「誰にもわかってもらえない」…それ、ホルモンのせいかも?
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メンタル症状・不安/抑うつ
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「どうせ、わかってもらえない」
誰かに話そうとしても、言葉が出てこない。
わかってほしいのに、伝えようとするほど空回りしてしまう。
そんな経験、ありませんか?
40代・事務職のあなたが日々感じている“報われなさ”や“孤独感”は、もしかすると脳やホルモンの影響かもしれません。
今回は、「誰にもわかってもらえない」と感じる背景を、脳と心の仕組みからやさしくひも解いていきます。
◾️相談者事例 相談者:Kさん(42歳・男性・事務職・既婚・子ども2人)
「家でも職場でも、誰も俺のことなんて見ていない」
Kさんはそう言って、視線を落としました。職場では中堅ポジションとして後輩の面倒を見ながらも、
自分の評価はあがらず、家庭では「もっと手伝って」と言われる日々。
自分なりに頑張っているのに、感謝されるどころか責められているような気がして、つい言葉を飲み込んでしまうようになったと言います。
「もう期待しない方がラクだって、最近思うんです」
そうつぶやくKさんの声は、とても小さく、どこかあきらめを含んでいました。
◾️心理学解説 Kさんが感じていたのは「学習性無力感」と呼ばれる状態です。
これは、「どうせ何をしても変わらない」と思い込み、行動する意欲や自己効力感(=自分にはできるという感覚)
を失ってしまう心理状態のことです。
このような状態に陥ると、自分の気持ちを伝えることすら「どうせ伝わらない」とあきらめてしまいやすくなります。
◾️脳科学解説 人とのつながりを感じるとき、脳内では「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
オキシトシンは別名「信頼ホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれ、安心感や親密さを高める働きを持っています。
しかし、慢性的なストレスが続くと、前頭前野(感情や思考のコントロールを司る脳の部分)の働きが低下し、
扁桃体(不安や恐怖を感じる部分)が過敏になります。
この状態では、オキシトシンの分泌も減り、「人とつながっている」という感覚を持ちにくくなってしまうのです。
つまり、「誰にもわかってもらえない」という感覚は、脳の防御反応でもあるのです。
◾️声紋分析セクション
Kさんの声紋を分析すると、「視感覚(ブルー~マゼンタ)」の帯域が強く出ており、
「聴感覚(イエロー〜ターコイズ)」が控えめな傾向が見られました。
これは、Kさんが「物事を俯瞰して見る」「冷静に分析する」力に長けている一方で、
「感情的なやり取り」や「共感ベースのコミュニケーション」が苦手な傾向を示しています。
また、行動基準は「相手軸(ターコイズ)」に強く、「自分のため」よりも「誰かのため」
に行動する傾向が強いタイプ。だからこそ、報われないと感じたときのダメージが大きく、無力感につながりやすいのです。
◾️セルフケアの提案
① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)
やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。
効果:副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。
備考:丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学/Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res
② U-LaLa “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)
やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。
効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。
備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist
◾️クライエントさんの声
最初は「何を話せばいいのか分からない」と戸惑っていました。
でも、「話すだけでこんなに楽になるとは思わなかった」と涙ぐまれた瞬間、Kさんの声に温度が戻りました。
セルフケアを毎日の習慣に取り入れてみたことで、「少しずつ、自分の感情に気づけるようになってきました」と話してくれました。
「今は、定期的に話を聞いてもらえる安心感があるから、また一歩ずつ動いていけそうです」と、前向きな言葉を口にされています。
◾️カウンセラー視点
Kさんはとても責任感が強く、まわりの期待に応えようと無意識に無理を重ねていました。
声の分析から「共感されにくさ」の傾向を可視化できたことで、ご自身も「だからか」と納得され、
受け入れやすくなったように思います。
◾️まとめ
「わかってもらえない」と感じるとき、わたしたちは心だけでなく、脳や体のバランスも崩しています。
でも、それは「甘え」ではなく、「今まで頑張ってきた証」です。
あなたのその想い、まずは“わかってくれる人”に届けてみませんか?
◾️U-LaLa カウンセリング案内
・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。
最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。
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・オンライン・電話でも対応可能です。
・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
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