#223 声紋分析ってあやしい?実際にやってみたら…
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「声で何かわかるなんて、あやしい…」。 そう感じる方は少なくありません。
でも実際にやってみると「これ、私のことだ…」と納得される方がほとんどです。
声紋分析は、決して怖いものではありません。 自分の内面とやさしく向き合うためのツールです。
◾️相談者事例(Uさん・30歳・会社員・子ども二人・共働き)
Uさんは、二人の子どもを育てながら、共働きで仕事と家事をこなす毎日でした。
「頑張っているのに報われない気がする」。
「ついイライラして、あとで自己嫌悪になる」。
そんな思いを抱え、電話にて相談されてきました。
SNSで見かけた「声紋分析」に興味は持ちつつも、「声で性格がわかるなんて、あやしくない?」と半信半疑がだった。
◾️心理学解説(自己効力感と学習性無力感)
忙しさが続くと、他者評価に意識が偏り、自己効力感が下がります。
「また失敗するかも」という予測が強くなると、挑戦を避ける学習性無力感につながります。
このときは事実よりも「心のクセ」が判断を左右しがちです。
◾️脳科学解説(前頭前野・扁桃体・海馬)
強いストレス下では、扁桃体が過敏に反応し「急いで対処して」と全身に指令を出します。
前頭前野の働きは一時的に弱まり、考える前に反射で動きやすくなります。
海馬の整理力が追いつかないと「どうせ私なんて」という否定的な解釈が増えやすくなります。
呼吸と注意の向け方を整えることで、前頭前野が再び働きやすくなります。
◾️声紋分析セクション
・解析仕様:VoiceScan の解析レンジは 32Hz〜8,192Hz の8オクターブ。
・録音秒数:標準 6秒の発声で解析。
・意識階層:潜在意識 V4・V3、顕在意識 V2、方向性 V1 として可視化。
Uさんの結果は次の通りでした。
・判断基準(優位感覚):聴感覚タイプ(イエロー〜ターコイズ、250Hz〜2kHz、対話・協調・共感)。
・行動基準(軸):相手軸(ターコイズ、「あなたのために」)。
・色帯域と階層:V4=エメラルド(聞く・協調・優しさ)。V2=ブルー(客観性・冷静・左脳思考)。
解釈のポイントは「人の気持ちを読み取り、相手を優先して動ける」強みがある。
一方、「自分のペースを後回しにしやすい」傾向が出ていたことです。
声紋分析は診断や治療を断定するものではなく、現在地を見える化する自己理解のツールです。
◾️声紋分析のエビデンス(開発者・柊木匠氏による研究)
声紋分析は、「声には心と身体の振動が乗っている」という物理学的前提のもとに構築された心理可視化技術です。
開発者・柊木匠氏(公開特許2007-212932)は、声の周波数(32Hz〜8,192Hz)を8オクターブで解析し、心の三層構造(顕在意識・前意識・潜在意識)を12色の強弱として可視化するモデルを開発しました。
この理論は、フロイトの「心の構造論」と色彩心理学を統合し、数千人の臨床データを基に統計化された独自の心理学的体系です。
現在、医療機関や企業研修でも導入され、ストレスチェックや人材理解の補助ツールとして活用されています。
声紋分析心理学は医学的診断ではなく、自己理解と感情調整のためのエビデンスベースの心理支援モデルとして位置づけられています(柊木匠, 2020『声紋分析心理学テキスト(22年度版)』より)。
◾️セルフケアの提案
① U‑LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)
やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。
効果:副交感神経を高め、不安・緊張を鎮め、前頭前野のコントロール感を回復します。
備考(エビデンス):丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, Journal of Clinical and Diagnostic Research。
② “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)
やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つ書き、その理由をひと言添える。
効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、気分の安定と抑うつの軽減につながります。
備考(エビデンス):島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist。
③ グリーンマインドフル(自然を味わう瞑想)
やり方:植物やお茶を眺めながら、香り・音・光に注意を向け、雑念に気づいたらやさしく感覚に戻す。
効果:扁桃体の過剰反応が落ち着き、ストレスが下がり、注意の切り替えがスムーズになります。
備考(エビデンス):越川房子, 2019, 筑波大学/Goyal et al., 2014, JAMA Internal Medicine。
④ 5‑4‑3‑2‑1 グラウンディング
やり方:見えるもの5つ、触れるもの4つ、聞こえる音3つ、匂い2つ、味1つを順に意識して現在に戻る。
効果:「いまここ」に注意を戻し、過度な不安や反すう思考を中断します。
備考(エビデンス):日本ストレスマネジメント学会, 2018/Zemestani & Ottaviani, 2020, Clinical Psychology Review。
◾️クライエントさんの声
ビフォー:「正直、占いみたいだと思っていました」。
安心コメント:「“相手を優先しすぎる傾向”という言葉に、胸の奥に毛布がかけられたような安心感がありました」。
アフター:「呼吸と“よかったこと”を続けたら、夕方のイライラが減り、笑顔の時間が増えました」。
◾️カウンセラー視点
Uさんは相手を思いやる力がとても強い方でした。
一方で自分の感覚を後回しにしがちだったため、呼吸で落ち着きをつくり、1日の終わりに自己効力感を積み上げる設計にしました。
「整える」を行動に落とすと、関係性も日常も少しずつ軽くなります。
◾️まとめ
声紋分析は、あなたをジャッジするものではなく、今の状態をやさしく映す“心の鏡”です。
結果を鵜呑みにせず、体験と重ねて丁寧に読み解けば、納得と希望が生まれます。
一人で抱え込まず、道具を使って楽になる時代です。
◾️U‑LaLa カウンセリング案内
・U‑LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
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