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親の介護で“私だけがやっている”と孤独に思ったときの支え方

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親子・介護ストレス

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「兄妹は誰も動かないのに、なんで私ばかり……」 「家族なのに、まるでひとりごとのように介護をしている気がする」

 

そんな声が、近年とても増えています。

 

親の介護は、決して“正解のない”課題です。

 

仕事や自分の生活と両立させながら、日々の世話や病院の付き添いをこなす。

 

それだけでも大変な中、協力を求めたくても、周囲が動いてくれない。

 

ふとした瞬間に「なんで、私だけがこんな思いをしているんだろう」と、 涙がこぼれそうになることもあるかもしれません。

 

この記事では、そんな“介護の孤独感”にそっと寄り添いながら、 心を軽くするヒントをご紹介します。

 

◾️相談者事例

Kさん(仮名・48歳)は、会社員としてフルタイムで働く一方、 一人暮らしの母親の介護も担っています。

 

兄と妹はいるものの、それぞれ家庭があり、あまり協力的ではありません。

 

休日は母親の買い物や通院の送迎で終わってしまい、 友人と会う時間も、趣味に使う時間も激減。

 

「まるで、母と仕事のあいだを往復するだけの毎日です」 そう語る健太さんの表情は、どこか疲れ切って見えました。

 

◾️脳科学の解説

介護による「孤独感」や「イライラ」は、脳の前頭前野と扁桃体が深く関わっています。

 

前頭前野は“考える脳”とも呼ばれ、私たちが感情をコントロールしたり、 「どうすればうまくいくか?」と前向きに考える力を持っています。

 

しかし、慢性的なストレスや睡眠不足が続くと、 この前頭前野の働きが低下し、感情を抑えにくくなります。

 

すると、感情を司る扁桃体が過敏になり、 「私ばかりが大変」「誰も助けてくれない」といった、 否定的な思考がぐるぐると強まってしまうのです。

 

 

◾️心理学の解説

心理学では、Kさんのような状態を「学習性無力感」と呼ぶことがあります。

 

学習性無力感とは、 どれだけ頑張っても状況が変わらない経験を繰り返すと、 「自分にはどうせ何も変えられない」と感じ、 意欲や行動力が落ちて

しまう心理状態です。

この状態になると、 本当は周囲に助けを求められる場面でも、 「言ってもムダ」「自分でやるしかない」と思い込んでしまうのです。

 

 

◾️声紋分析セクション

Kさんの声紋分析では、判断基準が「聴感覚(イエロー〜ターコイズ)」、 行動基準は「相手軸(ターコイズ)」が優位に現れていました。

 

聴感覚は「対話・協調・共感」を重視する傾向があり、 相手軸は「目の前の人のために動く」性質を持ちます。

 

そのためKさんは、 ・母のためにできることは何でもやろうとする ・家族に配慮して「手伝って」と言いにくい ・共感されないと孤独を感じやすい といった傾向が強まっていました。

 

 

◾️クライエントさんの声

最初は「相談したところで、状況は変わらないと思っていました」。

 

でも、声を分析してもらって「頑張りすぎる理由」がわかってホッとしました。

 

今は「自分の時間も大事にしていい」と思えるようになっています。

 

 

◾️カウンセラー視点

ビフォーでは“自分の気持ち”よりも“相手の気持ち”を優先しすぎていました。

 

今は「母との関係を大切にしながら、自分の人生も守る」バランスを取り戻されています。

 

 

◾️セルフケア

U‑LaLa446 呼吸法
やり方:4 秒吸って、4 秒止めて、6 秒かけて吐く。1 分間を目安に繰り返す。
効果:深くゆっくりした呼吸は、前頭前野の血流と活動を高め、感情を安定させます。
備考(エビデンス):『腹式(丹田)呼吸による前頭前野の酸素化増加と気分の改善』
有田秀穂ほか「Activation of the anterior prefrontal cortex and serotonergic system is associated with improvements in mood and EEG changes induced by Zen meditation practice in novices」【2011】BioRxiv+5ResearchGate+5Wellness Through Movement+5


Three Good Things(日々の3つの良いこと)
やり方:1 日 3 つ、「今日あった良かったこと」を紙に書く。
効果:ポジティブ感情を増やし、抑うつ傾向を下げ、幸福感を高めます。
備考(エビデンス):関沢洋一・吉武尚美「Three Good Thingsは日本人にも効果があるのか?」(RIETI 2013)rieti.go.jp+1


ミニ感謝メッセージ
やり方:LINEやメモで、家族や友人に1行だけ感謝を伝える。
効果:感謝を意識することで、人間関係の質が高まり、ポジティブな感情が増します。
備考(エビデンス):Emmons & McCullough『感謝と主観的幸福感に関する実験的研究:日常生活における効果』(Journal of Personality and Social Psychology, 2003)PMC+15PubMed+15世界幸福データベース+15

 

 

 

◾️まとめ

介護の中で感じる「私だけがやっている」という孤独感は、 あなたが“誰かを思いやる力”を持っているからこそ、生まれるものです。

 

でも、その思いやりは“自分自身”にも向けていいのです。

 

ほんの少し立ち止まり、深呼吸して、誰かに気持ちを話す。

 

それだけでも、脳と心はバランスを取り戻していきます。

 

あなたのがんばりは、ちゃんと意味がある。

 

そして、“ひとりじゃない”ことを、どうか忘れないでください。

 

 

◾️U-LaLa カウンセリング案内

 

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

 

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始し、最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

 

・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

 

・オンライン・電話でも対応可能です。 ・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

 

 

 

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