長期ストレスの代償 それは“うつ”というサインかもしれません
「休んでも疲れが取れない」「笑うことが減った気がする」そんな感覚が続いていませんか?
がんばり屋のあなたほど、気づかないうちにストレスを溜め込み、心の電池が切れてしまうことがあります。
それは、単なる疲労ではなく、“うつ”の始まりかもしれません。
今回は、長期ストレスが脳と心にどんな影響を与えるのかをわかりやすくお伝えします。
◾️相談者事例(Aさんのエピソード)
Aさん(48歳/男性/事務職)は、部下の管理や資料作成など多忙な毎日を送っていました。
「誰かに頼るのが苦手で、全部自分で抱えてしまうんです」と話していたAさん。
最近は、出勤前に気持ちが重くなり、朝起きるのもつらくなってきたとのこと。
「自分が弱いだけかも…」と悩んでいましたが、それは“心が疲れ切っているサイン”でした。
◾️心理学解説 心理学では、長期間ストレスが続くと「学習性無力感」と呼ばれる状態になることがあります。
これは、「何をやっても変わらない」「どうせダメだ」と感じ、やる気や行動力が低下してしまう心の反応です。
まじめで責任感が強い人ほど、自分を責めてしまい、この無力感に陥りやすくなります。
◾️脳科学解説 長期ストレスは脳にも変化を起こします。
・前頭前野:思考や判断をつかさどる場所で、ストレスにより機能が低下し、考えがまとまらなくなることがあります。
・扁桃体(へんとうたい):不安や恐怖を感じる場所で、ストレスで過敏になり、小さなことでも強い不安を感じやすくなります。
・海馬(かいば):記憶や感情のコントロールに関わる場所で、慢性ストレスにより萎縮しやすくなり、集中力や意欲の低下につながります。
◾️声紋分析セクション
Aさんの声紋では、「視感覚(ブルー〜マゼンタ)」の帯域が過剰に強く、「体感覚(レッド〜ゴールド)」が弱い状態でした。
これは、頭の中で考えすぎて、行動に移すエネルギーが足りていないというサインです。
また、行動軸は「相手軸(ターコイズ)」が優位で、自分より他人を優先しやすい傾向がありました。
心身のバランスを取り戻すには、「感じる・動く・休む」感覚を取り戻すことが重要です。
◾️セルフケアの提案
① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)
やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。
効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。
備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res
② U-LaLa “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)
やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。
効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。
備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist
◾️クライエントさんの声
「正直、自分がここまで無理してたなんて気づいていませんでした。
うつになる前にカウンセリングを受けて、本当に良かったと思っています。
『あのとき相談してよかった』って、今の自分が心から言えます。」
◾️カウンセラー視点
Aさんは、自分に厳しく「こうあるべき」とがんばり続けていました。
でも、呼吸や小さな記録を通じて、「今ここ」に意識を向けることで心と体のペースが整ってきました。
まずは立ち止まり、自分の疲れに気づくことが回復への第一歩です。
◾️まとめ
長期のストレスは、気づかないうちに心と脳をすり減らしてしまいます。
「がんばれない自分」は、怠けではなく、心のSOSです。
まずは“立ち止まってもいい”という許可を、自分に出してみませんか? 私たちは、あなたの声にそっと寄り添います。
◾️U-LaLa カウンセリング案内
・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。
最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。
・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。
・オンライン・電話でも対応可能です。 ・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/
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