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浮気が発覚!怒りと悲しみを同時にケアする脳内スイッチ

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「浮気されていた」と知ったときのあの感情。

 

信じられない、悔しい、悲しい、許せない—— いくつもの思いが同時に押し寄せて、心も体もついていけなくなることがあります。

 

誰かに話しても「そんな人やめなよ」と片付けられてしまう。

 

でも、あなたが感じているその痛みは、本当にリアルで正当なものです。

 

今回は、そんな怒りと悲しみの波に飲まれかけていたHさんのケースをご紹介します。

 

 

◾️相談者事例(Hさんのエピソード)

Hさん(40代・女性)は、経理事務として働く落ち着いた雰囲気の方。

 

ある日、パートナーのスマホから、浮気の事実が明らかになりました。

 

頭が真っ白になり、涙も出ず、ただ体が震えていたそうです。

 

数日後、怒りが湧き上がり、そのあとに喪失感と虚しさが押し寄せてきました。

 

「仕事に集中できない。ごはんの味もしない。自分が壊れてしまいそう」

 

でも同時に、怒りに任せて爆発する自分にも嫌気がさしてしまう。

 

誰かを責めたい。

 

でも、ほんとは「どうしたらいいかわからない」—— そんな葛藤を、Hさんは静かに抱えていました。

 

 

◾️心理学解説

人が大きな裏切りを受けたとき、心は同時に複数の感情を感じます。

 

これを「情動の多重処理」といい、怒り・悲しみ・不安・恐怖などが入り混じった状態になります。

 

このとき大切なのは、「どの感情も正しくて、どれも間違っていない」ということ。

 

怒りも、悲しみも、裏切られたという現実に対する“正当な反応”です。

無理に抑え込んだり、感情を一つに決めようとすると、余計に心が混乱してしまうのです。

 

 

◾️脳科学解説

感情は、私たちが五感を通して受け取った情報に対して、脳が「これは安全か?危険か?」と判断した結果として現れます。

 

この仕組みは、国内の研究でも明らかになっています。

たとえば京都大学の研究(2019年)では、無意識のうちに食べ物の画像を見ただけで、脳の「扁桃体(へんとうたい)」が活動することが確認されました(京都大学 医学研究科/ヒト行動進化研究センター)。

 

また、NICT(情報通信研究機構)の研究(2024年)では、映像や音楽などの五感刺激が、扁桃体・前頭前野などの感情処理を担う脳部位に影響を与えることが示されています。

 

つまり、「五感 → 脳 → 感情」という流れは科学的にも裏づけがある反応です。

特に、危機を察知したときに働くのが扁桃体。

 

ここが反応しすぎると、怒り・不安・恐れといった感情が暴走し、心身に強いストレスがかかります。

 

そのとき必要なのが、「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という理性や感情のコントロールを担う脳の部位。

前頭前野が働くと、感情にブレーキがかかり、「今、どうしたいか」が少しずつ見えてきます。

 

つまり、感情を無理に止めるのではなく、“感じながら整える”ための脳内スイッチを意識的に入れることが回復のカギなのです。

 

 

◾️声紋分析の視点から

Hさんの声を6秒録音して分析したところ、以下の特徴が見られました。

・判断基準:体感覚(レッド系)が強く出ていた → 感情を身体で感じやすいタイプ

・行動基準:相手軸(ターコイズ)

→ 相手の言動に心を大きく揺さぶられやすい ・色の特徴:ライム(感情)とコーラル(嗅覚)が不安定 → 心の奥で感情が渦巻き、感覚も鈍化している状態

 

これは「怒りと悲しみの両方を抑え込もうとして、結果的に感覚が麻痺してしまっている」ことを示しています。

 

 

◾️セルフケアの提案

① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)

やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果:交感神経の高ぶりを鎮め、扁桃体の過剰反応を和らげる。

備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

② 感情ラベリング

やり方:今の感情に名前をつけて紙に書き出す。「怒っている」「悲しい」「つらい」など、具体的に。

効果:感情に“言葉”を与えることで、前頭前野が働き、心の整理が進む。

備考:Lieberman et al., 2007, Psychological Science

 

③ グリーンマインドフル

やり方:自然の中で、香りや光、音、風などの感覚に意識を向ける。意識が逸れたらまた戻す。

効果:五感を通じて“今ここ”に戻ることで、脳の緊張がゆるみ、感情の整理が進む。

備考:越川房子, 2019, 筑波大学/Goyal et al., 2014, JAMA Intern Med

 

④ 怒り・不安・恐れを落ち着かせる「身体スキャン」

やり方:目を閉じて、つま先から頭頂までゆっくり意識を移動させていく。力を入れず、「今どんな感じがあるか?」に注意を向ける。

効果:不安や怒りで散らばった注意を「今ここ」に戻し、心身の興奮を静める。

備考:宮岡等, 2012, 日本うつ病学会誌/Kabat-Zinn, 2003, Psychosomatic Medicine

 

 

◾️クライエントさんの声

「正直、こんなに心が疲れていたって気づけませんでした」

「呼吸と“気持ちを書くこと”を毎日続けたら、怒りや悲しみが少しずつほどけてきた感じがします」

「“どっちの感情も感じていい”って言われたとき、胸の奥がやっと静かになりました」

 

 

◾️カウンセラー視点

Hさんは、怒りと悲しみの両方を「感じてはいけないもの」として抑えようとしていました。

今は、「感情を言葉にして出すこと=自分を整えること」だと実感され、穏やかさを少しずつ取り戻されています。

 

 

◾️まとめ

心が傷ついたとき、怒っても、悲しんでも、かまわないのです。

 

どちらか一つに決めなくても、「両方感じていい」と思えたとき、心は少しずつ元の自分に戻っていきます。

 

感情を押さえつけるのではなく、“感じながら整える”という選択。 その第一歩を、一緒に踏み出してみませんか?

 

 

◾️U-LaLaカウンセリング案内

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。

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