も考えていないように見える。

 

でも本人の頭の中では、いろいろな思いがぐるぐる回っているかもしれません。

 

長い間うまくいかない経験が続くと、また失敗するかもしれないという不安が強くなることもあります。

 

やったほうがいいとわかっている。

 

このままではいけないとも思っている。

 

でも、動こうとすると怖くなる。

 

その結果、動かないことで自分を守ろうとする場合もあります。

 

もちろん、次男が必ずこのように考えているという意味ではありません。

 

本人にしかわからない気持ちがあります。

 

だからこそ、親が本人の気持ちを決めつけないことも大切です。

 

親子の共依存という視点

今回の親子関係を考えるうえで、もう一つ大切な視点があります。

 

それが、親子の共依存です。

 

ここでいう共依存は、母親が悪い、子どもが悪いという話ではありません。

 

また、この親子は共依存だと決めつけるものでもありません。

 

長い間、親が子どもを心配しているうちに、子どもの問題と親自身の問題の境目がわかりにくくなっていないかを考えるための視点です。

 

Kさんはずっと次男を心配してきました。

 

次男が困っている。

 

何とかしてあげたい。

 

失敗させたくない。

 

将来困らないようにしてあげたい。

 

その気持ちから、次男が考える前にKさんが答えを出すことが増えていきました。

 

母親が決める。

 

次男が従う。

 

困ったら母親が考える。

 

次男は言われたことをする。

 

小さいころには、それでうまく生活が回っていました。

 

でも、その関係が長く続くと、親は子どもの問題まで自分の問題のように感じることがあります。

 

次男が昼まで寝ていると、母親が落ち着かない。

 

次男が働いていないと、母親が焦る。

 

次男が将来を考えていないように見えると、母親が代わりに将来を考える。

 

いつの間にか、次男の状態によってKさんの一日まで決まるようになっていました。

 

一方、次男も小さいころから母親が考えてくれる関係に慣れていた可能性があります。

 

どうしたらいいかわからないときには母親が答えを出してくれる。

 

動かなければ母親が声をかけてくれる。

 

困ったら母親が先に心配してくれる。

 

もちろん、次男の現在の状態を親子関係だけで説明することはできません。

 

不登校や昼夜逆転には、さまざまな背景があります。

 

ただ、長く続いてきた親子の関係を一度振り返ってみることはできます。

 

脳科学から見る、言われても動けない状態

私たちの脳には、前頭前野という部分があります。

 

前頭前野は、考える、計画する、選ぶ、気持ちを切り替えるといった働きに関わっています。

 

一方、不安や危険にすばやく反応する部分の一つに扁桃体があります。

 

不安や緊張が強いときは、落ち着いて考えたり行動したりすることが難しくなる場合があります。

 

たとえば母親から、仕事はどうするの、これからどうするのと聞かれたとします。

 

母親は心配だから聞いています。

 

でも、本人もすでに同じことで悩んでいたとしたらどうでしょう。

 

自分でもわかっている。

 

でも、どうしたらいいかわからない。

 

そんなときに答えを求められると、さらに苦しくなることがあります。

 

黙る。

 

部屋へ戻る。

 

話を避ける。

 

親から見ると、また逃げているように見えます。

 

すると親は、もっと言わなければと思います。

 

本人はさらに避ける。

 

親はさらに心配する。

 

この繰り返しで、親子ともに疲れてしまいます。

 

また、昼夜逆転が長く続いている場合は、睡眠のリズムにも目を向ける必要があります。

 

生活上の難しさが長く続いている場合は、必要に応じて医療機関や地域の相談機関などにつながることも選択肢になります。

 

声紋分析で見えてきた母親の判断基準と行動基準

今回、声紋分析で丁寧に見ていったのは次男ではなく、母親のKさんでした。

 

U-LaLaの声紋分析では、6秒の声をもとに、自分が何を手がかりに判断しやすいのかという判断基準と、何を基準に行動しやすいのかという行動基準を見ていきます。

 

これは病気や性格の良し悪しを診断するものではありません。

 

自分でも気づきにくい普段の判断や行動の傾向を知るための手がかりとして使います。

判断基準は体感覚

Kさんの判断基準は、体感覚でした。

体感覚は、レッド–ゴールドの色レンジです。

キーワードは、行動力・触覚・嗅覚・味覚です。

 

体感覚を判断基準に持つ人は、頭の中だけで考え続けるより、実際にやってみる、動いて確かめるという感覚を使いやすい傾向があります。

 

Kさんのお話にも、この特徴と重なる部分がありました。

 

問題が起きたら、何かをする。

 

困っていたら、解決するために動く。

 

学校へ行けないなら、行ける方法を考える。

 

生活リズムが乱れていたら、朝起きられるように働きかける。

 

何もしていなければ、何か始められるように声をかける。

 

Kさんにとって、まず動くことは自然なことでした。

 

だからこそ、動かない次男を見ることが苦しかったのかもしれません。

 

自分なら、とりあえずやってみる。

 

動かなければ何も変わらない。

 

そんな感覚が自然にあるほど、動けない人の感覚は理解しにくいことがあります。

 

行動基準は自分軸

V4の波形から行動基準を見ると、Kさんは自分軸でした。

自分軸の代表色はイエローです。

 

自分のために行動することが基本となり、モチベーションにつながる言葉は、やりたい!です。

 

ここでいう自分軸は、自分勝手という意味ではありません。

 

自分の中に判断の基準を持ち、自分がこうしたい、こうしたほうがいいと感じた方向へ行動しやすい傾向です。

 

Kさんの子育てにも、この傾向と重なる部分がありました。

 

次男が小さいころから、Kさんには今何をすればよいのかが比較的はっきり見えていました。

 

だから、自分で判断して次男に伝えます。

 

早くしなさい。

 

宿題をしなさい。

 

明日の準備をしなさい。

 

次男はおとなしい性格だったため、それに従っていました。

 

Kさんが決める。

 

次男が動く。

 

この関係が長く続いていました。

 

体感覚×自分軸だから、待つことのほうが苦しかった

体感覚と自分軸を合わせて考えてみると、Kさんの苦しさが見えてきました。

 

自分で判断する。

 

自分で決める。

 

そして動く。

 

これはKさんがこれまでの人生で使ってきた大切な力です。

 

ところが次男との関係では、この力が強く出ると、本人より先に答えを出すことがあります。

 

昼まで寝ている。

 

起こさなければ。

 

仕事をしていない。

 

何か始めさせなければ。

 

将来が心配。

 

私が元気なうちに何とかしなければ。

 

Kさんの中では、心配を感じてから行動するまでが早かったのです。

 

そのため、何も言わずに待つことのほうが苦しくなります。

 

共依存から離れることは、見捨てることではありません

ここでKさんが心配したのは、私が何も言わなくなったら、この子を見捨てることになりませんかということでした。

 

長い間子どもを支えてきた親にとって、これは大きな不安です。

 

でも、距離を取ることと見捨てることは違います。

 

親子の境界線を作るという考え方があります。

 

あなたの人生はあなたのもの。

 

私の人生は私のもの。

 

冷たく聞こえるかもしれません。

 

でも、これは親子の縁を切るという意味ではありません。

 

お互いの人生を尊重するという意味です。

 

たとえば、30代後半の次男が何時に起きるのか。

 

仕事をどうするのか。

 

これからどんな生活をするのか。

 

最終的には、次男自身が向き合い、選んでいくことです。

 

親にできるのは、子どもの人生を代わりに生きることではありません。

 

必要なときに支えられる場所にいることです。

 

子どもを信じるとは、放っておくことではありません

共依存的な関係から少しずつ離れるために、大切になるのが子どもを信じることです。

 

信じるとは、何もしなくてもそのうち大丈夫と思い込むことではありません。

 

問題を見ないふりすることでもありません。

 

本人にも悩む心がある。

 

考える力がある。

 

選ぶ力がある。

 

失敗しながら自分の答えを見つけていく力もある。

 

その力を親が先回りして奪わないことです。

 

今は動いていなくても、本人の中で何も起きていないとは限りません。

 

このままでいいのだろうかと悩んでいるかもしれません。

 

兄と自分を比べているかもしれません。

 

親に申し訳ないと思っているかもしれません。

 

動きたいけれど、怖いのかもしれません。

 

だから、すぐに答えを与えるのではなく、本人の答えが出てくる余白を残します。

 

何か困っていることがあったら話してね。

 

必要だったら一緒に考えるよ。

 

そんな関わり方もできます。

 

答えを与えることと、一緒に考えることは違います。

 

母親の強みを、自分自身の人生へ戻していく

Kさんの体感覚の行動力も、自分軸の自分で決めて進む力も、大切な強みです。

 

なくす必要はありません。

 

変えるのは、その力を向ける方向です。

 

次男を起こすために使っていた行動力を、自分が朝の散歩へ行くために使う。

 

次男の予定を考えていた時間に、自分が今日やりたいことを考える。

 

次男の将来を心配していた時間に、自分はこれからどう生きたいのかを考える。

 

次男を動かすための行動力から、自分の生活を豊かにする行動力へ。

 

次男の人生まで決めようとする自分軸から、自分自身の人生を大切にする自分軸へ。

 

親子の共依存的な関係から離れるということは、子どもから離れていくことではありません。

 

母親自身が、自分の人生へ戻ってくることでもあります。

 

お母さん自身の疲れセルフチェック

次のような状態が続いていないでしょうか。

□ 朝起きると、まず次男が起きているか気になる。

□ 昼まで寝ている姿を見るとイライラする。

□ 次男の将来を考えると眠れなくなる。

□ 長男と次男を比べてしまう。

□ 私が言わなければ何もやらないと思う。

□ 私の育て方が悪かったのではと思う。

□ 次男が何を考えているのかわからず不安になる。

□ 次男の機嫌によって自分の気分まで変わる。

□ 自分の楽しみを後回しにしている。

□ 私が元気なうちに何とかしなければと思う。

当てはまる数で良い悪いを決めるものではありません。

今までどれだけ次男の人生を自分のことのように考えてきたのかに気づくためのチェックです。

気づくことが、親子の境界線を取り戻す最初の一歩になります。

 

今日からできる3つのセルフケア

今回のセルフケアは、次男を変えるためのものではありません。

お母さん自身が落ち着き、自分の人生へ意識を戻すために行います。

U-LaLa446呼吸法

やり方。

背筋を無理のない範囲で伸ばします。

鼻から4秒吸います。

4秒止めます。

口から6秒かけてゆっくり吐きます。

苦しくない範囲で5分程度繰り返します。

 

効果。

ゆっくり呼吸することで、心と体の緊張を落ち着ける助けになります。

次男に何か言いたくなったときに、すぐ言葉を出さず、自分の気持ちを確認する時間を作れます。

 

備考(エビデンス)。

ゆっくりした呼吸と自律神経活動の関係については国内外で研究されています。

446という秒数そのものに治療効果があると断定するものではありません。

体調に合わせて無理のない範囲で行います。

 

U-LaLa筋ほぐしリラックス

やり方。

足先から順番に5秒ほど軽く力を入れます。

その後、ストンと力を抜きます。

ふくらはぎ、太もも、腹、腕、肩、顔と進めます。

全部行うのが大変な日は、肩だけでもかまいません。

 

効果。

心配が続いていると、体にも知らないうちに力が入ります。

体の緊張に気づき、力を抜く感覚を取り戻す助けになります。

 

備考(エビデンス)。

近藤由香・小板橋喜久代による国内の漸進的筋弛緩法に関する文献レビュー(2014年、日本看護研究学会雑誌)では、国内の漸進的筋弛緩法に関する研究が整理されています。

 

U-LaLaサンウォーク

やり方。

朝から午前中に外へ出ます。

最初は5分程度でもかまいません。

無理のない範囲で歩きます。

慣れてきたら20分から30分程度を目安にします。

歩きながら、空や風、木々などにも意識を向けます。

 

効果。

日中に光を浴びて体を動かすことは、生活リズムを整える助けになります。

また、次男のことを考え続ける時間から離れ、自分のための時間を作ることにもつながります。

 

備考(エビデンス)。

厚生労働省の健康づくりのための睡眠ガイド2023では、朝から日中に光を浴びることや適度な運動など、良い睡眠につながる生活習慣が紹介されています。

 

クライエントさんの声

次男は小さいころからおとなしくて、私が言ったことには素直に従う子でした。

 

早くしなさい、宿題をしなさいと言えばやっていたので、それが普通だと思っていました。

 

長男も同じように育てて、今は独立して家庭を持っています。

 

だから、どうして次男だけこうなったのだろうという思いがずっとありました。

 

30代後半になって昼夜逆転している姿を見ると、このままで大丈夫なのかと毎日不安でした。

 

私がいなくなったらどうするのだろうという怖さもありました。

 

声紋分析で、私の判断基準が体感覚で、行動基準が自分軸だと聞いて、私は心配になるとすぐ何かをしたくなる人なんだと気づきました。

 

自分ならこうするという答えを、次男にも求めていたのだと思います。

 

カウンセリングで親子の共依存という話を聞いたときは、最初は少しショックでした。

 

でも、私が悪いと言われているのではなく、心配するあまり次男の人生まで自分が背負おうとしていたのだとわかりました。

 

そして、次男も何も考えていないとは限らないと聞いたことが心に残りました。

 

私はずっと、何も考えていないから動かないと思っていたのかもしれません。

 

でも、本人もこのままでいいのかと悩んでいるかもしれない。

 

兄と自分を比べて苦しくなっているかもしれない。

 

動きたいのに、どう動けばいいかわからないのかもしれない。

 

そう考えると、次男を見る気持ちが少し変わりました。

 

何か言いたくなったときには446呼吸法をして、これは私の問題なのか、次男の問題なのかを考えるようにしました。

 

すると、次男に任せてもいいことが思っていた以上にたくさんありました。

 

次男がすぐに働き始めたわけではありません。

 

昼夜逆転もまだあります。

 

でも、私自身は以前より楽になりました。

 

私が言葉を減らしてから、次男のほうから少し話をしてくれることも出てきました。

 

以前の私は、信じるということを何もしないことだと思っていました。

 

今は、次男にも考える力があると信じて待つことも、親にできることなのだと思っています。

 

次男には次男の人生があります。

 

私には私の人生があります。

 

これからは次男の人生を何とかする母親ではなく、困ったときに話せる母親でいたいです。

 

そして私自身も、自分がやりたいことを少しずつ楽しんでいきたいと思っています。

 

カウンセラー視点

共依存という言葉を、親を責めるために使う必要はありません。

 

長い間子どもを心配しているうちに、子どもの問題と自分の問題の境目がわかりにくくなることがあります。

 

特にKさんのように、問題があれば動いて解決してきた人にとって、信じて待つことは簡単ではありません。

 

だからこそ大切なのは、子どもを突き放すことではなく、境界線を取り戻すことです。

 

これは私が決めること。

 

これは次男が決めること。

 

これは一緒に考えること。

 

少しずつ分けていきます。

 

そして、次男自身も悩んでいるかもしれないという視点を忘れないことです。

 

言葉にしないから、何も考えていないとは限りません。

 

動いていないから、変わりたいと思っていないとも限りません。

 

本人が自分の答えを見つける時間を残しておくことも大切です。

 

親が自分の人生を生きる。

 

子どもが自分の人生を生きる。

 

そして必要なときには支え合う。

 

親子の共依存的な関係から離れるということは、親子の縁を切ることではありません。

 

お互いを一人の大人として尊重できる関係へ変えていくことなのです。

 

まとめ

何を言っても動かない。

 

そう見える30代後半の子ども自身も、心の中では悩んでいるかもしれません。

 

このままでいいのだろうか。

 

親に迷惑をかけている。

 

兄のようにはできない。

 

でも、どうすればいいかわからない。

 

言葉にできないだけで、そんな思いを抱えている可能性もあります。

 

だから、親がすべての答えを出さなくてもいいのです。

 

子どもには、子どもの人生があります。

 

考える力があります。

 

選ぶ力があります。

 

そして、お母さんにも自分の人生があります。

 

子どもを信じることは、放っておくことではありません。

 

必要なときには手を差し伸べる。

 

でも、本人が歩くところまで代わりに歩かない。

 

その距離が大切です。

 

次男を動かすために使ってきた行動力を、これからは自分の人生を楽しむためにも使ってみる。

 

次男の人生と自分の人生を少しずつ分けていく。

 

それは冷たいことではありません。

 

親子がお互いの人生を大切にするための一歩です。

 

子どもを信じる。

 

そして、自分自身も信じる。

 

親子関係は、子どもが大人になってからでも変えていくことができます。

 

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