NEWS&BLOG

NEWS&BLOG

「言うことを聞かない子に、怒鳴ってしまった自分が怖い」 ― 怒りの前に「1つだけ」できることで、関係は少しずつ変わっていきます

BLOG

親子・介護ストレス

初回無料

 

「なんで、あんなに怒鳴ってしまったんだろう……」 寝顔を見ながら、涙がこぼれた夜。

 

あなたはそんな経験、ありませんか?

 

日々、仕事に育児に追われる中で、思い通りにならない子どもの行動に心が限界を迎えてしまうことがあります。

 

けれど、そのあとにやってくるのは、自分を責める気持ちや、怒鳴った自分への“恐怖”かもしれません。

 

今回は、そんな「怒り」に隠れたあなたの本当の気持ちと向き合う方法を、 心理学・脳科学・声紋分析の視点からやさしく解きほぐします。

 

 

◾️相談者事例(Aさんのエピソード) Aさん女性(40代・事務職)は、9歳の娘さんとの関係に悩んでいました。

 

「宿題やりなさいって言っても無視されて、つい大声で怒鳴ってしまって……。でも、怒ったあとに怖くなるんです。自分が、別人になったみたいで」

 

Aさんは仕事でも責任が重く、家に帰るころには疲れ切っている日がほとんど。

 

「優しくしたいのに、気づけば怒鳴ってしまっている」自分を責め続けていました。

 

 

◾️心理学解説 怒りの感情は、実は「第二感情」と呼ばれています。

その奥には、(1)心配、(2)不安、(3)疲れ、(4)無力感などが隠れていることが多いのです。

 

Aさんも、「娘と関わりたい」「いい親でありたい」と願っていた分、思うようにいかない現実に焦りと悲しみを抱えていたのです。

 

これは「自己効力感(じここうりょくかん)」が低下しているサインでもあります。

 

自己効力感とは「自分はやれる」という感覚のことで、これが下がると、怒りや不安に敏感になります。

 

 

◾️脳科学解説 怒鳴ってしまうとき、脳の中では「扁桃体(へんとうたい)」が強く反応しています。

扁桃体は、危険やストレスを感じたときに“緊急モード”に入る場所です。

 

その信号が「前頭前野(ぜんとうぜんや)」に届く前に、体が先に反応してしまうため、怒鳴る・叩くといった行動が出やすくなるのです。

 

でも、前頭前野には「感情を整理する」力があります。

 

この働きをサポートしてあげれば、怒りの連鎖は少しずつ変えていけるのです。

 

 

◾️声紋分析セクション

Aさんの声を6秒録音したところ、「体感覚(レッド系)」が強く、「相手軸(ターコイズ)」が優位に出ていました。

・体感覚(レッド〜ゴールド):行動力が高く、瞬発的に動きやすい傾向。

・相手軸(ターコイズ):目の前の人を大切にしすぎて、自分を後回しにしやすい傾向。

 

Aさんは、「感じたこと」をすぐに表に出しやすく、しかも「相手のために」とがんばりすぎるタイプだったのです。

このバランスが崩れると、「怒る → 罪悪感 → 自己否定」のループに入りやすくなります。

 

 

◾️クライエントさんの声  

 

怒鳴る自分が怖かったけど、“疲れてるんですね”と言ってもらえて、ほっとしました。

 

“怒る前に1つ深呼吸だけでもいいですよ”という言葉が、気持ちを変えてくれました。

 

最近は、娘と笑って過ごせる時間が増えてきた気がします。

 

 

◾️カウンセラー視点

Aさんは、「怒りを抑える」のではなく、「自分を整える」ことで関係を変えていきました。

 

具体的には、仕事後の“5分の呼吸”を習慣にしたことで、怒りに飲まれにくくなっていきました。

 

 

◾️セルフケアの提案 U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)

やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。

備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

“小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)

やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。

効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。

備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist

 

5-4-3-2-1 グラウンディング

やり方:(1)目に見えるもの5つ、(2)触れられるもの4つ、(3)聞こえる音3つ、(4)匂い2つ、(5)味1つを確認する。

効果:「今ここ」に意識を戻すことで、過去の後悔や未来の不安に飲まれにくくなる。

備考:渡邊芳之, 2018, 北海道大学大学院/NAMI, 2017, Mental Health Resources

 

ネック&ショルダー10秒リリース

やり方:両肩をぎゅっと10秒持ち上げて一気に脱力。その後、深呼吸を3回。

効果:首・肩の緊張を和らげ、ストレスによる身体反応を鎮める。

備考:厚生労働省「こころの耳」ストレス対処法(2021年)

 

 

◾️まとめ

怒りは、悪いものではありません。 それは、あなたが「大切にしたい何か」を持っている証拠です。

 

怒りを責めるのではなく、その奥にある気持ちに目を向けること。 そして、「1つだけ」でも行動を変えること。

 

それだけで、関係は少しずつ変わっていきます。 今日も、あなたがあなたでいてくれて、ありがとうと思う気持ちも大切ですね。

 

◾️U-LaLa カウンセリング案内

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

 

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

 

・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

 

・オンライン・電話でも対応可能です。

 

・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

 

 

#怒鳴ってしまう #親子関係の悩み #怒りのコントロール #自己否定から抜け出す #心理学で子育て #脳科学で感情を整える #前頭前野 #扁桃体 #声紋分析 #体感覚優位 #相手軸 #自己効力感を高める #ストレスケア #セルフコンパッション #小さな成功メモ #U-LaLa446呼吸法 #グラウンディング #肩こりストレッチ #こころの余裕 #共感的子育て #カウンセリング受けてみたい #自分を責めない #感情を言葉にする #深呼吸習慣 #U-LaLaブログ