怒られたことがずっと頭から離れないとき 〜心が傷ついてる?
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何日も前に言われたひと言が、まるで昨日のことのように浮かんでくる。
頭の中で何度もその場面を繰り返しては、「あのとき、なんであんな言い方されたんだろう」と心がズキッとする。
もし、そんな気持ちに苦しんでいるとしたら、あなたは決してひとりではありません。
今回は「怒られたことがずっと頭から離れない」と感じている方に向けて、その背景にある心と脳の仕組み、
そして少し楽になるためのヒントをご紹介します。
◾️相談者事例(Aさんのエピソード)
Aさん(42歳・事務職・男性)は、上司からの注意を受けた翌日から、心が重くなっていました。
「たしかに自分にもミスはあったけど、あんな言い方じゃなくても…」
そう思いながらも、その場ではうまく言い返せず、ただうなずくだけ。
帰宅しても、ふとした瞬間にその声が頭の中で響いてきて、眠りも浅くなってしまいました。
◾️心理学解説
「怒られた記憶が消えない」──それは“学習性無力感”や“自己効力感の低下”と関係があります。
何をやっても改善されない、否定されるという経験が続くと、人は「どうせ自分なんて」と感じやすくなります。
これは「学習性無力感」と呼ばれ、自信や行動力を奪ってしまう心理状態です。
また、失敗や注意を受けたときに「次はこうしよう」と考えられず、
「また怒られるかも」と萎縮してしまうのは、自己効力感(=自分には対処できるという感覚)が低下しているサインです。
◾️脳科学解説
私たちの脳には「扁桃体(へんとうたい)」という、感情のセンサーのような場所があります。
怒られるなど、強いストレスや恐怖を感じたときに、扁桃体が強く反応し、その記憶を「危険」として保存しやすくなります。
さらに、「海馬(かいば)」という記憶の整理担当の場所は、ストレスが強いと混乱しやすく、
いつまでもその記憶を「今起きていること」のように感じてしまうのです。
◾️声紋分析から見るAさんの傾向
Aさんの声紋を分析すると、以下のような傾向が見られました。
・判断基準:視感覚優位(ブルー〜マゼンタ)
・行動基準:相手軸(ターコイズ) ・色帯域:ブルーとターコイズに集中
視感覚が優位な方は、相手の表情や言葉の細かいニュアンスに敏感です。
また、相手軸が強いAさんは、「自分よりも相手を優先する」傾向があり、
特に上司や先輩など、立場のある人からの否定に大きく影響を受けやすいタイプです。
◾️クライエントさんの声
「ずっと頭の中で怒られた場面が繰り返されて、眠れない日もありました」
「声を録って見せてもらった分析結果が、自分の感じ方のクセそのままで、ホッとしました」
「今では“あの上司の言い方にも理由があったのかも”と少し引いて見られるようになりました」
◾️カウンセラー視点
Aさんは「怒られたことを忘れたい」のではなく、「なぜこんなに傷ついてしまったのか」を理解したかったのだと思います。
声の分析は、目に見えない心のパターンを“見える化”する安心材料になります。
◾️セルフケアの提案
① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)
やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。
効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。
備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res
② “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)
やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。
効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。
備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist
③ 感情ラベリング やり方:今の気持ちを「悔しい」「怖い」など、ひと言で書き出す。湧いてきたら都度追加。
効果:感情を客観視でき、脳の前頭前野が働きやすくなる。
備考:Lieberman et al., 2007, Psychol Sci/岡本浩一, 2015, 日本心理学会誌
④ ネック&ショルダー10秒リリース
やり方:肩をギュッと持ち上げて5秒止める→ストンと下ろして深呼吸。
効果:首肩の緊張を和らげ、怒りや不安の身体反応をゆるめる。
備考:小林弘幸, 2020, 順天堂大学/Peters et al., 2012, J Behav Med
◾️まとめ
怒られた記憶がずっと離れないのは、あなたが弱いからではありません。
脳や心の仕組みがそうさせているのです。
でも、そのメカニズムを知り、少しずつでも自分に合ったケアをしていけば、やがてその記憶は“今を邪魔しない記憶”になっていきます。
あなたの心に、安心の種がひとつ届きますように。
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