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ちゃんと話し合う努力をしますが”がいつも喧嘩に変わる理由

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恋愛・交際のトラブル

「ちゃんと話したいだけなのに、いつもケンカになるんです」

 

「落ち着いて話そうって言ったのに、相手が感情的になってしまって……」

 

そんな声をよく聞きます。

 

特に30〜50代の真面目な方ほど、「話し合いで解決しよう」と努力します。

 

でも、なぜかうまくいかない。気づけば、お互いにイライラして、話し合いどころか関係が悪化してしまうことも。

 

実はそれ、あなたのせいでも、相手のせいでもありません。 そこには「脳」と「感覚のズレ」という、知らないとすれ違う原因があったのです。

 

 

◾️相談者事例(Cさんのエピソード)

Cさん(42歳・事務職女性)は、ご主人との関係に悩んでいました。

 

「お互いのために話し合おう」と思って、家庭のことや子どもの教育、将来のことを真面目に話題に出してきました。

 

でも、いつも途中から空気が険悪になってしまいます。

 

「なんでそんな言い方をするんだ?って言われたり、黙り込まれたり……」

 

「こっちは冷静に伝えてるつもりなのに、向こうは“責められてる”って感じてるみたいで」

 

どうしても気持ちが伝わらず、話すこと自体がストレスになっていました。

 

 

◾️心理学解説(自己効力感・学習性無力感など)

「話し合い」がうまくいかない経験が続くと、私たちは「どうせまたダメだろう」と感じやすくなります。

 

これは「学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん)」という心理現象で、「努力しても無駄だ」と感じてしまう状態です。

 

また、うまく伝えられない経験が増えると、「自分には無理」「相手と分かり合えない」と思い込みやすくなります。

 

このとき、心の中では「自己効力感(じここうりょくかん)」──つまり「自分ならきっとできる」という感覚が弱まっているのです。

 

でも、これは一時的な状態です。 環境や伝え方を少し変えるだけで、もう一度「通じ合える体験」を取り戻すことができます。

 

 

◾️脳科学解説(前頭前野・扁桃体・海馬など)

私たちが「話し合い」をしようとするとき、脳の中でたくさんの働きが起こっています。

 

まず、冷静に考えたり整理したりするのは「前頭前野(ぜんとうぜんや)」の仕事です。

 

でも、相手の表情や言葉を「責められてるかも」と感じると、「扁桃体(へんとうたい)」がすぐに反応してしまいます。

 

扁桃体は“危険信号”をキャッチするセンサーのようなもの。

 

そしてその刺激が強いと、記憶をつかさどる「海馬(かいば)」が過去のイヤな記憶を引っ張り出し、「また同じことが起きる」と判断します。

 

つまり、内容がどれだけ正しくても、「雰囲気」や「タイミング」が悪いと、脳は“ケンカモード”にスイッチしてしまうのです。

 

 

◾️声紋分析(判断基準・行動基準・色帯域)

Cさんの声を6秒録音し、声紋分析を行ったところ、以下の特徴が見られました。

・判断基準:視感覚優位(ブルー〜マゼンタ)  → 客観的に考え、理論や事実ベースで物事を判断する傾向

・行動基準:自分軸(イエロー)  →「自分の正しさ」をもとに行動しやすいタイプ

 

一方、ご主人は聴感覚・相手軸(ターコイズ)傾向が強く、 「言葉のニュアンス」や「気持ちをわかってくれるか」に重きを置くタイプでした。

 

このように、優位感覚や行動軸がズレていると、 片方は「正しく伝えたい」、もう一方は「わかってほしい」と受け取り方がズレてしまうのです。

 

 

◾️セルフケアの提案

① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)

やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。

備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

② U-LaLa “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)

やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。

効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。

備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist

 

 

◾️クライエントさんの声

ビフォー:「言っても無駄だろうなと思って、話すこと自体を避けていました」

 

安心コメント:「カウンセラーさんに“まずは深呼吸してから話し始めてみましょう”とアドバイスをもらって実践したら、不思議と相手も落ち着いて聞いてくれました」

 

アフター:「今では、“話しても大丈夫”という実感が少しずつ積み重なっています」「今は“話してよかった”と思える日が増えてきました」

 

 

◾️カウンセラー視点

Cさんは、話すことに対して強い不安と諦めを感じていました。

 

でも、呼吸法や“感情が動く前に整える”工夫を日常に取り入れ、会話のタイミングを選ぶことを続けた結果、「話してみる勇気」が少しずつ育っていきました。

 

安心できる土台があれば、言葉は自然とやさしくつながっていきます。

 

 

◾️まとめ

「ちゃんと話したいのに、またケンカになるかも」 そんな不安を感じたときこそ、立ち止まってみてください。

 

大切なのは、言葉の内容だけでなく、伝えるタイミングと“相手の感覚”に寄り添うこと。

 

自分と相手の違いを知れば、もっとあたたかいやりとりが増えていきます。

 

「話す」ことは、つながるための大切な手段です。

 

 

◾️U-LaLa カウンセリング案内

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

 

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。

最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

 

・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

 

・オンライン・電話でも対応可能です。

 

・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

 

 

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