いじめに遭った子どもを支えるために 〜まずは親が安心の土台になること〜
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親子・介護ストレス
子どもがいじめに遭っているかもしれないと感じたとき。
親として、何をどうすればいいのか分からなくなってしまうことがあります。
問いかけても答えが返ってこない。 表情が曇ったまま、心の内を教えてくれない。
そんなときこそ、子どもにとって必要なのは 親が安心してそばにいることなのかもしれません。
今回は、いじめかもしれないと悩んでいたお母さんの事例をもとに まず親が安心の土台になることの大切さをお伝えします。
◾️相談者事例
Cさん(45歳・女性・事務職)は、中学1年生の娘さんの様子に違和感を覚えていました。
最近、朝の支度が遅くなり学校に行きたくないと言うようになった。 でも、何かあったのと聞いても別に…の一言。
心配が膨らむほどに、ついどうして言ってくれないのと責めるような口調になってしまい そのたびに後悔していたそうです。
Cさんの中には自分が何か間違っていたのかもという自責の気持ちも強くなっていました。
◾️心理学解説
いじめの被害にあっている子どもは、外から見える以上に強いストレスを感じています。
特に思春期は、脳の発達の途中段階。
感情をコントロールする力(前頭前野)は未熟な一方で、恐怖や怒りに反応する扁桃体は活発に働いているため 不安や恐れが長く残りやすくなります。
その状態で何があったの?ちゃんと話してと強く問いかけられると、 ますます心の扉を閉じてしまうことがあります。
重要なのは、まず安全だと感じられる空気をつくること。
親が落ち着いた表情と声で、そっとそばにいることが、子どもの安心の入り口になります。
◾️脳科学解説
強いストレスを受けると、脳の扁桃体が過剰に反応します。
その反応が続くと、子どもの脳は常に緊張状態になり、 小さな音や視線にも敏感に反応してしまうようになります。
そんなとき、親があわてたり焦ったりしてしまうと、 この人にも自分の不安は受け止めてもらえないと感じてしまいます。
反対に、親の表情・声・動作が落ち着いていると 子どもの前頭前野が少しずつ働きやすくなり 自分の気持ちを言葉にしたり、整理する力が戻ってきます。
◾️声紋分析セクション
Cさんの声を6秒間録音して分析したところ、 レッド・オレンジが優勢で、体感覚タイプの強さが見られました。
判断基準:体感覚(レッド〜オレンジ) 行動基準:自分軸(イエロー)
・行動力があり、目の前のことに真っ直ぐ取り組む傾向
・相手の変化にすぐ気づく一方で、自分の感情には鈍感になりがち
・なんとかしなきゃが強く出ると、相手の気持ちを置き去りにしてしまうことも
Cさんは、娘さんの異変にいち早く気づく感受性がありました。
しかしそのぶん、心配が過剰になり、急かしたり詰めたりする形になっていたのかもしれません。
◾️疲れのセルフチェックリスト
・ 朝起きた瞬間から、すでに疲れている感じがする。
・ 何もしていないのに、ため息がよく出る。
・ 子どもの無表情に、必要以上に傷ついてしまう。
・ 自分だけが頑張っているような気がして、心が張りつめている。
・ やさしくしたいのに、言葉がきつくなってしまう。
・ 自分のせいかもしれないと、よく考えてしまう。
・ 夜になっても、心が休まらない感じがする。
→ 3つ以上当てはまる場合は、“休みのサイン”かもしれません。 それは、あなたがこれまでたくさん頑張ってきた証です。
◾️セルフケアの提案
① U-LaLa446 呼吸法(落ち着きの呼吸)
やり方:背筋を伸ばし、鼻から4秒吸う → 4秒止める → 口から6秒吐くリズムを、5分程度繰り返す。
効果:副交感神経を優位にし、心拍数や血圧を整える ・不安・緊張を軽減し、感情の波を穏やかにする ・注意力や集中力の回復に効果あり
備考(エビデンス):
・片岡ら(2005)「腹式呼吸と自然呼吸の相違による自律神経系への影響」日本保健医療行動科学会誌 ・Goyal, M. et al. (2014). Meditation Programs for Psychological Stress and Well-being: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Internal Medicine
② 音に集中するワーク
やり方:今この場にある音を5つ探し、ひとつずつ丁寧に聴く。
効果:外の感覚に意識を向けることで、頭の中のぐるぐる思考を静める。
備考(エビデンス):
・Kabat-Zinn, J. (1990). Full Catastrophe Living. Dell Publishing(マインドフルネス瞑想における五感への注意集中の効果)
・Tang, Y. Y., et al. (2007). Short-term meditation training improves attention and self-regulation. PNAS
③ グリーンタッチ(自然への接触)
やり方:植物に触れる、窓から木を見る、散歩中に葉にふれるなど、小さな自然との接触を毎日5分。
効果:視覚・触覚を通じてセロトニンの分泌を促し、安心感を高める。
備考(エビデンス):
・宮崎良文ら「森林浴によるストレス軽減効果」(千葉大学、2007〜)
・Ulrich, R. S. (1984). View through a window may influence recovery from surgery. Science, 224(4647), 420-421.
・Kaplan, S. (1995). The restorative benefits of nature: Toward an integrative framework. Journal of Environmental Psychology
◾️クライエントさんの声
前はね、学校のこと聞いても娘が無言で、私の方がだんだん不安になってたんです。
何かあるのはわかってるけど、こっちも怖くて、つい問いつめちゃって……。
でも、呼吸のやつを毎日少しやるようになってからかな。
急かしたい気持ちがちょっと落ち着いてきて、娘を見る目も変わった気がします。
ある日、ふっと娘が自分から「今日ちょっと嫌なことあった」って言ってくれて。
それがすごく嬉しくて、ああ、焦らなくていいんだって思えたんですよね。
今はもう、聞き出そうとしないで「いつでも大丈夫だよ」って言って、あとは黙っておく。
それだけで、少しずつ娘との空気があたたかくなってきてる感じがします。
◾️カウンセラー視点
Cさんはなんとかしなきゃと娘さんを気づかおうと一生懸命でした。
けれど、ご自身の緊張をゆるめていくうちに、言葉や態度がやさしく変化していきました。
その後、娘さんからちょっと話したいことがあると打ち明けがあり、 今では二人で散歩しながらポツポツ話せる時間が増えているそうです。
◾️まとめ
最近、子どもの表情が固いと感じることはありませんか?
もしかしたら、その奥には、言葉にならない助けてのサインが隠れているかもしれません。
でも、大丈夫。 あなたが落ち着いてそばにいることが、子どもにとっての支えになります。
小さな一歩でもいいんです。 まずは、深呼吸をひとつ。 安心の空気は、あなたの中から広がっていきます。
◾️U-LaLa カウンセリング案内
・U-LaLa(うらら)では、心理学・脳科学・声紋分析を組み合わせたやさしいカウンセリングを提供しています。
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