①バイト先の先輩が怖いと感じたときに知っておきたい “1:2:7”の法則
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仕事・キャリアの悩み
初めての方
「なぜ私だけ、こんなに冷たくされるんだろう……」
バイト先に、自分を目の敵にしてくるような先輩がいて、一緒にシフトに入るのが怖い。
言い方がきつかったり、あからさまに態度が冷たかったり。
何かした覚えはないのに、どうしてこんな目にあうのか、理由もわからず心がすり減っていく——。
そんな状況に悩むあなたへ、今回は「1:2:7の法則」というカウンセラーの視点からの捉え方をご紹介します。
この法則を知ると、少しだけ心の中に“余白”が生まれるかもしれません。
◾️相談者事例(Hさんのエピソード)
Hさん(20代・女性・大学生)は、飲食店のバイト先で、ある女性の先輩から毎回厳しい言葉を浴びせられていました。
「それ、何回教えたらわかるの?」「ほんと、要領悪いよね」
他のスタッフとは普通に話しているのに、自分にだけきつく当たってくる……。
最初は「自分が悪いんだ」と思い込んで、ミスをしないよう必死に頑張っていたHさんですが、 次第にバイトへ行く前からお腹が痛くなるようになり、心身ともに限界を感じてカウンセリングに来られました。
◾️心理学的視点:「1:2:7の法則」という見方
カウンセラーの現場では、こうした対人ストレスに悩む方に対して、
ひとつの“比喩的なモデル”として「1:2:7の法則」という考え方を使うことがあります。
それは——
1割の人は、あなたに否定的な態度を取ることがある(批判・嫌味など)
2割の人は、あなたを理解し、応援してくれる
7割の人は、あなたに大きな関心はなく、中立・無関心な立場を取る
という“人間関係の大まかな構造”を表した、カウンセラーの経験に基づいた捉え方です。
重要なのは、この1割の人が「あなたのすべてを否定している」わけではなく、
あくまで“その人の課題”や“相性のズレ”として受け止める程度で十分だということです。
つまり、過度に反応せず、必要なときだけ真摯に受け止め、距離を取ることが大切です。
そして何よりも、あなたのエネルギーを注ぐべきなのは「2割の理解者」との関係です。
この2割の人とのコミュニケーションを丁寧に育てることで、心の安心感が増え、 1割の否定的な人に気持ちを左右されにくくなります。
◾️脳科学的視点:ネガティブな刺激は強く記憶される
こうした「1割の否定的な人」が気になって仕方がない理由は、脳の仕組みにも関係しています。
脳の「扁桃体」は、危険や攻撃をすばやく察知する“警報装置”のような役割をもっています。
そのため、たとえ9人が穏やかでも、1人から冷たい態度を取られると、脳は「この場所は危ない」と記憶しやすくなるのです。
さらに、前頭前野という“考える脳”は、その危機にどう対応するかを常に考え続けるため、疲労や不安がたまりやすくなります。
だからこそ、「あの人だけが怖いのに、職場全体が怖く感じる」状態が起きやすいのです。
◾️声紋分析セクション
Hさんの声紋分析では、聴感覚(イエロー〜ターコイズ)に偏りが見られました。
これは「相手の声や態度に敏感」「空気を読みすぎる」傾向を示しています。
また、行動基準では「相手軸(ターコイズ)」が優勢で、「相手に合わせすぎてしまう」傾向が強いタイプです。
そのため、1割の否定的な人に過剰に影響されやすく、 7割の無関心な人の“無害さ”や、2割の理解者の“存在のありがたさ”に気づきにくくなる傾向があります。
◾️セルフケアの提案
① 感情ラベリング
やり方:「今、私は◯◯と感じている」と、自分の気持ちを言葉にしてみる。 紙やスマホにメモするだけでもOK。
効果:感情を言語化することで、脳の混乱が落ち着き、冷静さを取り戻しやすくなる。
備考:Lieberman et al., 2007, Psychological Science
② バブルブレス(吐く息に集中する呼吸法)
やり方:鼻から静かに息を吸い(3〜4秒)、口を小さく丸めて「ふ〜」と細く長く吐く(5秒以上)。これを3〜5分繰り返す。
効果:副交感神経を刺激し、緊張や不安をやわらげる。対人ストレス時に即効性がある。
備考:Anxiety Canada, 2020/日本ストレス学会
③ U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸) やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。
効果:自律神経を整え、心拍や血圧を安定させ、不安を根本から鎮める。
備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res
💡セルフケアの選び方
・毎日の習慣として整えたい人 → U-LaLa446呼吸法
✅ 1.「呼吸のリズム」= 自律神経のバランスを整える
毎日の呼吸が浅く・速くなっていると、知らないうちに交感神経(=戦うモード)が優位になり、緊張・焦り・イライラが続きやすくなります。
U-LaLa446呼吸法を習慣にすると、副交感神経(リラックスモード)を働かせるスイッチができ、日々の心拍・血圧・気持ちの波が安定します。
✅ 2.「心の余白」= 感情のアップダウンを整える
忙しさや対人関係に追われると、自分の感情に気づけなくなり、「なんかずっとしんどい…」という状態に。
呼吸を整える習慣があると、日常の中に**“立ち止まって自分を感じる時間”**が生まれ、イライラ・不安・疲労を溜め込みにくくなります。
✅ 3.「睡眠・生活リズム」= 体と心の土台を整える
U-LaLa446呼吸法は、就寝前の5分ルーティンとしても効果的です。寝る前に呼吸が整っていると、寝つきや睡眠の質が改善され、翌朝の気持ちも違ってきます。
・仕事や対人ストレスでその場をしのぎたいとき → バブルブレス
◾️クライエントさんの声
バイトに行くのがほんとうに怖くて、正直「辞めようかな」と毎日考えていました。
でも、“1:2:7の法則”の話を聞いたとき、「全員に嫌われてるわけじゃない」って思えて、少し安心できました。
“感情ラベリング”を続けるうちに、「私は今、緊張してるんだな」と気づけるようになって、
感情に飲み込まれずに1日を過ごせる日が少しずつ増えてきました。
◾️カウンセラー視点
Hさんは、「1人の否定」に心を全部持っていかれていましたが、
“無関心”と“理解”の存在にも目を向けられるようになってから、気持ちに余裕が出てきました。
「気にしない」ではなく、「力を注ぐ先を選ぶ」という姿勢が、自己回復の土台になりました。
◾️まとめ
職場やバイト先で「苦手な人」「怖い人」が目立つのは、脳の働きや感覚の偏りが関係しているかもしれません。
でも、すべての人が敵ではありません。
“1:2:7の法則”を心の地図として持っておくと、苦手な人との距離感をとりながら、理解者や無害な人との関係を育てていくことができます。
そしてなにより、自分のエネルギーは「味方に使う」ことで、心が守られます。
◾️U-LaLa カウンセリング案内
・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。
最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。
・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。
・オンライン・電話でも対応可能です。
・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
・▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/
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