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夜中に目が覚めて眠れないとき、まずしてほしいこと

夜中にふと目が覚めてしまい、時計を見るとまだ午前3時。

 

「このまま朝まで眠れなかったらどうしよう」

「明日の仕事に支障が出るかも」

 

そんな焦りや不安が、ますます眠りを遠ざけてしまうこと、ありませんか?

 

眠ろうとすればするほど目が冴えてしまうあの時間。

 

そんなとき、心と脳にやさしいアプローチを知っているだけで、少しずつ安心を取り戻せます。

 

今回は、29歳の女性Uさんの体験をもとに、夜中に目が覚めたときの心の整え方をご紹介します。

 

 

◾️相談者事例(Uさんのエピソード)

Uさん(29歳・女性)は、事務職で働くごく普通の会社員。

 

最近、仕事の責任が増えたことでプレッシャーを感じる日々が続いていました。

 

眠りが浅くなって、夜中の2時とか3時に目が覚めるようになってしまって……。

 

そこから頭がぐるぐるして、全然眠れないんです」

 

何とか眠ろうと深呼吸したり、スマホで気を紛らわせたりもしてみましたが、 気づけば朝になっていて、

 

疲れが取れないまま出勤する日々が続きました。

 

 

◾️心理学解説(自己効力感・学習性無力感など)

眠れない夜に感じる不安や焦りは、"自己効力感(じここうりょくかん)"の低下と関係しています。

 

自己効力感とは、「自分には乗り越える力がある」と感じられる気持ちのこと。

 

何度も眠れない経験が続くと、「どうせまた眠れない」と無力さを感じる"学習性無力感"に陥ってしまいます。

 

この状態では、眠りそのものに対して過剰に構えてしまい、リラックスできず、 余計に眠れなくなってしまうという悪循環が起こります。

 

 

◾️脳科学解説(前頭前野・扁桃体・海馬など)

夜中に目覚めたとき、不安や焦りを強く感じるのは、脳の「扁桃体(へんとうたい)」が活発になるためです。

 

扁桃体は“危険を知らせるセンサー”のような役割をしていて、心配ごとがあると過敏に反応します。

 

そして、感情をコントロールする「前頭前野(ぜんとうぜんや)」が疲れてうまく働かない時間帯は、

心配や恐れの感情がブレーキなしで暴走しやすくなります。

 

そのため、「このまま眠れなかったら…」という想像がどんどん膨らんでしまうのです。

 

 

◾️声紋分析セクション

Uさんの声紋分析では、

顕在意識に「ターコイズ(順応性・受容)」と「ブルー(客観性・冷静)」が強く出ていました。

判断基準は“聴感覚(イエロー〜ターコイズ)”が優位で、人の言葉や空気にとても敏感なタイプ。

行動基準は“相手軸(ターコイズ)”で、つい「迷惑をかけないように」と自分を後回しにしやすい傾向が見られました。

 

このタイプは、誰かの期待に応えようと頑張りすぎるあまり、夜中でも「ちゃんとしなきゃ」という緊張が抜けにくく、 心も脳も休みにくくなってしまいます。

 

 

◾️セルフケアの提案

① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)

やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。

備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

② 5-4-3-2-1 グラウンディング

やり方:目が覚めたら、 「5つ見えるもの」「4つ触れるもの」「3つ聞こえる音」「2つ嗅げる匂い」「1つ味わえるもの」を意識してみる。

効果:五感を使って“今ここ”に意識を戻し、不安のループから抜け出す。

備考:Harris, 2009, ACT Made Simple(アクセプタンス&コミットメント・セラピー実践)

 

③ デジタルサンセット

やり方:夜中に目が覚めてもスマホは見ない。枕元に置く場合は、画面を下向きにしておく。

効果:ブルーライトによる脳の覚醒を防ぎ、再入眠しやすくなる。

備考:厚生労働省, 2022, スマートライフプロジェクト「健康睡眠」

 

 

◾️クライエントさんの声

「最初は、呼吸とかじゃ眠れないって思ってました。でも、やってみると少しずつ頭が落ち着いてきて……。

 

完璧じゃないけど、前よりも夜が怖くなくなってきた気がします」

 

 

◾️カウンセラー視点

Uさんは最初、「自分を責めてばかりいた」と話してくれました。

 

けれど、声からわかる“頑張りすぎる優しさ”に気づいたことで、眠れない夜の自分を少しずつ許せるようになりました。

 

呼吸法や感覚に意識を向けるケアが、脳をゆるめ、安心の土台をつくってくれたように感じます。

 

 

◾️まとめ

眠れない夜があると、「自分だけがダメなんじゃないか」と思ってしまうかもしれません。

 

でも、それは脳の仕組みであり、優しいあなたの感性が少し疲れているサインです。

無理に眠ろうとしなくていい。

 

まずは、自分の呼吸や五感に意識を向けて、「いまここ」に戻ってみてください。

 

その小さな一歩が、やがて安心して眠れる夜を取り戻す力になります。

 

 

◾️U-LaLa カウンセリング案内

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

 

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。

最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

 

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・オンライン・電話でも対応可能です。

 

・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

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