声が小さくなるとき、心では何が起きている?
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メンタル症状・不安/抑うつ
最近、声が出しづらくなったと感じることはありませんか? 人と話すとき、小さな声になってしまう。
言いたいことがあるのに、口を開こうとすると言葉が詰まる。
そんな自分に「自信がないからだ」と責めていませんか?
でも実は、その小さな声には、心からのSOSが隠れていることがあります。
今日は、「声が出ない」というサインの裏側にある心の状態について、一緒に見つめてみましょう。
◾️相談者事例: 40代前半の男性会社員、Sさん
職場での会議中、自分の意見を話そうとすると、声が震えたり小さくなってしまう。
若手の頃はもっとはっきり話せていたのに、最近はどんどん声が出しづらくなってきた、と言います。
「何か話すたびに、変な空気になったらどうしようと思ってしまって…」
その結果、会議ではほとんど発言せず、評価も下がり気味。
家でも無口になり、奥さんに「最近、声小さくなったね」と言われたそうです。
◾️脳科学の解説
声が小さくなる背景には、「扁桃体(へんとうたい)」という脳の部分が関係しています。
扁桃体は、恐怖や不安を感じると反応し、体を守るために“危険回避モード”に入ります。
このとき、前頭前野(ぜんとうぜんや)という「考える脳」は一時的に働きが弱まり、うまく言葉を組み立てたり、声を出したりする力が落ちてしまうのです。
つまり、声が小さくなるのは「体があなたを守ろうとしている証拠」。 無理に話そうとしてもうまくいかないのは、あなたのせいではありません。
◾️心理学の解説
この状態には「学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん)」という心理状態が関係しています。
過去に「話してもうまくいかなかった」「否定された」という経験があると、脳は「どうせダメだから話さないほうがいい」と学習してしまいます。
その結果、少しずつ「自分の声」を失っていくのです。 でも、大丈夫。気づいた今が、取り戻す第一歩です。
◾️声紋分析セクション
Sさんの声を声紋で見てみると、主に以下の傾向がありました。
・判断基準:青帯域が強く「自他の評価を気にする」傾向 ・行動基準:緑帯域が弱く「自己主張が控えめで、周囲に合わせる」傾向 ・周波数:1,000Hz以下の低周波が中心で「感情が内向きに向かいやすい」
このような声の特徴は、「相手の顔色をうかがいすぎて疲れてしまう」タイプによく見られます。
声に出ない気持ちが、実は声紋にはしっかり現れているのです。
◾️クライエントさんの声
話そうとするたびに、のどがキュッと締まる感じがしていました。
でも、「心が守ろうとしてたんですね」と聞いて、涙が出そうになりました。
今は少しずつ、自分の声を取り戻せそうな気がしています。
◾️カウンセラー視点: 「声が出ない」のは、心のブレーキが働いている証拠。
安全な場でゆっくり解いていけば、誰でも自分らしい声を取り戻せます。
◾️セルフケアの提案:
<モーニングボイスチェック>
やり方:朝起きてすぐに、自分の声を6秒録音し、声の大きさ・トーンを★1〜3で自己採点。
効果:日々の声の変化に気づきやすくなり、自己観察力が高まる。
備考(エビデンス):
やり方:4秒吸う→4秒止める→6秒かけて吐く。3セットを目安に。
効果:扁桃体の過活動を落ち着かせ、前頭前野の働きを取り戻す。
備考(エビデンス):
<感情ラベリング>
やり方:声が出しづらいとき「今の気持ち」を単語で書き出す(例:「こわい」「緊張」「消えたい」)。
効果:感情を言語化することで、扁桃体の過剰反応を抑えられる。
備考(エビデンス):
◾️まとめ
声が出しづらいとき、あなたの心は「もう無理しなくていいよ」と静かに語りかけています。
無理に大きな声を出さなくても大丈夫。 まずは自分の声に、耳をすませるところから始めてみましょう。
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