なんだか今日は何もしたくない。

 

動こうと思っても体が重くて、気づいたらスマホを見て一日が終わっていた。

 

そんな日があると、「自分はダメだ」と思ってしまいませんか？

 

でも、実はそれ、脳が“あなたを守るため”にブレーキをかけているのかもしれません。

 

 

◾️相談者事例（Kさんのエピソード）

Kさん（40代・事務職・男性）は、真面目で几帳面な性格。

言われた仕事はしっかりこなすものの、仕事に対しての理想やビジョンが持てず、

「このままでいいのか？」という不安を抱えていました。

 

特に将来のキャリアや生活に明るい見通しが持てず、

「何を目指せばいいのかわからない」というモヤモヤを感じていたそうです。

 

日曜日は仕事の予定もないのに、何も手につかず一日中ソファに。

 

そんな自分に強い自己嫌悪を感じ、「このままだと、人生終わってしまうんじゃないか」と不安に襲われました。

 

 

◾️心理学の解説

Kさんのように真面目な人ほど、「何もしていない自分」を責めがちです。 これは“自己効力感”が低下しているサイン。

 

自己効力感とは「自分にはできる」という感覚のこと。

疲労やストレスが続くと、この感覚が弱まり、「やる気が出ない」「自分が嫌になる」という悪循環に陥ってしまいます。

 

 

◾️脳科学の解説

実は「何もしたくない日」は、脳の“前頭前野”が疲れている証拠です。

 

前頭前野は、計画や判断、集中力をコントロールする脳の司令塔。

 

長時間働いたり、人間関係で気を使いすぎると、この前頭前野がオーバーヒートを起こします。

 

すると、脳は“省エネモード”に入り、やる気や判断力をあえてストップさせるのです。

 

これは「怠け」ではなく、脳があなたを守ろうとしてくれている状態です。

 

 

◾️声紋分析（Kさんの傾向）

Kさんの声紋では、判断基準に“視感覚”が強く出ていました。

・視感覚：ブルー〜マゼンタ（2kHz〜）

・特徴：頭の中で整理してから動きたい／自分を客観視しすぎて自己否定に向かいやすい

また、行動軸は“社会軸”が強く、周囲の期待や評価を重視する傾向が見られました。

・社会軸：マゼンタ（みんなのために動く） ・特徴：誰かのためなら動けるけれど、自分のケアは後回しになりがち

この2つの傾向が重なると、「考えすぎて疲れる」「頑張りすぎてバテる」状態に陥りやすくなります。

 

 

◾️セルフケアの提案

① U-LaLa446 呼吸法（落ち着きの呼吸）

やり方：背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果：副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。

備考：丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学／Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

② “小さな成功”メモ（3つのよかったこと日記）

やり方：寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。

効果：小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。

備考：島井哲志, 2010, 関西学院大学／Seligman et al., 2005, American Psychologist

 

 

◾️クライエントさんの声（Kさん）

正直、自分がこんなに疲れてたって気づけなかったです。

 

呼吸と“よかったことメモ”を毎日続けたら、だんだん気持ちが落ち着いてきて、朝起きたときに少しだけ気持ちが軽くなってきました。

 

呼吸を意識しただけで、頭の中のモヤが少し晴れた気がしました。

 

「自分はずっと頑張りっぱなしだった」って、ようやく気づけた感じです。

 

 

◾️カウンセラー視点

Kさんは、理想や将来像を持てず、日々の仕事にどこかむなしさを感じていたそうです。

 

「何もしない日」を“脳のリセット日”と認識できるようになったことで、自分の内側に目を向ける余白が生まれました。

 

気分を変えて、大きな公園へ行って、散歩をすることもいいことです。

 

◾️まとめ

「動けない日」＝「サボり」ではありません。

 

それは、脳が「今は休もう」とブレーキをかけてくれているサインです。

 

焦らなくて大丈夫。 まずは、自分の疲れに気づいてあげることが、一番のスタートです。

 

 

◾️U-LaLaカウンセリング案内

・U-LaLa（うらら）では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

 

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会（CBT学会）会員として活動を開始。

　最新エビデンスに基づく認知行動療法（CBT）を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

 

・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

 

・オンライン・電話でも対応可能です。

 

・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

 

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