絶対に謝らない夫、その心理とは? 指摘すると逆に怒る理由
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夫婦・恋愛のトラブル
「どう考えても夫が悪いのに、絶対に謝らない。」
「少し指摘しただけなのに、逆に怒られた。」
そんな経験はありませんか。
こちらは責めたいわけではありません。
ただ、「ごめん」の一言がほしいだけなのです。
それなのに、夫は言い訳をしたり、話をすり替えたり、ときには怒り出したりする。
そんなことが続けば、
「私の気持ちは大切ではないのかな。」
「どうして普通に話し合えないんだろう。」
と、悲しくなることもあるでしょう。
けれど、夫が謝らない理由は、単純に「反省していないから」とは限りません。
その奥には、自分を守ろうとする心の動きが隠れている場合があります。
今回は、「謝らない夫」の心の中で何が起きているのかを、心理学と脳科学の視点からやさしく考えていきます。
そして最後には、相手を変えようとするだけではなく、自分自身を理解することの大切さについてもお伝えします。
相談者事例
40代のAさんは、会社員の夫と暮らしています。
夫は仕事にはまじめで、責任感のある人です。
ところが、夫婦の間では一つ困っていることがありました。
夫が、ほとんど謝らないのです。
約束を忘れても、
「仕事が忙しかったんだから仕方ないだろ。」
家事のことで言い合いになっても、
「俺だって疲れているんだよ。」
Aさんが、
「でも、今回はあなたにも悪いところがあったんじゃない?」
と伝えると、夫の表情が変わります。
「なんで俺ばっかり責めるんだよ。」
そして、話し合うつもりだったはずなのに、最後はケンカになってしまいます。
Aさんが求めていたのは、大げさな謝罪ではありませんでした。
「そうだったね。」
「ごめん。」
ただ、その一言がほしかったのです。
けれど、それが夫にはとても難しいように見えました。
Aさんは次第に、
「私の言い方が悪いのかな。」
「私が我慢すれば済むのかな。」
と、自分を責めるようになっていきました。
心理学解説
謝ることを「負け」と感じることがある
人によっては、謝ることを「間違いを認めること」以上に重く受け止める場合があります。
たとえば、
「謝ったら負け。」
「悪いと認めたら、自分の立場が弱くなる。」
「間違った自分には価値がない。」
と感じてしまうことがあります。
心理学では、自分の心を守るために無意識に起こる働きを「防衛」と呼ぶことがあります。
自分の失敗を認めるのが苦しいときに、相手の問題を探したり、話をすり替えたりすることがあります。
「俺も悪かったけど、お前だって悪いだろ。」
という反応も、自分を守ろうとする心の動きとして表れる場合があります。
もちろん、すべての「謝らない人」が同じ心理というわけではありません。
ただ、表面では強く見える人ほど、
「自分を否定されたくない。」
「責められたくない。」
「弱いところを見せたくない。」
という気持ちを抱えていることがあります。
怒っているから、心が強いとは限らないのです。
「悪かったこと」と「自分の価値」がつながってしまう
本来、
「今回の行動はよくなかった。」
ということと、
「自分はダメな人間だ。」
ということは別です。
けれど、その二つを分けて考えにくい人もいます。
「失敗した。」
という出来事が、「自分はダメだ。」
という気持ちにつながってしまうのです。
そのため、「ごめん」と言うことが、とても苦しく感じられる場合があります。
脳科学解説
脳が「攻撃された」と受け取ることもある
脳には「扁桃体」という部分があります。
扁桃体は、危険をすばやく見つける警報装置のような働きをしています。
たとえば、過去に失敗を強く責められた経験が多い人は、指摘された場面でも警報が鳴りやすくなることがあります。
妻は、「少し話し合いたい。」と思っているだけでも、
夫の側では、
「責められた。」
「攻撃された。」
と感じていることがあります。
すると、落ち着いて考えたり判断したりする「前頭前野」という部分が、うまく働きにくくなることがあります。
本来なら、
「確かに自分にも悪いところがあったな。」
と考えられる場面でも、
「俺は悪くない。」と反射的に自分を守ろうとすることがあります。
また、「海馬」という部分は、記憶と深く関わっています。
過去に責められた経験や、失敗したときの嫌な記憶があると、今の会話でも似たような緊張が起こることがあります。
目の前では妻と話しているのに、心や脳は過去の「責められた感覚」に反応していることもあるのです。
だからといって、怒ってよいという意味ではありません。
なぜ、その反応が起きているのかを理解するための一つの見方です。
声紋分析セクション
声から見えてくる「心の使い方」
U-LaLaでは、心理学や脳科学とあわせて、声紋分析も自己理解の手がかりとして活用しています。
声紋分析は、人を「この性格です」と決めつけるためのものではありません。
その人が、どのような感覚を使って判断しやすいのか。
どのような方向へ行動しやすいのか。
日ごろ、どのような心の使い方をしやすいのか。
そうした傾向を知るための一つの手がかりです。
たとえば、自分の考えを大切にして行動しやすい人もいます。
相手との関係を大切にして動きやすい人もいます。
社会のルールや役割を意識して行動しやすい人もいます。
どれが良い、悪いというものではありません。
ただ、夫婦で判断の仕方や行動の基準が違うと、同じ出来事でも受け止め方が大きく変わることがあります。
「どうしてわかってくれないの?」というすれ違いが、
「お互いに受け止め方が違うのかもしれない。」
という理解に変わることがあります。
さらに、U-LaLaでは、声紋分析の結果だけではなく、カウンセリングで伺ったお話も踏まえてレポートを作成します。
そこには、自分では気づきにくい考え方のくせ。
日ごろ繰り返しやすい心の使い方。
自分が持っている強み。
これから大切にしたいこと。
日常でできるセルフケア。
そうした内容をまとめていきます。
「どうして私はいつも同じことで悩むのだろう。」
「なぜ相手が怒ると、自分が悪いと思ってしまうのだろう。」
その答えを探すときに、自分自身の「取扱説明書」のような役割をしてくれることがあります。
疲れセルフチェックリスト
夫に何か言うたびにケンカになると、自分でも気づかないうちに心が疲れてしまいます。
次の項目を確認してみてください。
□ 夫に言いたいことを我慢することが増えた。
□ 「また怒られるかも」と考えてしまう。
□ 自分の伝え方が悪いのではないかと思う。
□ 夫の機嫌をいつも気にしている。
□ 話し合いのあと、どっと疲れる。
□ 家にいても気持ちが休まらない。
□ 「私さえ我慢すれば」と考えることが増えた。
□ 夫が怒ると、すぐに自分を責めてしまう。
□ わかってもらえるまで説明したくなる。
□ 同じことを何度も頭の中で考えてしまう。
いくつ当てはまったから危険、というチェックではありません。
大切なのは、「今の私は、少し疲れているかもしれない。」
と気づくことです。
気づくことは、自分を守る最初の一歩になります。
セルフケア提案
夫をすぐに変えようとするより、まず自分の心と身体を整えることが大切です。
ここでは、U-LaLa標準セルフケアの中から3つ紹介します。
U-LaLa446 呼吸法
やり方
背筋を楽に伸ばします。
鼻から4秒かけて息を吸います。
4秒止めます。
口から6秒かけて、ゆっくり息を吐きます。
これを5分程度繰り返します。
効果
夫との会話でイライラしたときや、胸がドキドキするときに取り入れやすい方法です。
ゆっくり呼吸することで、緊張をゆるめ、気持ちを落ち着ける助けになります。
備考(エビデンス)
片岡ら「腹式呼吸と自然呼吸の相違による自律神経系への影響」(2005年、日本保健医療行動科学会誌)では、ゆっくりした腹式呼吸と自律神経活動との関連が報告されています。
感情ラベリング
やり方
夫と話したあと、自分の気持ちを一つか二つ書きます。
「悲しい。」
「腹が立つ。」
「むなしい。」
など、短い言葉でかまいません。
できそうなら、
「怒り70%。」
「悲しさ40%。」
のように、強さも書いてみます。
効果
気持ちを言葉にすると、
「私は今、怒っているんだ。」
と、自分の状態を少し離れたところから見やすくなります。
相手の気持ちばかり考えて、自分の気持ちを置き去りにしないためにも役立ちます。
備考(エビデンス)
認知行動療法では、出来事、考え、感情などを整理して記録する方法が用いられています。
感情を言葉にして整理することは、自分の反応に気づき、次の行動を選ぶ手がかりになります。
U-LaLa筋ほぐしリラックス
やり方
足先から順番に、身体へ5秒ほど力を入れます。
そのあと、一気に力を抜きます。
足。
ふくらはぎ。
太もも。
お腹。
腕。
肩。
顔。
という順で進めます。
全部で10〜15分ほどを目安にします。
効果
夫婦の緊張が続くと、心だけでなく身体にも力が入り続けることがあります。
力を入れてから抜くことで、身体がゆるむ感覚に気づきやすくなります。
備考(エビデンス)
日本ストレスマネジメント学会編「ストレスマネジメント実践マニュアル」(2018年)では、漸進的筋弛緩法がストレスへの対処に使われる方法として紹介されています。
クライエントさんの声
「夫は絶対に謝らない人で、少しでも指摘するとすぐ怒るので、何年もまともに話し合えないと感じていました。
私はずっと、『どうしたら夫を変えられるんだろう。』『どう言えばわかってもらえるんだろう。』ということばかり考えていました。
でも、カウンセリングで話をしていくうちに、私は夫が謝らないこと以上に、『自分の気持ちをわかってもらえないこと』が悲しかったのだと気づきました。
そして、声紋分析をもとにレポートを作っていただきました。
そこには、自分でも気づいていなかった考え方のくせや、普段どのような心の使い方をしやすいのかが書かれていました。
『だから私は、夫が怒るとこんなふうに考えてしまうのか。』
『だから相手の反応ばかり気にしてしまうのか。』
今までバラバラだったものが、一つにつながったような感覚がありました。
カウンセラーさんからも、夫を変えることばかり考えるより、まず自分自身の心の動きを知ることが大切なのではないか、と教えていただきました。
レポートには、自分の考え方や心の使い方だけではなく、自分が持っている強みや、これから大切にしたいこと、日常でできるセルフケアまで書かれていました。
読んでいるうちに、まるで『自分の取扱説明書』をもらったように感じました。
そこで、夫と話して苦しくなったときには、すぐに答えを出そうとせず、呼吸を整えたり、『悲しい。』『悔しい。』『わかってほしかった。』と自分の気
持ちを書いたりするようになりました。
すると少しずつ、夫が怒ったときにも、その言葉に全部引っ張られなくなりました。
以前の私は、夫が変われば自分も楽になれると思っていました。
でも今は、相手を変えようとするより、自分の受け止め方や行動を変えていくほうが、私にとっては近道だったのかもしれないと感じています。
夫が急に変わったわけではありません。
それでも、自分のことがわかってくると、夫の反応との間に少し距離を取れるようになりました。
これからも、自分の強みを大切にしながら、夫を変えようとするのではなく、まず自分にできることから少しずつ始めていきたいと思っています。」
カウンセラー視点
夫婦関係に悩んでいると、
「どうすれば相手が変わってくれるだろう。」
と考えてしまうことがあります。
それは、とても自然なことです。
けれど、相手の考え方や行動を、こちらの力だけで変えることは難しいものです。
そこで大切になるのが、「相手をどう変えるか。」
だけではなく、
「私はなぜ、こんなに苦しくなるのだろう。」
「私はどんなときに、同じ考え方をしやすいのだろう。」
と、自分自身を理解することです。
U-LaLaの声紋分析レポートでは、声紋だけで人を決めつけるのではありません。
カウンセリングで伺ったお話も踏まえながら、自分では気づきにくい心の使い方や、考え方の習慣を整理していきます。
そして、苦しさの理由だけを見るのではありません。
その人が持っている強み。
これから大切にしたいこと。
日常で取り入れられるセルフケア。
そうした内容まで一緒に整理します。
いわば、「今の自分を理解するための取扱説明書。」を一緒につくっていくようなイメージです。
相手を理解することも大切です。
でも、自分自身を理解できると、同じ出来事が起きても、受け止め方や選べる行動が少しずつ変わってくることがあります。
相手を無理に変えようとするのではなく、
「まず、自分ができることから変えてみる。」
その小さな変化が、結果として二人の関係にも新しい動きを生み出すことがあります。
まとめ
夫を理解することから、自分を理解することへ
「どうして謝ってくれないの?」
「どうして話し合おうとすると怒るの?」
夫の行動ばかりを見ていると、答えが見つからず、苦しくなることがあります。
夫が謝れない背景には、自分を守ろうとする心の動きが隠れている場合があります。
その心理を知ることは、夫婦のすれ違いを理解する一つの手がかりになります。
そして、もう一つ大切なのが、自分自身の心の動きを知ることです。
「なぜ私は、この言葉にこんなに傷つくのだろう。」
「なぜ私は、相手が怒ると自分が悪いと思ってしまうのだろう。」
「なぜ私は、わかってもらえるまで説明したくなるのだろう。」
こうした自分では気づきにくい考え方のくせや、心の使い方に気づくと、今までとは違う選択肢が見えてくることがあります。
そして、自分の苦手なところだけではなく、
「私には、こんな強みもあったんだ。」と気づくことも大切です。
相手を変えることは簡単ではありません。
でも、自分を知り、自分の受け止め方や行動を少し変えていくことなら、自分から始められます。
夫を変えることより、自分を理解することが近道になることもあります。
その一歩が、夫婦関係だけではなく、これからの自分自身を少し楽にしてくれるかもしれません。
U-LaLaカウンセリングのご案内
U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
6秒の声から、あなたの「判断感覚」と「行動軸」を知る手がかりを見つけていきます。
カウンセリングで伺ったお話と声紋分析をもとに、自分では気づきにくい心の使い方や考え方の習慣、本来持っている強み、
これから大切にしたいこと、日常で取り入れられるセルフケアなどを整理したレポートを作成します。
「どうして私はいつも同じことで悩んでしまうんだろう。」
「相手を変えようとして、疲れてしまった。」
そんなとき、自分自身を理解するための「取扱説明書」を持つことが、これからの選択を変えるきっかけになるかもしれません。
オンライン・電話でも対応可能です。
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