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オーストラリアがSNSに年齢制限を導入  〜子どもの心を守るために、親にできること〜

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「うちの子、SNSばかり見てて心配です…」 「言葉がきつくなったり、落ち込みやすくなった気がします」

 

そんな声が、親御さんたちからよく聞かれます。

 

実は今、世界でもいち早くこの問題に本気で取り組み始めた国があります。 それが、オーストラリアです。

 

今回は、オーストラリアで始まった“SNS年齢制限の法律”と、 なぜそのような対策が必要なのか、そして私たち親ができることを深掘りしてお伝えします。

 

 

◾️オーストラリアで施行された新法とは?

2025年12月、オーストラリアでは世界で初めて、 16歳未満の子どもが主要SNSのアカウントを持つことを禁止する法律が施行されました。

 

この法律の概要は以下のとおりです:

・16歳未満はInstagram、TikTok、Facebook、YouTube、SnapchatなどのSNSを利用不可 ・各SNSは年齢確認やブロック措置を講じることが義務化 ・違反時には最大約4億円の罰金が科される可能性あり

 

これは「子どもたちを有害なオンライン環境から守る」ことを目的とした法改正で、 世界中の教育・福祉関係者からも注目を集めています。

(参考:https://time.com/7339762/australia-youth-social-media-ban-under-16-snapchat-meta-tiktok)

 

 

◾️なぜ子どもとSNSの問題が起きているのか?

今の子どもたちは、生まれたときからスマートフォンやSNSが当たり前の時代を生きています。

 

便利で楽しい反面、その特性が子どもの脳と心に与える負荷は、大人が思っている以上に大きいのです。

 

🧠 脳の発達段階とSNS 子どもの脳は10代後半まで発達途中であり、特に「前頭前野(考える・判断する)」は成熟に時間がかかります。

 

一方、SNSは以下のような刺激が強く、「扁桃体(不安や恐怖に反応する脳の部位)」を過敏にさせやすいのです。

  • 「いいね」やコメントによる評価依存

  • 他人と自分を比べる“見た目文化”

  • 拡散・バズなどの急な変化

  • 匿名での暴言やいじめ

これらが繰り返されると、「自分がどう見られているか」にばかり注意が向き、安心感のない状態が常態化してしまいます。

 

📱 SNSがもたらす“見えないストレス”

  • 本当の自分を出せない

  • 「既読」「既視」などの関係ストレス

  • 自分の投稿に反応がないことへの不安

  • 友達の投稿を見て「自分はダメだ」と感じる

このようなストレスは、自律神経のバランスを崩しやすく、イライラや無気力、不眠、身体の不調として表れることもあります。

 

🧩 大人と同じように扱うことのリスク 大人は経験や知識で「これは危険だな」「スルーしよう」と判断できますが、子どもはまだその力が未発達です。

 

にもかかわらず、大人と同じSNS環境に無防備にさらされているという現実があります。

 

これは、まるで泳ぎ方を知らない子どもを、深い海に放り込むようなものです。

 

こうした背景があるからこそ、オーストラリアは法律という形で子どもを守る決断をしたのです。

 

◾️日本の研究でも示されているリスク

このような懸念は、日本国内の研究でも明らかになってきています。

 

🔹東北大学・浜松医科大学(JAMA Pediatrics掲載) 1歳時のスクリーンタイムの長さが、 2歳・4歳のコミュニケーション能力や問題解決力の発達の遅れと関連していることが報告されています。 (出典:https://www.amed.go.jp/news/seika/files/000115957.pdf)

 

🔹大阪大学などの研究 幼児期のデジタル視聴が神経発達に影響する可能性がある一方、 「外遊び」などの実体験がその影響を和らげる効果も示唆されています。 (出典:https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2023/20230124_1)

このように、SNSの使いすぎや過剰な情報の刺激は、 「感じすぎる」「比べすぎる」脳をつくりやすく、 子どもの自己否定感やイライラにもつながりやすいのです。

 

 

◾️親子で一緒に考えるためのヒント

SNSを禁止するだけでは、根本的な解決にはつながりません。 大切なのは、“一緒に考える時間”を持つことです。

 

以下は、親子で一緒に話し合う際の参考になる項目です。

📝 親子で考えるためのチェックリスト(お父さん・お母さんの返し方のヒントつき)

・SNSを使っていて、どんなときに「楽しい」と思う?

 👨‍👩‍🦱お父さん・お母さんの返し方のヒント:「友だちの投稿見て“元気そうでよかったな”って思うときかな。あと、好きな音楽とか見つかるとちょっとワクワクするよ。」

 

・SNSを見た後、気分はどう変わることが多い?

 👨‍👩‍🦱ヒント:「気分が上がるときもあるけど、見すぎた日はちょっと疲れちゃうこともあるよね。」

 

・フォローしている人・アカウントは、どういう基準で選んでる?

 👨‍👩‍🦱ヒント:「気持ちが明るくなる投稿をしてる人とか、自分の好きなことを大切にしてる人かな。」

 

・SNSで「傷ついた」と思った経験はある?

 👨‍👩‍🦱ヒント:「あるよ。知り合いにスルーされたとき、勝手に“嫌われたのかな…”って思っちゃったことある。」

 

・SNSのことで困ったとき、誰かに相談したことある?

 👨‍👩‍🦱ヒント:「あるある。パパ(ママ)に『これどう思う?』って見せて、モヤモヤをちょっと軽くしてもらったことあるよ。」

 

・SNSをやめたくなる瞬間ってある?

 👨‍👩‍🦱ヒント:「比べて落ち込んだときかな。“もう見なくていいや”って思ったこと何度かあるよ。」

 

・スマホ以外に、「楽しい」と感じることって何?

 👨‍👩‍🦱ヒント:「最近、散歩中に空を見るのが好き。あと、おいしいおやつ作って食べる時間も楽しいよ。」

 

・SNSで困ったとき、どんな対応があると思う?

 👨‍👩‍🦱ヒント:「一旦アプリ閉じる、深呼吸する、人に話す。ひとりで抱えこまなくてもいいんだよね。」

 

・1日にどれくらいの時間、SNSを見ている?

 👨‍👩‍🦱ヒント:「ちょこちょこ見てるうちに1時間とかいっちゃう日もある。時間ってあっという間だよね…(笑)」

 

・一緒に「使い方ルール」や「時間の目安」を決めてみない?

 👨‍👩‍🦱ヒント:「夜ごはんのときはスマホなしにしてるんだ。うちだけの“オフタイム”って、けっこう落ち着くよ。」

 

親が「正しいこと」を言うよりも、「自分も感じていることを素直に話す」ことで、子どもの心は開かれます。

 

 

◾️親ができる5つの関わり方

🔹1)「話してくれてありがとう」と受け止める → 否定や注意よりも、まずは“聞く姿勢”を見せることが大切です。

 

🔹2)「具体的に褒める・気づきを伝える」 → 「●●を最後までやってたね」など、行動に注目することで自己肯定感が育ちます。

 

🔹3)「一緒に考える」姿勢を見せる → ミスや失敗も「正す」より「一緒に振り返る」方が、子どもの思考力を伸ばします。

 

🔹4)「親自身が安心する習慣」を持つ → 親の不安や焦りは、言葉のトーンや表情から伝わります。

 

🔹5)「スマホを使わない時間」を親が楽しむ → 大人が“スマホに縛られていない姿”を見せることが、最大のメッセージになります。

 

 

◾️まとめ:

法律と家庭、両方の力で子どもを守る

 

オーストラリアの法律は、社会全体で子どもの心を守ろうとする一歩です。

 

でも、日々の子育ての現場で、子どもたちにいちばん影響を与えるのは、 やっぱり「親のまなざし」や「家庭での安心感」です。

 

SNSの問題は、“怖いもの”ではなく、“一緒に整えていくテーマ”。

 

親子で話し、考え、時には迷いながらも、 「安心してつながれる環境」を少しずつ作っていけるといいですね。

 

 

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