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【声紋分析 第1章:声と心 ― 自分を知るステップ】 ④「話すと疲れる…」その原因、声と心のエネルギーバランスかもしれません

誰かと話したあと、どっと疲れてしまうことはありませんか?

 

職場の会話やちょっとした雑談のあとに「なんだかグッタリする」と感じるあなたへ。

 

もしかするとその疲れは、コミュニケーションの“苦手”から来ているのではなく、声と心のエネルギーのバランスが崩れているサインかもしれません。

 

 

◾️相談者事例

今回ご紹介するのは、40代男性のKさん。

 

経理部で働くKさんは、真面目で責任感が強く、仕事も丁寧。 ただ、会議や取引先とのやりとりが続くと、話すこと自体がつらくなり、

週の後半には動けないほどの疲労を感じていたそうです。

 

「人と話すのが嫌いなわけじゃない。

 

でも、終わった後にぐったりする自分が情けなくて…」 そう話すKさんは、次第に自分を責めるようになっていきました。

 

 

◾️心理学解説

Kさんのように「話すこと=疲れる」と感じる方は、実は少なくありません。

 

これは“社会的な顔”と“本来の自分”にギャップがあるときに起こりやすく、「自己一致感」が低下しているサインです。

 

心理学では、自己一致感が低い状態が続くと、無意識にストレスを感じやすくなり、いわゆる“学習性無力感”と呼ばれる無気力状態に近づいていくとされています。

 

 

◾️脳科学解説

脳の働きで見ても、話すと疲れる仕組みには根拠があります。

 

会話や説明など言語的なやりとりは、前頭前野(考える脳)を使います。

 

一方で、相手の反応に敏感になりすぎると、扁桃体(不安や恐怖を感じる脳)が過剰に働いてしまいます。

 

その結果、脳内で“交感神経”が優位になり、心も体も緊張状態が続いてしまうのです。

 

これはパソコンで言えば、常にフル稼働してファンが止まらないような状態。

 

話すこと自体が、脳にとっては重労働になってしまうわけです。

 

 

◾️声紋分析による解説

Kさんの声紋を見てみると、「聴感覚(イエロー〜ターコイズ)」の帯域が優位に出ており、判断基準は「相手軸」。

 

つまり、相手の感情や反応を受け取りすぎてしまい、自分のペースで話すことが難しい傾向がありました。

 

また、潜在意識では「ブルー」の帯域がやや強く、物事を客観的に見ようとする一方で、“自分の本音”が埋もれてしまっている状態。

 

この組み合わせは、会話のたびに「正解を探す脳」になりやすく、結果的に疲労として現れていたと考えられます。

 

 

◾️セルフケアの提案

U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)

やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。

備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

“小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)

やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。

効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。

備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist

 

グリーンマインドフル(自然を味わう瞑想)

やり方:自然の景色やお茶を味わいながら、香り・音・光の感覚に意識を向ける。雑念が出たらまた感覚に戻す。

効果:ストレス・不安を軽減し、感情調整や集中力を高める。

備考:越川房子, 2019, 筑波大学/Goyal et al., 2014, JAMA Intern Med

 

 

◾️クライエントさんの声

話すのが怖いわけじゃないと気づけました。 「

 

疲れやすいのは性格のせい」だと思っていましたが、声と脳のエネルギーが関係していたなんて驚きです。

 

カウンセラーさんに「相手の期待に応えすぎなくて大丈夫ですよ」と言われて、力を抜いて話す練習を始めました。

 

「ひと息つく時間を会話の中に入れてもいい」と教えてもらったことで、以前より“今の自分”を感じながら話せるように。

 

今は、会話の後も安心してひと息つけるようになりました。 気づけば、自分を責める時間もずいぶん減ったように思います。

 

 

◾️カウンセラー視点

Kさんのように「自分を責める癖」がある方ほど、無意識のエネルギー消耗が大きくなりがちです。

 

声紋分析では、“どう整えるか”が可視化されるので、ご自身の感覚にやさしく気づいていく第一歩になります。

 

Kさんには「相手のために話す」から「自分のペースで話す」に意識を切り替えるワークを提案しました。

 

その結果、Kさんは「会話=緊張」から「会話=やりとり」と感じられるようになり、疲労感も大幅に軽減されました。

 

 

◾️まとめ

「話すと疲れる」のは、あなたのせいではありません。

 

あなたの声と心が少しだけ頑張りすぎているサインです。

 

まずは自分のペースを取り戻すことから。

 

エネルギーバランスを見直していくことで、「話すこと」がもう少し楽になっていきます。

 

 

◾️U-LaLa カウンセリング案内

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。 ・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

 

・オンライン・電話でも対応可能です。

 

・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

 

 

 

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