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【声紋分析 第1章:声と心 ― 自分を知るステップ】 #S234①自分の声が嫌い――そこから始まる“自己否定”という名の重たい荷物

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声紋分析レポート

 

「自分の声って、なんか気持ち悪い」「録音した声を聞くとゾッとする」そんなふうに感じたことはありませんか?

 

U-LaLaに訪れる方の中にも「自分の声が嫌いでたまらない」という方が少なくありません。

 

そしてこの“声への違和感”は、もっと深いところにある【自己否定】や【生きづらさ】のサインであることが多いのです。

 

あなたが感じているそのモヤモヤ、決してあなただけのものではありません。

 

 

◾️相談者事例(Aさんのエピソード) Aさん(42歳・男性・事務職)は、昔から「声が通らない」と言われるのが苦手でした。

 

会議で発言しても聞き返されることが多く、そのたびに自信を失い、発言を控えるようになったといいます。

 

家庭では会話も最小限。職場でも雑談に入れず、「空気のような存在」と感じることもありました。

 

そんなAさんがU-LaLaを知ったのは、ほんの偶然でした。

 

「SNSでストーリーズを見ていたら、一瞬だけ“声紋分析”“道玄坂”って文字が映ったんです。

 

なんとなく気になって、あとで検索したらU-LaLaさんが

 

出てきて…。声で自分のことがわかるって書いてあって、“これだ”って思いました。」

 

「自分の声が嫌い」という思いは、実はもっと深いところにある「自分自身への否定感」とつながっていたのです。

 

 

◾️心理学解説(自己効力感・学習性無力感)

Aさんのように「何度も否定された経験」があると、人は“学習性無力感”という心理状態に陥りやすくなります。

 

これは、「どうせ言ってもムダ」「また否定されるに決まっている」というあきらめの気持ちが積み重なり、自分の可能性を信じられなくなる状態のことです。

 

また、「声が通らない=自分の価値がない」と感じてしまうのは、自己効力感(自分にはできるという感覚)の低下が背景にあります。

 

つまり、声に対する否定感は、人生全体への“自信のなさ”にもつながってしまうのです。

 

 

◾️脳科学解説(前頭前野・扁桃体) 「自分の声が嫌い」と感じるとき、脳ではどんなことが起きているのでしょうか?

 

関係しているのは、前頭前野と扁桃体という2つの部位です。前頭前野は“自分をどう評価するか”をつかさどる場所。扁桃体は“不快・恐怖”を感じたときに反応します。

 

録音した声を聞いたときに「ゾワッ」とするのは、普段自分が聞いている骨伝導の声と、録音で聞く空気伝導の声にギャップがあるからです。

 

このギャップを扁桃体が「不快」と判断し、前頭前野が「やっぱり自分の声は変だ」と“自己否定”に向かわせてしまうのです。

 

これは脳の誤作動であり、あなた自身に問題があるわけではありません。

 

 

◾️声紋分析セクション Aさんの声を6秒録音して、

VoiceScanで声紋分析を行いました。

・判断基準:視感覚(ブルー〜マゼンタ)

・行動基準:社会軸(マゼンタ)

・色帯域の傾向:レッド〜オレンジの体感覚系がほとんど出ず、ブルー・バイオレットが強く出ていた

この結果から、Aさんは「頭で考えすぎてしまい、本音や感情をうまく出せない」傾向がありました。

 

社会の中で「正しくあろう」「迷惑をかけないように」と頑張る一方で、自分の内側の気持ちは後回しにしてきたのです。

 

 

◾️セルフケアの提案

 

やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。

備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

 

<“小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)>

やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。

効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。

備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist

 

◾️クライエントさんの声

ビフォー:「自分の声を聞くと、気持ちが沈んでいました」

安心コメント:「“声がダメなんじゃなくて、心が疲れていた”って気づけて、ほっとしました」

アフター:「最近は、自分の声に少しずつ優しくなれてきた気がします」

 

 

◾️カウンセラー視点

Aさんは「声を変えたい」と思って来られましたが、本当に変えたかったのは「自分への見方」でした。

 

自分を知り、セルフケアを通して、自分の声と心にやさしく寄り添う力が育っていったのだと感じます。

 

 

◾️まとめ 「声が嫌い」という気持ちは、単なる“音”の問題ではなく、心が疲れているサインです。

 

声は、心の翻訳者。

 

無理に好きにならなくてもいいけれど、少しずつ向き合っていくことで、「自己否定」から「自己受容」へと変わる道が開けてきます。

 

あなたの声は、あなたの味方です。

 

 

◾️U-LaLaカウンセリング案内(定型)

 

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

 

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。

最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

 

・6秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

 

・オンライン・電話でも対応可能です。 ・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

・▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

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