#230「仕事と人生、どちらも大切にしたい」──最近のトレンドワードはワークライフバランスが復活
BLOG
仕事・キャリアの悩み
初回無料
朝の通勤電車。スマホを見ながらため息をついている自分に、ふと気づいたことはありませんか?
「このままでいいのかな」と感じながらも、毎日同じように時間に追われ、やることをこなしていく。
仕事は大事。でも、自分の人生も、家族との時間も、大切にしたい。
そしてもうひとつ、大切な視点があります。それは、「幸せを感じる時間が、自分の毎日にどれだけあるか」。
現代のワークライフバランスは、単なる“時間配分”ではなく、「質の高いライフ」をどう生きるかという問いでもあるのです。
そんな想いを抱えているあなたへ、今日は「現代のワークライフバランス」について、一緒に考えてみましょう。
◾️相談者事例
40代男性のBさん。大手企業で事務職として働き、仕事は安定しています。
けれど最近、仕事が終わっても心が休まらず、週末も疲れが取れない状態が続いていました。
「家族との時間も大事にしたいのに、仕事のことが頭から離れなくて…」
Bさんは責任感が強く、同僚からも信頼されていました。
その一方で、自分の気持ちを後回しにしがちで、つねに“頑張らなきゃ”と自分を追い込んでいたのです。
◾️心理学解説
Bさんのように「自分の気持ちよりも、まずは仕事を優先してしまう」傾向は、“自己効力感”が下がっているサインでもあります。
自己効力感とは、「自分にはできる」と思える気持ちのこと。
この感覚が弱まると、どんなに頑張っても「まだ足りない」「もっとやらなきゃ」と焦りを感じやすくなります。
また、「頑張っても報われない」「いつも空回りしている」と感じている場合、心は“学習性無力感”の状態にある可能性があります。
これは、どれだけ努力しても結果が変わらない経験が続くと、「どうせ何をしても無駄」と感じてしまう心のクセです。
仕事の成果や効率だけでなく、「自分が満たされている」「今日は良い一日だった」と感じる体験こそが、人生の“質”を高めてくれます。
◾️脳科学解説
ワークライフバランスの乱れは、脳にも影響を与えます。
たとえば、仕事のことを四六時中考えていると、「扁桃体(へんとうたい)」というストレスに反応する脳の部分が過活動になりやすくなります。
そして、それをコントロールする「前頭前野(ぜんとうぜんや)」の働きが弱まり、冷静な判断や感情の整理が難しくなってしまうのです。
さらに、記憶や感情のバランスに関係する「海馬(かいば)」もストレスで萎縮することがわかっています。
つまり、心が疲れているときには、脳も疲れていて、本来の判断力や回復力が落ちてしまっているのです。
その一方で、リラックスできる時間や「楽しかった」「心があたたかくなった」と感じる体験は、脳内で“幸福ホルモン”と呼ばれるセロトニンやオキシトシンの分泌を促進します。
こうした分泌は、心の安定と人とのつながりを深め、「幸福感を感じる力」を育ててくれるのです。
◾️声紋分析セクション
Bさんの声紋分析では、「聴感覚(イエロー〜ターコイズ)」が強く出ており、相手の気持ちを敏感に受け取るタイプであることがわかりました。
また、「相手軸(ターコイズ)」が優勢で、「人のために動くことにやりがいを感じる」行動パターンが特徴です。
その一方で、「体感覚(レッド〜ゴールド)」が少なめで、自分の感覚や身体の声に鈍感になりやすい傾向が見られました。
つまり、Bさんは「人の役に立つことは得意」でも、「自分の感覚に立ち戻る時間」が少ないため、疲れを溜め込みやすい状態だったのです。
◾️セルフケアの提案
① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸) やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。
効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。
備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res
② U-LaLa “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記) やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。
効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。
備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist
③ U-LaLa グリーンマインドフル(自然を味わう瞑想) やり方:自然の景色やお茶を味わいながら、香り・音・光の感覚に意識を向ける。雑念が出たらまた感覚に戻す。
効果:ストレス・不安を軽減し、感情調整や集中力を高める。
備考:越川房子, 2019, 筑波大学/Goyal et al., 2014, JAMA Intern Med
◾️クライエントさんの声
以前は、週末も仕事のことが頭から離れず、家族との会話も上の空でした。
呼吸法や“よかったことメモ”を続けるうちに、少しずつ自分の時間を取り戻せるように。
続けていく中で、「呼吸を整えるだけでこんなに気持ちが落ち着くんだ」と驚き、 “よかったこと”を書き出すことで、日々の中にある小さな幸せに気づけるようになりました。
最近は「家族と一緒に笑っている時間が増えた」と感じています。
◾️カウンセラー視点
Bさんは「人のために頑張る力」がとても強い方でした。
だからこそ、「自分を大切にすること」がテーマになっていきました。
少しずつ、呼吸や自然とつながる時間を取り入れることで、整う感覚が育っていきました。
30年前は、残業や長時間労働が“当たり前”という時代でした。
今は「短時間で効率よく」が求められ、労働時間は短くなっているのに、心の余裕が逆に減っている人が多いのは、 人間の心と身体が、急激な環境変化にまだ適応しきれていないからかもしれません。
だからこそ、「今の自分を整える時間」が、これからの働き方にはますます必要になっていくのだと感じています。
◾️まとめ
仕事と人生、どちらも大切にする生き方は、決してわがままではありません。
ほんの少しでも「自分の感覚に戻る時間」を意識することで、毎日の中に余白と安心が生まれます。
そして今、求められているのは「成果」ではなく「幸福度の高い日々」。
質の高いライフスタイルとは、自分の内側にある小さな幸せを丁寧に感じ取ることから始まります。
その一歩が、あなたのワークライフバランスを整える第一歩になるかもしれません。
◾️U-LaLaカウンセリング案内
・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。
最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。
・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。
・オンライン・電話でも対応可能です。
・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/
#U-LaLaカウンセリング #声紋分析 #ワークライフバランス #前頭前野 #扁桃体 #海馬 #自己効力感 #学習性無力感 #働きすぎ #心のケア #呼吸法 #小さな成功メモ #マインドフルネス #グリーンマインドフル #自然療法 #ストレス対策 #心理学と脳科学 #事務職の悩み #40代男性の悩み #感情の整理 #副交感神経 #整える習慣 #自分軸を持つ #人のために頑張りすぎる #心を休める #幸福度アップ