不登校の子にやってはいけないNG行動とは? 思春期の心に、親のよかれが届かない理由
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親子・介護ストレス
また学校休むの?
甘えてるだけじゃないの?
そんなつもりはなくても、つい言ってしまった言葉が、思春期の子どもの心を閉ざしてしまうことがあります。
子どもの不登校にどう向き合えばいいのか。
今回は、40代のお母さん・Bさんのご相談をもとに、不登校の子どもに対して避けたい対応と、心の距離を縮めるためのヒントをお伝えします。
◾️相談者事例
Bさん(44歳・女性・パート勤務)は、中学2年の娘さんが突然学校に行けなくなったことに、最初は驚きと戸惑いでいっぱいでした。
最初は様子を見ようと思っていたんですが、だんだん不安になって…気づけば、毎朝 そろそろ行ける? みんな頑張ってるよ って言ってました
ある日、娘さんがぽつりと 学校、行くの怖い とつぶやいたことで、いじめがあるのかもしれないと気づいたBさん。
元気になってほしい、笑顔を取り戻してほしい。 そんなお母さんの思いが、逆に子どもの心を遠ざけてしまうこともあります。
◾️心理学解説:思春期の脳とこころの背景
思春期は、第二の成長期とも言われ、脳の中では大きな再構築が起きています。
特に前頭前野(感情や判断をコントロールする部位)がまだ発達途中であるため、感情の波に巻き込まれやすく、親の言葉に過敏に反応する時期でもあります。
一方で、扁桃体(恐怖や怒りの感情に関与する部位)は急速に発達し、危険や否定に対して強く反応する傾向が高まります。
このアンバランスさが、思春期の揺れやすさの原因のひとつです。
もし、いじめや人間関係のトラブルが背景にある場合、子どもは強い不安や恐怖を抱えているにも関わらず、それをどう表現していいか分からない状態にあります。
このような時期に 親の正論 や 応援の言葉 が逆効果になってしまうのは、子どもにとって自分の感じていることが否定されたように受け取られるからです。
思春期の子が必要としているのは、解決ではなく 理解 です。
◾️脳科学解説
不登校の背景には、脳の扁桃体が過敏になっている状態が関係しています。
いじめなどの体験は、思春期の子どもにとって脳レベルで 危機 として記憶され、安全な場所以外では心身が防御モードになります。
親からの強い言葉や圧力も、その防御反応を強めてしまい、逆に回復を遅らせることに。
穏やかな声や共感の言葉は、前頭前野の働きを助け、安心や自己調整力を取り戻す助けになります。
◾️もしいじめが原因で不登校の場合の対応方法(思春期の子に合わせて)
・否定せず、共感する → 思春期の子どもは、 否定された と感じるとすぐに心を閉ざします。
そうだったんだね 怖かったね とまずは感情を受けとめることが大切です。
・話を急かさず、待つ姿勢を持つ → 思春期の子にとって、自分の弱みを話すことは とても勇気のいる行為 です。
話せるときでいいよ と伝えましょう。
・第三者への相談を視野に入れる → 思春期の子は親に対して心を閉ざすこともあります。
スクールカウンセラーや信頼できる大人の存在が 子どもの安心の鍵 になることがあります。
・学校に戻すことをゴールにしない → 回復には時間が必要です。
思春期の自立心を尊重しつつ、 子ども自身が選べる場 を用意してあげましょう。
・記録を残す → 子どもの言葉や反応、変化などを日々書き留めておくと、必要なときに客観的な対応ができます。
・親自身が孤立しないこと → 思春期の子との関わりは、親にも強いストレスがかかります。
感情を話せる場 を持つことが、親子関係の安定にもつながります。
◾️声紋分析から見えた傾向
Bさんの声を分析すると、以下のような傾向がありました。
・判断基準(優位感覚):体感覚(レッド〜オレンジ) ・行動基準(軸):自分軸(イエロー)
Bさんは、ちゃんとさせなきゃ 普通に戻ってほしいという強い責任感と行動力をお持ちでした。
ただそのぶん、娘さんのペースや気持ちに意識を向ける余裕がなくなり、わかってもらえない と感じる瞬間が重なっていたようです。
◾️セルフケアの提案
⚫️U-LaLa グリーンマインドフル(自然を味わう瞑想)
やり方:公園や観葉植物、茶室など 緑 を感じる場で、視覚・音・香り・風・体の感覚に注意を向け続ける。
雑念が出たら、再び五感に戻る。
効果:ストレス・不安の軽減、感情調整力・集中力の向上
備考(エビデンス):宮崎良文ら「森林浴によるストレス軽減効果」(千葉大学, 2007〜)
⚫️U-LaLa 呼吸カウント・ブリングバック
やり方:吸う1・吐く2・吸う3・吐く4…と10まで数え、雑念で飛んだらまた1から数え直す。
効果:注意を呼吸に戻すトレーニングになり、マインドワンダリング(心の迷走)を減らす
備考(エビデンス):小池義孝(2010)「呼吸数を数える瞑想が集中力に与える影響」東京成徳大学紀要
◾️クライエントさんの声
カウンセラーさんに、まずは自分の心を整えることが大事だと教えてもらって、呼吸に集中する練習を始めたんです。
最初はこれで変わるのかなって半信半疑だったんですけど、何日か続けていたら、娘と話すときの自分の口調が少し柔らかくなってることに気づきました。
そのうち娘の方から、ポツポツと学校のことを話してくれるようになって、いじめのことも、本人のペースで話してくれました。
今は、娘にどうしてほしいかを押しつけるんじゃなくて、一緒に考えていける関係に少しずつ近づいてきたような気がしています。
◾️カウンセラー視点
Bさんは、母として何とかしようと一生懸命でした。
でも、ご自身の心をゆるめることで、娘さんにも安心が伝わり始めています。
いじめかもしれない、そう気づいたときから、Bさんのまなざしがやさしく変わっていきました。
子どもにとって必要なのは 安全基地。
その土台が少しずつ整い始めています。
◾️まとめ
最近、子どもとの距離に戸惑うことはありませんか。
不登校という状態の奥には、言葉にならない苦しさがあります。
それがもしいじめだったとしたら、なおさら慎重な配慮が必要です。
思春期の心は揺れやすく、親の言葉に敏感です。
だからこそ、変えようとする前に、自分のこころを整える。
その一歩が、回復への土台になります。
焦らなくて大丈夫。
やさしい関係性は、育てていくことができます。
◾️U-LaLa カウンセリング案内
・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
・2025年8月より一般社団法人 日本認知・行動療法学会(CBT学会)会員として活動を開始。
最新エビデンスに基づく認知行動療法(CBT)を中心とした支援体制を強化し、根本改善を加速します。
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