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昔のイヤな記憶が、いまの不安に影響してるかもしれません

なぜかわからないけれど、不安や焦りがぬぐえない──。

 

「今の問題のはずなのに、どうしてこんなに気持ちが揺れるんだろう」 そんなふうに感じたことはありませんか?

 

実は、その“不安”の正体は、ずっと昔に経験した「イヤな記憶」が関係していることがあります。

 

今はもう終わったはずの出来事が、あなたの心の奥でまだ影響を与えているかもしれません。

 

◾️相談者事例: 40代男性・営業管理職のDさんは、責任ある立場で仕事をこなす日々を送っていました。

 

周囲からの信頼も厚く、数字の結果も出している──けれど、なぜかずっと不安が消えません。

 

特に部下がミスをしたときや、急な変更があったとき、自分でも驚くほど強い焦りや動揺を感じてしまうのです。

 

「この程度で、なんでこんなにドキドキするの?私おかしいのかな……」と自分を責めてしまうことも。

 

カウンセリングの中で見えてきたのは、学生時代に経験した「失敗して責められた記憶」でした。

 

あのときの怖さや悲しさが、まだ心の奥に残っていたのです。

 

 

◾️脳科学の解説:

こうした反応には「扁桃体(へんとうたい)」という脳の働きが関係しています。 扁桃体は、過去の恐怖や危険を記憶し、似た状況が起こったときにすぐに反応する“警報装置”のような場所です。

 

また、海馬(かいば)はその記憶を「いつ・どこでの出来事だったか」と整理する役割があります。

ですが、強いストレス体験があると、この整理がうまくいかず、過去の記憶が“今のこと”のように感じられてしまうことがあるのです。

 

その結果、ちょっとしたミスやトラブルが「またあのときのように責められるかも」と脳が勘違いし、不安や動揺が強く出てしまいます。

 

◾️心理学の解説:

心理学では「学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん)」という考え方があります。

 

これは、何度も失敗や否定的な経験をくり返すと「どうせまたダメに決まってる」と無意識に思い込んでしまう心理のクセです。

 

Dさんのように、過去に強く責められたり、自分のせいで問題が起きたと思わされた経験があると、 「私が悪い」「また失敗する」と思ってしまいやすくなるのです。

 

 

◾️声紋分析セクション: Dさんの声を6秒録音して声紋分析を行ったところ、以下の傾向が見られました。

・判断基準:視感覚(ブルー〜マゼンタ) 客観的に物事を見る力が強く、分析的で先回りして考えるタイプです。

・行動基準:社会軸(マゼンタ) 「みんなのために」という責任感が強く、期待に応えようとする傾向があります。

・色帯域の偏り:高周波に集中(顕在意識・V2) “今どう見られているか”を気にしやすく、過去の感情が抑え込まれやすい傾向がありました。

 

これらの傾向が、過去の記憶を今に引きずってしまう土台となっていたと考えられます。

 

 

◾️クライエントさんの声:

あのときの記憶が、今の自分にこんなに影響していたなんて驚きました。

 

でも、話していくうちに「あれはもう終わったことなんだ」と思えるようになりました。

 

最近は、急なトラブルにも「なんとかなる」と思える自分がいます。

 

 

◾️カウンセラー視点: Dさんは、「過去と今を切り分けて考える力」が少しずつ育っていきました。

 

思い込みがほどけることで、本来の冷静さと判断力が戻ってきたのです。

 

 

◾️セルフケアの提案:

U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)

やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。

備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

“小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)

やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。

効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。

備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist

 

 

5-4-3-2-1 グラウンディング

やり方:見えるもの5つ、聞こえる音4つ、触れている感覚3つ、香り2つ、味1つを順に意識する。

効果:「今ここ」に意識を戻し、不安やフラッシュバックを落ち着かせる。

備考:岡田尊司, 2021,『トラウマと解離の臨床実践』, 筑摩書房

 

グリーンマインドフル(自然を味わう瞑想)

やり方:自然の景色やお茶を味わいながら、香り・音・光の感覚に意識を向ける。雑念が出たらまた感覚に戻す。

効果:ストレス・不安を軽減し、感情調整や集中力を高める。

備考:越川房子, 2019, 筑波大学/Goyal et al., 2014, JAMA Intern Med

 

 

◾️まとめ: 不安や焦りには、必ずどこかに「理由」があります。

 

それは過去の記憶かもしれないし、今の自分へのプレッシャーかもしれません。

 

でも、それに気づくことができれば、必ず「今の自分を守る方法」が見つかります。

 

Dさんのように、あなたも「もうあのときとは違う」と感じられる日がきっと来ます。

 

 

◾️U-LaLa カウンセリング案内:

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

 

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

 

・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

 

・オンライン・電話でも対応可能です。

 

・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

 

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