「カウンセリングって、特別な人が受けるものだと思っていました」

 

そう話してくれたのは、40歳の主婦、Mさん。 家族のこと、家のこと、子どものこと。

 

毎日やるべきことに追われる中で、気づかないうちに心がすり減っていったと言います。

 

「笑顔でいたいのに、いつもピリピリしてしまう」

 

それでも、どこかで「このままじゃいけない」と感じていた。

 

だからこそ、勇気を出して、一歩踏み出してくれたのです。

 

 

◾️相談者事例（Mさんのエピソード）

「ずっと迷っていました。話すのが恥ずかしかったし、何から話していいかもわからなくて……」

 

Mさんは、カウンセリングの予約ボタンを何度も開いては閉じて、を繰り返していたそうです。

 

でも、ある日ふっと思ったのだそうです。

 

「こんなにモヤモヤしてるなら、誰かに話してみたほうが楽になるかもしれないって」

 

初回のセッションでは、涙がこぼれながらも、自分の言葉で少しずつ今の気持ちを話してくれました。

 

言葉にならなかった想いが、あたたかい空気の中で少しずつ形を持ちはじめた瞬間でした。

 

 

◾️心理学の視点から（自己効力感と感情の整理）

Mさんのように、「何を話せばいいかわからない」と感じるのは、ごく自然なことです。

 

私たちの脳は、不安やストレスがたまると、“言葉にする力”が落ちてしまうからです。

 

心理学では、自分の気持ちを言語化する力を「自己効力感（じここうりょくかん）」と呼びます。

 

これは、「自分はこの状況をなんとかできる」という感覚。 自己効力感が高まると、不安が小さくなり、心に少しずつ余裕が戻ってきます。

 

 

◾️脳科学の視点から（扁桃体と前頭前野）

不安やイライラが強いとき、脳の「扁桃体（へんとうたい）」が活発に働いています。

 

扁桃体は、危険を察知して私たちを守ろうとする役割がありますが、

反応が強すぎると、必要以上に緊張したり、感情が爆発しやすくなったりします。

 

そんなとき、カウンセリングで話すという行為が、脳の「前頭前野（ぜんとうぜんや）」をゆっくり働かせはじめます。

 

前頭前野は、気持ちを整理したり、落ち着かせたりする“脳の司令塔”。

 

話すことで前頭前野が動き出すと、扁桃体の興奮も少しずつおさまっていくのです。

 

 

◾️声紋分析の視点から

Mさんの声紋には、「ターコイズ（順応性・受容）」が強く表れていました。

 

これは、“相手軸”のタイプに多く見られる色です。

・判断基準：聴感覚（イエロー〜ターコイズ）

・行動基準：相手軸（あなたのために）

周りの人のために頑張りすぎてしまう。 自分の気持ちを後まわしにしてしまう。

 

Mさんのような声紋の方は、「自分がどうしたいか」をあらためて見つめ直す時間が、とても大切になります。

 

 

◾️セルフケアの提案

U-LaLa446 呼吸法（落ち着きの呼吸）

やり方：背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くを5分繰り返す。

効果：副交感神経を高め、不安やストレスを鎮め、心拍・血圧を安定させる。

備考：丹羽真一, 2019, 福島県立医科大学／Nivethitha et al., 2016, J Clin Diagn Res

 

“小さな成功”メモ（3つのよかったこと日記） やり方：寝る前に今日「できたこと・よかったこと」を3つノートに書き、その理由をひと言添える。

効果：小さな達成感の積み重ねで自己効力感を高め、幸福感が持続、抑うつ症状を軽減。

備考：島井哲志, 2010, 関西学院大学／Seligman et al., 2005, American Psychologist

 

 

◾️Mさんの声

最初は、毎日同じことの繰り返しで、心も体も置いてきぼりの感じでした。

イライラしてしまうのに、家族には笑っていたくて、でもそれがうまくいかなくて、どんどん自分にダメ出しをしていました。

 

カウンセラーさんが、私の気持ちを一つずつ受けとめて、言葉にしてくれたとき、

 

「ああ、そうだったんだ」って、ようやく自分のことを理解できた気がしました。

 

教えてもらった呼吸法と“よかったことメモ”を続けるうちに、朝の気分が少し軽くなって、家族との会話にも少し笑顔が戻ってきました。

 

「相談して、本当によかったです。『がんばらなきゃ』じゃなくて『今のままでもいいんだ』って、思える時間が増えました」

 

◾️カウンセラー視点

Mさんは、最初の頃は「何をどう話していいかわからない」と何度もくり返していました。

 

でも、2回目以降のセッションでは、ご自身の気持ちに少しずつ言葉がついてきていました。

 

声にならない気持ちを整理する力は、誰の中にも眠っているのだと、私たちもあらためて学ばせてもらいました。

 

 

◾️まとめ

心がふっと軽くなる瞬間は、変化の兆しです。

 

それは、ほんの小さな気づきや、「あ、ちょっと楽かも」という感覚からはじまります。

 

Mさんのように、最初は不安でも、誰かに話すことで、自分自身とやさしく向き合える時間が生まれます。

 

その小さな一歩が、やがて笑顔の毎日につながっていくのです。

 

 

◾️U-LaLa カウンセリング案内

・U-LaLa（うらら）では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。

・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会（CBT学会）会員として活動を開始。

　最新エビデンスに基づく認知行動療法（CBT）を中心とした支援体制を強化し、“根本改善”を加速します。

・6 秒の声から、あなたの“判断基準”と“行動基準”がわかります。

・オンライン・電話でも対応可能です。

・初回は無料でご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

▶ ご予約・詳細はこちら https://www.human-dream-labo-kokoro.com/

 

 

 

#U-LaLaカウンセリング #心が軽くなる #主婦の悩み #育児ストレス #相手軸 #ターコイズ #声紋分析 #前頭前野 #扁桃体 #自己効力感 #小さな成功メモ #よかったこと日記 #呼吸法 #ストレス対処 #感情整理 #相談の第一歩 #カウンセリング体験 #感情の言語化 #脳科学で安心 #安心カウンセリング #自分と向き合う #共感されたい #母親の孤独 #女性の心の健康 #U-LaLaブログ