「誰かに話すのが怖い」その気持ちは“間違い”じゃありません ― 恥ずかしさや不安の奥にある“助けを求める力”に気づいてほしい
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メンタル症状・不安/抑うつ
「相談したい気持ちはあるけれど、誰にどう話したらいいのか分からない」
「カウンセラーに話すなんて、なんだか恥ずかしい」
「電話でうまく説明できる自信がない」
「どうせ相談しても変わらないかもしれない」
そんなふうに感じて、ひとりで抱え込んでしまうことはありませんか?
実は、U-LaLaに寄せられるご相談の多くが、最初はまさにこの気持ちから始まっています。
“話したいけれど、怖い”――その気持ちは、あなたが弱いからではなく、
「傷つきたくない」「失望したくない」心の防衛反応なんです。
■ Kさんのケース
Kさん(40代・事務職)は、職場での人間関係に悩んでいました。
何度も「相談してみようかな」と思ったものの、
「うまく話せなかったらどうしよう」「わかってもらえないかも」と不安で、結局誰にも言えませんでした。
そんな中、U-LaLaのブログを見て、勇気をもらい、カウンセリングを受けてみることに。
■ 心理学と脳科学の視点
「話すのが怖い」という反応には、脳の扁桃体が関係しています。
扁桃体は「危険かもしれない」と感じると、心を守るためにブレーキをかける働きをします。
過去に人間関係で傷ついた経験があると、「また同じ思いをしたくない」と感じて、
無意識に“話すこと”そのものを避けてしまうのです。
でも、安心できる環境で少しずつ話す経験を重ねると、
脳は「今は安全なんだ」と学び直し、警戒モードを緩めていきます。
その瞬間、初めて“心が休む”感覚が戻ってきます。
■ 声紋分析から見える“ため息のサイン”
Kさんの声には、低い周波数帯で呼気が多い“ため息の波形”が見られました。
この特徴は、
-
感情を抑えてしまう
-
相手を気にしすぎて我慢する
-
本音をうまく言葉にできない
といった傾向を表します。
カウンセリングでは、Kさんが少しずつ“言葉にする練習”を始めました。
「今日はしんどかった」「でも少し話せてよかった」
そんな一言でも、心の奥にたまっていた想いが動き始めます。
ため息の奥には、我慢してきたあなたの「がんばり」があります。
🔍(補足)6秒間の声に現れる“心の呼吸パターン”
声紋分析では、たった6秒間の声からでも、
呼吸の流れや感情のゆらぎを読み取ることができます。
特に128〜512Hzの“潜在意識”の領域には、
息の流れや心の抑えこみが反映されることがわかっています。
🌬️ 「息をのむ」ことも、「ため息をつく」ことも、心の声の一部。
声紋分析は、その小さなサインを優しく映してくれる鏡のような存在です。
■ やさしいセルフケアの提案
相談をためらうときほど、心は少し疲れています。
だからこそ、「行動」よりも「回復」を優先してほしいのです。
① ゆっくり呼吸をととのえる(4・4・6呼吸法)
吸って(4秒)・止めて(4秒)・ゆっくり吐く(6秒)。
たった2〜3回でも、体がふっと軽くなります。
ゆっくり吐くと、体を休ませる神経が働いて、安心が戻ってきます。
・息を整えることは、心を撫でること。
② ノートに気持ちを書き出す
「どうせうまく言えないし」と思う気持ちを、まずはノートに。
「悲しい」「つらい」「少しラクになりたい」――たった一言でも大丈夫です。
書くことで、頭の中が整理され、少し冷静になれます。
・書くことは、心をやさしく整える小さな整理整頓です。
③ 鏡の前で「おはよう」と声を出してみる
朝、鏡の前で自分に「おはよう」と声をかけてみてください。
声を出すことで、脳が「今日も大丈夫」と安心を思い出します。
・自分への「おはよう」は、心をあたためる小さな魔法。
④ 信頼できる人に「少しだけ聞いてもらえる?」と話してみる
いきなり全部を話さなくてもかまいません。
「少しだけ聞いてもらえる?」――その一言から始めましょう。
人に話すと、安心ホルモンが出て、心がゆるんでいきます。
「話す」ことは、弱さではなく“心を守る力”なんです。
🧠 まとめ
| セルフケア | 心への効果 | 裏づけ(国内研究) |
|---|---|---|
| 呼吸を整える | 体と心が落ち着き、安心が戻る | 筑波大学・日本生理心理学会 |
| 書く | 気持ちの整理・ストレスの軽減 | 名古屋大学・筑波大学 |
| 声を出す | 前向きな気分・自信回復 | 産総研・中野信子(東大) |
| 話してみる | 安心ホルモンが出て心がゆるむ | 慶應大・京都大 |
🌼 「恥ずかしい」「話せない」――その気持ちの中には、
“それでも変わりたい”という小さな希望がちゃんとあります。
どうか、その希望を信じてください。
■ カウンセラーからのメッセージ
私たちは、あなたが「話すこと」を無理にすすめたりしません。
声を出すのが怖いときは、ため息からでも大丈夫です。
言葉が出ないときは、静かに一緒に考えていきましょう。
・1日でも早く、心が軽くなる日が来てほしい。
それが、U-LaLaがカウンセリングを続けるいちばんの願いです。
■ カウンセリングのご案内
U-LaLa(道玄坂メンタル心理・声紋分析カウンセリングルーム)では、
声から心を読み解きながら、**「話すことへの怖さ」**をやわらげていくサポートを行っています。
初回は無料でご相談いただけます。
どうぞお気軽にお問い合わせください。