「なんで冷たい人に見られるんだろう…」感情が伝わらないあなたへ
BLOG
メンタル症状・不安/抑うつ
初回無料
気づけば、周りから距離を置かれているような気がする。
優しくしているつもりなのに「冷たい人」「何を考えているかわからない」と言われる。
そんなふうに誤解されてしまうこと、ありませんか?
感情をうまく表現できないことで、人との関係がギクシャクしてしまう。
それは決して「性格の問題」ではありません。
この記事では、30代の男性Kさんの事例をもとに、感情が伝わりにくい背景と、脳や声の特徴、そして自分を少しずつ取り戻すためのセルフケアについてお伝えします。
◾️相談者事例(Kさんのエピソード)
Kさん(34歳・事務職)は、職場の同僚から「何を考えているかわからない」と言われたことがずっと心に引っかかっていました。
特に怒っているわけでもなく、ただ黙っている時間が長いだけ。
自分としては落ち着いているつもりでも、周囲からは「無関心」に見えてしまっていたのです。
学生時代から「表情が硬い」と言われることが多く、感情を見せるのが苦手。
相手がどう思っているかを気にしすぎて、自分の気持ちを表現するタイミングを逃してしまう——そんな癖が、いつの間にか身についていました。
◾️心理学解説
Kさんのように「感情表現が苦手」と感じる人は、自己効力感(=自分にはできるという感覚)が低下していることがあります。
これは「どうせ伝わらない」「言っても意味がない」という学習性無力感が背景にあることが多いです。
過去に感情を伝えようとして失敗した経験や、「わかってもらえなかった」という思いが積み重なると、感情を表現すること自体をあきらめてしまうのです。
するとますます表現の機会が減り、誤解されやすくなってしまいます。
◾️脳科学解説
感情を感じたり、表現したりするために働くのが「前頭前野」と「扁桃体」、そして「海馬」です。
前頭前野は考える脳で、感情と言葉を結びつける役割があります。
しかし、ストレスがたまると前頭前野の働きが鈍り、感情をうまく言語化できなくなります。
また、扁桃体(へんとうたい)は危険や不安を感じたときに反応する部分で、ここが過敏になると、ちょっとしたことでも「怖い」「言えない」と感じやすくなります。
海馬は記憶の脳で、過去の感情体験が影響します。
「昔うまくいかなかった」という記憶が強く残っていると、同じような場面で心がブレーキをかけてしまいます。
◾️声紋分析から見えた傾向
Kさんの声紋には「視感覚(ブルー〜マゼンタ)」が強く出ていました。
これは、物事を客観的に見る力や、直感・イメージで理解する力が高いことを示します。
一方で、聴感覚(イエロー〜ターコイズ)が弱く、人との対話や共感を「音」として感じ取る部分が少ない傾向が見られました。
また、行動基準は「相手軸(ターコイズ)」が優勢でした。 これは「相手に合わせる」「空気を読む」ことを大切にしすぎて、自分の気持ちを後回しにしやすいタイプです。
その結果、相手に合わせようとするあまり「何を考えているのかわからない」と見られやすくなっていました。
◾️クライエントさんの声
職場で「冷たい人」と言われたのが本当にショックでした。
でも、声に出ていなかっただけで、自分にもちゃんと気持ちがあったとわかって、ほっとしました。
今は少しずつ、言葉で伝える練習をしています。
◾️カウンセラー視点
Kさんは、自分の感情を「感じること」よりも「抑えること」に慣れていた方でした。
声紋分析を通して、自分にとって自然なコミュニケーションの形を理解することで、無理なく感情表現を整えていけました。
◾️セルフケアの提案
① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)
やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。
効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。
備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res
② 感情ラベリング やり方:今の気持ちを単語で言葉にしてみる(例:「もやもや」「さびしい」「怒っている」)。
効果:感情が言語化されることで、脳が安心し、次の行動に移りやすくなる。
備考:Lieberman et al., 2007, Psychological Science
③ “小さな成功”メモ やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。
効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。
備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist
◾️まとめ
感情をうまく伝えられないことは、「ダメな自分」の証ではありません。
脳の働きやこれまでの経験、そして声の個性によって、誰にでもそうなりうるのです。
少しずつでも、「今の自分」を感じて、言葉にしていく。 その積み重ねが、誤解されずに人とつながる第一歩になります。
あなたの気持ちには、ちゃんと意味があります。 その声を、聞かせてもらえる日を楽しみにしています。
◾️U-LaLa カウンセリング案内(定型)
・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。
・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。
・オンライン・電話でも対応可能です。
・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/
#U-LaLaカウンセリング #声紋分析 #感情表現が苦手 #感情ラベリング #職場の人間関係 #30代男性 #心理カウンセリング #認知行動療法 #前頭前野 #扁桃体 #海馬 #自己効力感 #学習性無力感 #冷たい人に見られる #誤解されやすい #共感性 #声の傾向 #自分軸と相手軸 #心のクセ #ストレスケア #感情を言葉にする #セルフケア習慣 #U-LaLa446呼吸法 #小さな成功メモ #感情と脳