NEWS&BLOG

NEWS&BLOG

毎日忙しいのに、達成感がない ―“結果”より“意味”を見つける? 意味ってなに?

BLOG

仕事・キャリアの悩み

初回無料

 

毎日、やることに追われてバタバタ過ごしているのに、ふと夜になると「今日も何もできなかったな」と感じてしまう。

 

仕事はこなしているはずなのに、なぜか達成感がない……。そんな気持ち、ありませんか?

 

Aさんも、まさにそんな状態でカウンセリングに来られました。

 

 

◾️相談者事例

Aさん(40代男性・事務職)は、朝9時から夕方までスケジュールびっしりで働きづめの日々。

 

それなのに、仕事が終わる頃にはいつも「自分は何も成し遂げていない気がする」と、疲労感と空虚感に襲われていました。

 

「評価されたいわけじゃないけど、せめて自分で“今日も頑張ったな”と思えたら、もう少し楽になれるのに…」と語るAさん。

真面目で丁寧な仕事ぶりにもかかわらず、自分に対する満足感が得られない。

 

その背景には、ある“脳の働き”が関係していると思われます。

 

◾️心理学解説

Aさんのように「がんばっても達成感がない」と感じる状態は、心理学では「自己効力感の低下」と呼ばれます。

 

これは「自分はできる」という感覚が弱まっている状態です。

 

また、「学習性無力感」と呼ばれる状態も影響しているかもしれません。

 

これは、どんなに努力しても結果が得られない経験が続くと、「どうせ無理だ」と感じてしまう心理状態です。

 

日々の忙しさの中で、自分が選んで動いているという実感がなくなると、このような感覚に陥りやすくなります。

 

 

◾️脳科学解説

達成感や意欲には「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という脳の部分が深く関わっています。

 

前頭前野は、“意味を見つける力”を持つ場所です。

 

ここで言う「意味」とは、「この行動が自分にとってどんな価値を持つのか」「何のためにやっているのか」といった“心の中の納得感”を指します。

例えば、「この資料を丁寧に作ることで、同僚が助かる」「今日の会話で、相手が少し笑顔になった」など、自分の行動が誰かのためになっていたり、自分の大切にしたい価値観とつながっていると感じることです。

 

一方で、いつも緊張や焦りを感じていると「扁桃体(へんとうたい)」という不安を感じやすい脳の部位が過剰に働き、前頭前野の活動を妨げてしまいます。

 

つまり、Aさんのように「意味が感じられないまま忙しさに追われる」状態では、前頭前野が十分に働けず、達成感を得にくい脳の状態になってしまうのです。

 

 

◾️声紋分析セクション

Aさんの声紋では「聴感覚(イエロー〜ターコイズ)」が強く、「相手軸(ターコイズ)」の傾向が顕著でした。

 

つまり「人のために頑張ること」に価値を感じやすい反面、自分のために動いた実感が得られにくい傾向が見られました。

 

また、前意識(V3)には「エメラルド」が強く出ており、“協調”や“我慢”が習慣になっていることも影響していたと考えられます。

 

 

◾️クライエントさんの声

「『意味を探してみましょう』って言われたとき、最初はピンとこなかったけど、日記を書いてみたら気づいたんです。

 

ちゃんと、自分なりの意味を感じてた時間があったんだなって」

 

「それからは、『今日は何の意味があった?』って考えるようになって、毎日がちょっとだけ嬉しくなりました」

 

 

◾️カウンセラー視点

Aさんは、「結果」ではなく「意味」に意識を向け直したことで、前頭前野が活性化し、感情にも少しずつ余裕が出てきました。

 

ここでの「意味」は、例えば「人に優しくできた」「丁寧に仕事を仕上げた」「好きな音楽を聴いて落ち着けた」など、小さな出来事に宿る“心の納得”です。

 

忙しさの中でも「自分のために動いた時間」を見つけられるようになると、達成感の質が変わってくるのです。

 

 

◾️セルフケアの提案

U-LaLa “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)

やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。

効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。

備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist

 

U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)

やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。

備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

 

◾️まとめ

忙しさの中で「何のためにやってるんだろう」と感じることは、誰にでもあります。

 

でも、「意味を感じる力」は、誰にでも備わっている“脳のチカラ”です。

 

ここで言う「意味」とは、結果ではなく、「今日の行動にどんな心の価値があったか」「自分が大切にしたい想いとつながっているか」を見つけることです。

 

“できたこと”を見つけ、“意味”を味わう時間を少しずつ持つことで、あなたの毎日は確かに変わっていきます。

 

焦らず、ゆっくり。

 

小さな意味を見つけられたら、それはもう「ひとつの達成」です。

 

 

◾️U-LaLaカウンセリング案内

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

 

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

 

・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

 

・オンライン・電話でも対応可能です。

 

・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

#毎日忙しい #達成感がない #前頭前野 #扁桃体 #意味を見つける #自己効力感 #学習性無力感 #声紋分析 #相手軸 #聴感覚 #ターコイズ #エメラルド #ストレスケア #心が疲れたときに #心理カウンセリング #脳科学 #働く男性の悩み #U-LaLaカウンセリング #小さな成功メモ #呼吸法 #副交感神経 #ビジネスパーソン #日記療法 #グリーンマインド #カウンセリングは自然な行動