休んでも疲れがとれない」 体よりも“心の緊張”に気づいてあげましょう
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ぐっすり寝たはずなのに、朝起きてもどこか重たい。
休みの日に1日中ゴロゴロしても、なんとなく気力が戻らない。
そんな状態が続いているあなたへ。
もしかすると今、体ではなく“心”がずっと力を入れたままなのかもしれません。
今回は、40代男性Mさんの体験をもとに、「休んでも疲れが抜けない理由」と そこから抜け出すためのヒントを、心理学・脳科学・声紋分析の視点からやさしくご紹介します。
◾️相談者事例
Mさん 40代 係長職 共働き 20人規模の会社勤務。
「がんばってるつもりなのに、ぜんぜん前に進んでる感じがしないんです」
小さな組織の中で役職を任され、育成・進行管理・クレーム対応など日々多忙。
帰宅しても夫婦で家事分担、土日は子どもの習い事送迎。
「休める日があるはずなのに、いつも頭が働かない感じがする」
「スタッフもなかなか育たなくて、正直、ひとりで空回りしてる感じです」
Mさんのように「ちゃんと休んでるはずなのに疲れがとれない」方は、実はとても多くいらっしゃいます。
◾️心理学の視点
この状態に関連が深いのが「学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん)」という考え方です。
これは、「がんばってもどうにもならない経験」が重なることで、 「やってもムダ」「どうせ変わらない」という気持ちが心にしみついてしまう状態を指します。
そうなると、目の前の課題にエネルギーを注ぐことがむずかしくなり、 脳は“やる気スイッチ”を押すのをやめてしまいます。
Mさんのように責任感が強く、自分なりに努力をしている人ほど、 うまくいかない現実とのギャップに心が疲れてしまうのです。
◾️脳科学の視点
「疲れが抜けない状態」は、脳の働きとも深く関係しています。
ストレスが続くと、脳の“警報装置”である扁桃体(へんとうたい)がずっと緊張し、 「何かが起きるかもしれない」と体を休ませない指令を出し続けます。
その結果、前頭前野(ぜんとうぜんや)という“考える脳”の力が弱まり、 判断力・集中力・意欲が落ちていきます。
また、記憶をつかさどる海馬(かいば)もストレスに弱く、 楽しかったはずの記憶よりも「うまくいかなかった」「怒られた」記憶ばかりを強く残してしまいます。
これが、「何をしても疲れる」「前向きになれない」と感じる正体です。
◾️声紋分析の視点
Mさんの声からは、相手軸・聴感覚(ターコイズ帯)が優勢で、 「目の前の人に応えたい」「ちゃんと伝えたい」という思いがにじみ出ていました。
一方で、体感覚(レッド系)がほとんど出ておらず、 自分の感覚や疲労に“気づきにくい”傾向がありました。
また、顕在意識よりも前意識・潜在意識の比重が高く、 自分の気持ちを言語化する前に「なんとなく察する」「とりあえず動く」状態になりやすいタイプ。
こうした傾向は、普段のがんばり屋さんが陥りやすい“心の置き去り状態”とも言えるでしょう。
◾️セルフケアの提案
① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)
やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。
効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。
備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res
② U-LaLa “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)
やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。
効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。
備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist
◾️クライエントさんの声
「声を見てもらったとき、“あ、自分のこと全然見てなかった”ってハッとしました」
「がんばることばかり考えてて、感じることを忘れてたんですね」
「最近は、“疲れた”って口に出すだけでもちょっと楽になります」
◾️カウンセラー視点
Mさんのような方は、「力を抜く」のが苦手です。 頭で考えすぎず、自分の“感覚”に耳をすませる時間が回復のカギになります。
まずは、呼吸や記録など、今すぐできる小さな行動から整えていきましょう。
◾️まとめ
「疲れがとれない」のは、あなたのせいでも、努力が足りないせいでもありません。
もし体が動きづらくなっていたら、それは“心が助けを求めているサイン”。 無理に頑張らなくても大丈夫です。
まずはひとつ、深呼吸から始めてみませんか。
20分ぐらいのウォーキングもいいかもですよ。
◾️U-LaLa カウンセリング案内
・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。
・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。
・オンライン・電話でも対応可能です。
・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
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