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手に握りしめていた "りんご" を手放すとき

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メンタル症状・不安/抑うつ

 

何かをずっと握りしめていると、手がふさがってしまうように、

 

私たちの心も「これだけは手放せない」と思っているものに縛られて、 本当は見えるはずの“未来のヒント”が見えなくなってしまうことがあります。

 

それが過去の後悔や、失敗への執着だったり、 「こうあるべき」という思い込みだったり。

 

今回は、そんな「握りしめていたもの」を一度テーブルに置いてみることで、 心がどう変わっていくのか、一緒に見つめていきましょう。

 

 

◾️相談者事例(Mさんのエピソード)

Mさん(30代・女性・事務職)は、前の職場での失敗をずっと引きずっていました。

 

「同じミスを繰り返さないように」と日々気を張り詰めて働いていましたが、

 

新しい環境でも周囲の目が気になり、ミスを恐れるあまり手が止まってしまうことが増えていきました。

 

あるとき、「その出来事を“りんご”だと思って、いったんテーブルに置いてみましょう」

 

というカウンセラーの言葉で、涙があふれたそうです。

 

「私はずっと、その失敗を心の中で握りしめていたんだ」と気づいた瞬間でした。

 

 

◾️心理学解説:認知の枠と手放しの作用

人は過去の体験をもとに、知らず知らずのうちに「自分はこういう人間だ」と決めてしまう傾向があります。

 

これを「認知の枠組み(スキーマ)」と呼びます。

 

この枠があると、似たような状況が起きたときに「また同じことになるかも」と感じ、

 

新しい一歩を踏み出すのが怖くなってしまうのです。

 

そんなときこそ、「一度、頭の中から外に出す=手放す」ことが有効です。

 

それによって、心の余白が生まれ、新しい考え方や可能性が入ってくるようになります。

 

 

◾️脳科学解説:海馬・前頭前野・扁桃体の連携

過去の失敗体験は、脳の「海馬」に記憶として残ります。

 

そして似た場面に出くわすと、「扁桃体」が過去の不安を呼び起こし、

 

それに対処しようと「前頭前野」が必死に思考を巡らせます。

 

この状態が続くと、脳は常に警戒モードになり、冷静な判断や柔軟な発想が難しくなってしまいます。

 

一度「りんご(記憶や感情)」をテーブルに置く=俯瞰することで、 脳の過活動が落ち着き、前頭前野が本来の力を取り戻し始めます。

 

◾️声紋分析セクション

Mさんの声紋では、体感覚(レッド〜ゴールド)が強く出ていました。

これは「行動力」や「責任感」が強い一方で、 うまくいかないことを“感覚レベル”で覚えてしまいやすく、

 

過去のミスが体に染みついてしまう傾向があります。

 

また、行動基準は「自分軸(イエロー)」が中心で、 「ちゃんとやりたい」「失敗したくない」という思いが強く、

 

結果として自分を縛っていた可能性があります。

 

 

◾️セルフケアの提案

① グリーンマインドフル(自然を味わう瞑想)

やり方:自然の景色やお茶を味わいながら、香り・音・光の感覚に意識を向ける。雑念が出たらまた感覚に戻す。

 

効果:ストレス・不安を軽減し、感情調整や集中力を高める。

 

備考:越川房子, 2019, 筑波大学/Goyal et al., 2014, JAMA Intern Med

 

 

② 5-4-3-2-1 グラウンディング法

やり方:目の前で「見えるもの5つ・触れるもの4つ・聞こえる音3つ・香り2つ・味覚1つ」を順に意識する。

 

効果:「今ここ」に意識を戻し、過去の思考ループから抜け出しやすくなる。

 

備考:APA(米国心理学会), 2021年推奨テクニック

 

 

◾️クライエントさんの声

あの失敗を、ずっと「私の一部」のように感じていました。

でも、“りんご”として手放してみたら、それが「ただの経験のひとつ」に変わっていきました。

 

“グリーンマインドフル”で少しずつ「今」に意識を向けられるようになって、

 

「これからどうしたいか」を考えられる時間が増えてきました。

 

過去の自分も大切だけど、今の私にも未来を選ぶ力があると気づけたのが、大きな変化でした。

 

 

◾️カウンセラー視点

Mさんの変化は、「失敗の記憶=自分」ではないと実感できたことから始まりました。

 

手放すことで、心の中にスペースが生まれ、「これから」に目を向ける余裕が育っていきました。

 

 

◾️まとめ

あなたが今、心の中で握りしめているものはなんですか?

 

それを「いったんテーブルに置く」ことは、逃げではありません。

 

むしろ、未来へのヒントを受け取るために必要な“心の準備”です。

 

手放すことで見える景色が、きっとあります。

 

 

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