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「未来が見えない」と感じた時は、 “これまで”をねぎらう時間を

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仕事・キャリアの悩み

初めての方

「この先どうなるんだろう…」 「がんばってきたのに、何も変わらない気がする…」

 

ふと立ち止まった時、未来がまるで霧の中のように感じられる瞬間があります。

 

焦る気持ちや不安がどんどん膨らんで、自分だけ取り残されているような感覚。

 

そんな時こそ、「これまでの自分」に目を向けてみませんか。

 

今回は、「未来が見えない」と感じた40代男性・Hさんのエピソードを通して、前を向くヒントを一緒に探してみましょう。

 

 

◾️相談者事例

Hさん(40代・男性)は、メーカーの総務部に勤める会社員。責任ある立場を任されて10年目。

 

周囲からは「頼れる人」と言われながらも、ここ数年、自分の中で情熱がしぼんでいくような感覚がありました。

 

「何を目標にしたらいいのかわからない」「このまま歳を取っていくだけなのかな…」

 

そんな漠然とした不安に押され、U-LaLaのカウンセリングに来てくれました。

 

 

◾️心理学解説

Hさんのように、「先が見えない」と感じる時、多くの場合“達成の実感”が薄れている状態にあります。

 

心理学ではこの状態を「自己効力感の低下」と表現します。

 

目に見える成果が少なかったり、評価されない日々が続くと、「自分は何をしているんだろう」という感覚が強くなり、未来を描く力が弱まってしまうのです。

 

また「時間の見通し」が持てない状態では、心が“今ここ”にとどまりにくく、焦りがさらに増すという悪循環も生まれます。

 

 

◾️脳科学解説

脳の“海馬”は、記憶の整理や時間の流れを感じ取る働きをしています。

 

ところが、慢性的なストレスを受けると海馬の働きが低下し、「過去と現在と未来」が切り離されたように感じやすくなるのです。

 

一方、“前頭前野”は未来をイメージする力を担っていますが、ストレスによりその機能が一時的に落ちてしまうと、「考えたくても考えられない」「何を目指せばいいかわからない」といった状態になります。

 

つまり、「未来が見えない」と感じるのは、心の弱さではなく、脳の自然な防御反応とも言えるのです。

 

 

◾️声紋分析

Hさんの声紋では、“社会軸”(マゼンタ)と“視感覚”(ブルー〜マゼンタ)の帯域が強く出ていました。

社会軸タイプの方は、「誰かのため」「組織のため」に力を尽くす傾向があり、達成や貢献が見えにくいと、自分の価値そのものが揺らいでしまうことがあります。

また、視感覚タイプは思考が深く、未来を描く力もある反面、プレッシャーや責任感から「理想」と「現実」のギャップに苦しみやすい傾向があります。

 

こうしたタイプは、まず“過去をねぎらう”ことで、自分の輪郭を取り戻しやすくなるのです。

 

 

◾️セルフケアの提案

① U-LaLa “小さな成功”メモ(3つのよかったこと日記)

やり方:寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。

効果:小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。

備考:島井哲志, 2010, 関西学院大学/Seligman et al., 2005, American Psychologist

 

② U-LaLa グリーンマインドフル(自然を味わう瞑想)

やり方:自然の景色やお茶を味わいながら、香り・音・光の感覚に意識を向ける。雑念が出たらまた感覚に戻す。

効果:ストレス・不安を軽減し、感情調整や集中力を高める。

備考:越川房子, 2019, 筑波大学/Goyal et al., 2014, JAMA Intern Med

 

 

◾️クライエントさんの声

「がんばってきたのに、何も変わらないって思ってたんです」

 

「よかったことメモを書いていたら、『自分なりにやってきた』って思えるようになりました」

 

「少しずつでも振り返ることで、未来がまったく白紙じゃないって思えてきました」

 

 

◾️カウンセラー視点

初めはうまく説明ができるか心配で躊躇されていたようです。

 

話を一緒に、事実、感情を整理しました。

 

そこで、Hさんがどうなりたいか? 一緒に考え、カウンセリングを進めました。

 

Hさんは、「未来を描けない」自分にダメ出しするのではなく、「過去を振り返ってよかった」と感じたことで、大きく表情がやわらぎました。

 

前に進む力は、“これまでを認めること”から生まれる。そんな確かな実感があった時間でした。

 

 

◾️まとめ

「未来が見えない」時、それは“これまで”がんばってきた証でもあります。

 

まずは、これまでの自分をねぎらうこと。

 

そこから、また一歩ずつ、「描いていける未来」が動き出します。

 

 

◾️U-LaLa カウンセリング案内

・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

 

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。

 最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

 

・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

 

・オンライン・電話でも対応可能です。

 

・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

 

 

 

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