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“大人になっても生きづらい”…それ、アダルトチルドレン? この言葉に惑わされたいで・・・

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自己肯定感・生き方の迷い

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職場では真面目に頑張っているのに、なぜか人との距離感がうまくつかめず、家に帰るとどっと疲れてしまう――そんなことはありませんか?

 

「もう大人なのに、どうしてこんなに生きづらいんだろう」 その背景には、幼少期の家庭環境が影響する**アダルトチルドレン(AC)の

特徴が隠れていると言われています。 

アダルトチルドレンという言葉の由来を調べてみました。

アダルトチルドレン(AC)という言葉は、1980年代に米国の心理学者 ジャネット・W・オイティッツ(Janet G. Woititz) が著書『Adult

 

Children of Alcoholics』で提唱したのが始まりです。

  • 当初の定義:アルコール依存症の親のもとで育った成人=Adult Children of Alcoholics(ACoA)

  • 意味の拡大:その後、依存症に限らず、過度な干渉・無関心・暴力など機能不全家族で育った人たち全般を指す言葉へ。

  • 日本での普及:1990年代に翻訳書が出版され「アダルトチルドレン(AC)」と略されて広まり、“生きづらさ”を抱える大人を示す一般語となりました。

ポイント:ACは医学的診断名ではなく、あくまで“背景要因を説明する概念”。ラベルを貼って終わりではなく、「今ここからどうケアするか」を考えるための地図のような存在です。

 

相談者事例

Kさん(38歳・事務職)

  • 仕事のミスを必要以上に引きずり、夜も眠れない。

  • 上司や同僚の機嫌に敏感で、空気を読み過ぎてしまう。

  • 「自分は価値がない」と感じ、趣味も楽しめない。

Kさんは「家では両親の顔色を見て育ち、ほめられた記憶がほとんどない」と語ります。

 

幼少期の家庭環境が与える影響例

  1. 過干渉・批判的な親(Yさん・40歳)

    • 母親がテストの点数や持ち物まで細かくチェック。

    • 大人になったいまも「間違えてはいけない」と人の評価を過度に気にする。

  2. 感情表現を禁じる家庭(Tさん・42歳)

    • 「泣くな」「怒るな」が家族の合言葉。

    • 感情を抑えすぎた結果、同僚から「何を考えているかわからない」と言われ、自分でも本音がわからなくなる。

  3. 親の世話を担う役割逆転(Mさん・35歳)

    • 父の飲酒がひどく、夜中に迎えに行くなど子どもながら家を支える立場に。

    • 今も頼まれると断れず、仕事を抱え込みやすく燃え尽き寸前。

  4. 愛情が乏しい・情緒的ネグレクト(Mさん女性・37歳)

    • 共働きの両親は忙しく、ほとんど会話もスキンシップもない幼少期を過ごす。

    • 「愛されないのは自分が悪いから」と思い込み、大人になった今も恋人や友人に過度に依存してしまう。

こうした家庭で育つと、**考える司令塔(脳の前側)**がいつも疲れ、**危険センサー(脳の真ん中)**がピリピリに。

そのため大人になっても「ちょっとしたことでドキッ」「落ち着かない」となりやすいのです。

 

脳と心はどう影響を受けるの?

ワンポイント「心(こころ)」という臓器はありません。ここでは“気持ちや考え方”をまとめてと呼び、その土台とな

 

る器官をと考えています。つまり心は脳の働きから生まれる“ソフトウェア”のようなもの、と言われています。

 

子どものころに家が安心できる場所でないと、体と心は“緊急モード”を覚えてしまいます。

  1. ずっと緊張モード

    • 大きな声や無視が続くと、体は「危険だ!」と勘違い。休んでいてもドキドキしやすくなります。

  2. 考える司令塔が疲れる

    • 脳の前側(前頭前野)は「落ち着いて考える」場所。緊張が続くとパワーダウンし、ミスを引きずりやすくなります。

  3. 危険センサーが敏感に

    • 脳の真ん中にある扁桃体は“びっくりボタン”。小さな表情や声でも「ヤバいかも」と反応し、不安が強まります。

  4. イヤな思い出が残りやすい

    • 思い出をしまう海馬が弱り、楽しい記憶より失敗の記憶が頭に居座りがち。

  5. 人との距離がむずかしい

    • 幼い頃に「困ったら助けてもらえた」経験が少ないと、大人になっても人にベッタリ頼りすぎたり、逆に壁を作ったりしやすくなります。

  6. 自分を責めるクセがつく

    • 親が自分を責める言葉を口にしていると、子どもはそれをまねして「自分はダメだ」と思い込みやすくなります。

難しい専門用語は使わずに言うと、脳と体が“ずっと避難訓練”をしているような状態。これが大人になってからの生きづらさにつながるのです。

セルフケアの提案(今日からできる3つ)

  1. 6秒呼吸法:4秒で息を吸い、2秒止める→6秒かけて吐く。扁桃体を鎮め、前頭前野をオンラインに。

  2. “安心メモ”習慣:寝る前に「今日少しでも安心できた瞬間」を3行書く。海馬が“安全な記憶”を上書き保存。

  3. セルフコンパッション・ボイス:静かな場所で自分の名前を呼びながら「今日は十分頑張ったよ」と30秒独り言。自己肯定感を育てる練習になります。

まとめ

生きづらさは“性格の欠陥”ではなく、これまでの環境がつくったこころのクセ(=無意識に身についた考え方や感じ方の習慣)。 クセは気づけば少しずつほぐせます。声・脳・こころをやさしく整え、あなた本来の軽やかさを取り戻しましょう。

 

規則正しい睡眠、運動、太陽の日差しを浴びること。

あなたのカリキュラムを作ります。

 

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