【声紋分析 第1章:声と心 ― 自分を知るステップ】 #S235「自分の声が嫌い」から始まる自己否定――声が教えてくれる“心の本音”
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声紋分析レポート
そんな経験、ありませんか?
声は自分の身体から出ているはずなのに、まるで他人のように感じることがあります。
そして、「こんな声じゃだめだ」「自分って、なんか変だな」と、知らず知らずのうちに自己否定が始まってしまうのです。
今回のテーマは、“声”から見えるこころの状態。 実は、声の波には、あなたが自覚していない感情や思考のクセがあらわれています。
U-LaLaで行っている「声紋分析」は、たった6秒の声から、あなたの“今の心の傾き”と“本来の行動軸”を読み解くことができる、まったく新しいアプローチです。
自分の声を通して「心の本音」に気づいたAさんの事例から、一緒に心をほどいていきましょう。
◾️相談者事例(Aさんのエピソード) Aさん(40代男性・事務職)は、職場の人間関係で悩みを抱えていました。
「人にどう思われているか気になって、話すたびに緊張するんです。特に、声がコンプレックスで…電話対応のたびに落ち込んでしまう」
きっかけは、会社の研修で録音した自分の声を聞いたこと。
「自分の声って、こんなに不自然だったんだ…」とショックを受け、その違和感が何日も頭から離れなかったそうです。
Aさんは子どもの頃から「声が暗い」と言われ、笑われた経験が何度かありました。
それ以来、声を出すことそのものが怖くなっていたそうです。
◾️心理学解説(自己効力感・学習性無力感) Aさんのように、「声」に対して自信を持てない状態は、心理学では「自己効力感(じここうりょくかん)」が低い状態といえます。
自己効力感とは、「自分はこれをやれる」と感じる心の力のこと。
また、何度も否定される体験をすると「どうせまたダメだろう」と感じてしまう「学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん)」にもつながりやすくなります。
声に限らず、繰り返し否定されると「自分には価値がない」と思い込んでしまうのです。
◾️脳科学解説(前頭前野・扁桃体) 声を出すとき、私たちの脳では「前頭前野(ぜんとうぜんや)」と「扁桃体(へんとうたい)」が大きく関係しています。
前頭前野は、自分の言葉を選んだり、人との距離感を判断する場所。 扁桃体は、不安や恐怖に関わる部分で、過去のイヤな体験がここに記憶されています。
Aさんの場合、声を出すときに扁桃体が「また笑われるかも」と過去の記憶を引っ張り出してしまい、前頭前野の働きがうまく使えなくなっていたと考えられます。
◾️声紋分析(判断基準・行動基準・色帯域) Aさんの6秒声からは、以下の傾向が見られました。
・判断基準:視感覚(ブルー〜マゼンタ)
・行動基準:相手軸(ターコイズ) ・優勢帯域:高周波・顕在意識(V2)
つまり、Aさんは「人の目や印象」にとても敏感で、相手の期待に応えようとがんばる傾向が強かったのです。
でも、潜在意識の帯域(V4)にはほとんど色が出ておらず、「自分が本当にどう感じているか」が置き去りになっている状態でした。
声紋分析では、 (1) 3つの感覚傾向(体感覚・聴感覚・視感覚) (2) 行動軸(自分軸・相手軸・社会軸) (3) 意識の階層(顕在・前意識・潜在) のバランスを可視化します。
さらに、出てきた色の特徴から「思考パターン」や「習慣的な反応」も見えてきます。
この分析を通して、Aさんは「自分は無意識のうちに“正解”を探していた」と気づき、自分の声を責めることが減っていきました。
◾️セルフケアの提案 ① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)
やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。
効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。
備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res
② “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)
やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。
効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。
備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist
◾️クライエントさんの声
「録音した自分の声を、初めて“嫌いじゃないかも”って思えました」
「声に“意味”があるって知ったら、急に愛着が湧いたんです」
「最近は、前より少し素直に話せている気がします」
◾️カウンセラー視点 声を通して「自分の感覚」を取り戻すことは、心を整える第一歩です。
Aさんのように、“誰かの期待に合わせる声”ではなく、“自分の本音とつながる声”に気づいたとき、人との関わり方も自然と変わっていきます。
◾️まとめ 声は、心の鏡です。
嫌っていた声の奥に、「本当はわかってほしかった」という小さな願いが隠れているかもしれません。
その声を、少しずつ受けとめることで、自分自身との関係も変わり始めます。
まずは、6秒の声に耳を澄ませてみませんか?
◾️U-LaLa カウンセリング案内
・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。
最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。
・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。
・オンライン・電話でも対応可能です。
・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/
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